Melody Valbe HiFi製品について その3
最近のメロディのアンプでは出力が4、6、8、16Ωに対応出来るようになっていますが、スピーカーの負荷は神経質になる必要はありません。6Ωのスピーカーであれば、4Ωか8Ωのどちらかの端子でも構わないのです。理論上が4Ωにつなぐ方が電流が多く流れ、低域は伸びると思いますが、耳ではなかなか、判別は出来ないと思います。メロディのアンプではありませんが、5極管の場合は、3極接続にして、5極管でありながら3極管の音を楽しめる事も可能です。また、ウルトラ・リニアー接続して音の直線性を向上させている機種も他社にはあります。(TRN スーパー12など)メロディの設計ポリシーはあくまでも直球勝負!素材の持つ味をそのまま引き出す構成になっています。

↑6L6GCを出力管に搭載したMelodySP3
LS
そうなると、全てのメロディ社のアンプが欲しくなってしまいますね。それぞれに、魅力があるのですから!
コスト的にも随分とリーズナブルな印象があります。
これがソリッドステートのアンプですと2倍から3倍の値段をつけて売られてしまうと思います。
この点についても教えて頂けますか?
TRN
真空管アンプの使用部品数は、半導体アンプの10分の1以下ではないかと思います。
その分、部品代がかからない。また修理でも少しの電気の知識があれば出来ます。
殆どの半導体アンプは10年ほどで、大型ゴミになりますが、真空管アンプを10年後に捨てる人はいないし、その価値も下がらない。
リセール・バリューが高いのです。真空管アンプを捨てると聞いたら、絶対、半導体アンプの方が良いと言っている人も、「それでは欲しい!」と言ってきます。(笑)
LS
良く分かりました。我々は相当にお買い得な製品をお奨めしているということですね。あと、真空管アンプ自体の寿命について教えて下さい。
TRN
前にもお話しましたが、半永久的です。もちろん、故障したり劣化した部品は交換する必要があります。
そして、何よりも、少しの電気の知識があれば、修理が出来ることです。巨人軍ではありませんが「真空管アンプは不滅」です。
LS
となると、部品が存在する限り、使用することが可能ということですね。
これもまた嬉しいことです。お気に入りのアンプを長く楽しむことが出来るのですから。
それから小林さんから何かユーザーの皆様にお伝えされたいことがあればお願いします。
TRN
心配せずに、真空管アンプをお楽しみください。でも、真空管アンプと半導体アンプを比較することなどはせずに。
真空管と半導体が生まれた時代も全く違いますし、比較するには真空管にハンディがあり過ぎます。
どなたかがお話されていましたが半導体アンプと真空管アンプを比較するということは、新幹線と蒸気機関車を比べるようなものだと。
ほのぼのとした灯を燈しながら、ゆったりとした安らぎを与えてくれ、ヒーリング効果が大いに期待出来るのが真空管アンプと思います。
また熱を出しながら一生懸命に働く、何となくわが身を見ているようで、人間的ではありませんか?
最後に、メロディのアンプキットはないのですか?とお客様から良く伺いますが、残念ながらキットはありません。
メーカーは配線、組立に技術にノウハウを結集し、検査を経た完成品を供給しているからです。
真空管アンプのキットは数多くありますが「キットは組み立てる喜びを経験するもの」と御理解下さい。
LS
真空管と半導体の、それぞれのアンプを比較してしまうのが、私達の仕事でもあります。(笑)
真空管アンプにハンディがあるとは、私は感じないのです。
むしろ、素直に聴いていると、どうも半導体アンプが逆立ちしても敵わないところがあるのですね。
それは音楽が音楽として楽しく味わえるのです。
養殖の魚ではなく天然の魚を刺身で頂いていると言う感じなのです。(笑)
それから低音の表現が違いますね。無理やり力で押すのではなく響かせるように表現します。 これは楽器に近い鳴り方をしてくるように思います。
現代でも名盤とか名録音と言われる、その殆どが真空管が関係しているものが圧倒的に多いと思います。
ですから、半導体アンプでは「?」でも、真空管アンプでは聴くと「そうそう!これこれ!!」ということが良くありますね。本日はメロディ社のアンプの魅力について、技術面からいろいろ教えて頂きありがとうございました。

↑この対談の時には存在しなかったエミッションラボの300B-XLSをMelodyH300Bに搭載。さらに整流管もエミッションラボ5U4GMに変更。圧倒的な表現力に店主もびっくり!! ECLIPSE TD712zMK2LSをも堂々と鳴らしてくれ音楽的表現においても並ぶもの無しと言いきれてしまいそう。
