Life sound
オリジナルカートリッジ
名器中電のMMカートリッMG-3675を使用しブラックエボニーのボディをまとわせ、その能力をさらに引き出すことに成功したカートリッジ
三種類の性格の異なるカートリッジが生まれました。
1.HLD (Highest level of dignity) 税込59,400円
最高レベルの品格
2.RG(Relax gracefully) 税込49,500円
ネーミングが少し変わりました。「優美に寛ぐ」となりました。
3.SS (Special Standards) 税込39,600円
特別なスタンダード
特性:ムービングマグネット型(MM)
針形状:接合ダイヤ楕円針 0.3×0.7ミル
出力電圧:7.5mV/1kHz(5cm/s)
周波数特性:20~20kHz
チャネルバランス:1.5dB以下
セパレーション:25dB以上
負荷抵抗、容量:47kΩ/200pF
推奨針圧:2.5g 重量 7g
19mmX 20mm X 28mm 長さX高さ(スタイラス部分も含む)X幅
MG-3675に惚れ込んだ店主ですが、過去に販売していた神木社MCカートリッジが忘れられませんでした。ブラックエボニーのボディにZYX社のMCカートリッジの本体部分を収納したものです。繊細で素晴らしいサウンドを聴かせてくれました。しかし、神木社は材料の入手が困難となり活動を止めてしまいました。
世に優秀なカートリッジがありますが、ブラックエボニーのボディを持つものは私の知る限り存在していませんでした。それは約20年前のことです。
それ以降も神木社以外は見かけたことはありませんでした。
2019年あたりから再度アナログ再生の取り組みを始めたのですが、メープルのボディやその他のボディを持つカートリッジは存在していましたが、ブラックエボニーのボディをの持った存在は見つけられませんでした。
そんな中、中電さんのMMカートリッジMG-3675(MG-3605)に出会って無理に高額なMCカートリッジを使う必要な無いのではと感じられるようになりました。
また光カートリッジをという素晴らしい存在にも出会いました。しかし、精妙な音で拍手を送りたい存在ではありますが、ブラックエボニーのボディにまとわれたカートリッジを知る店主には、85%の満足ではありますが100%の満足には至らなかったのです。
光カートリッジの性能の素晴らしさには大変驚かされました。左右のバランスも完ぺき!しかし、精妙なカートリッジに手を加える余地はありませんでした。
そこでブラックエボニーのヘッドシェル「唯一無二」を製作することで諦めていました。
「唯一無二」のお蔭でMG-3675やMG3605もより音楽性を高めた再生をしてくれますが「心の奥底から何とかならないか」という思いが沸き上がり、沸き上がり続けていました。
そんな中、中電さんに訪問させて頂き店主が考案した半田で製作をしてもらうことになりました。
その現場で作業を見学させていただいたことが幸いしました。
↑の画像はブログでもご紹介しましたが店主考案のオリジナル半田でカートリッジを製作しているところです。これを見ていて「これなら行ける!!!!」と
心の中で3尺玉の打ち上げ花火が上がってしまったのです。
そして、中電さんからの帰路の途上で木まんま工房木こりの原田さんに電話をして相談しました。「やって下さい!是非やりましょう!!!お願いします。」と店主が興奮気味にお話したので原田さんも、その勢いに押されて下さり「OK」してくれました。製作されたばかりで僅かにしか音を聴いていないのに。
帰宅後、音を確認しました。素晴らしいのです。その後もう一台試作をしてもらいました。それも素晴らしいのでした。
その感想を原田さんにお伝えして素材とカートリッジボディを持って原田さんの工房へ。
中電さんのご協力でカートリッジの図面を頂きました。当然ですがこの図面を頂けたので大変助かりました。
しかしながら、そうは簡単には行かないのが木工加工の難しさです。
コンピューターで制御できる工作機械もあるようなのですが、店主は人間が触れて加工されることがポイントであると信じているので、どうしても原田さんに
お願いしたかったのです。
貴重な素材なのですが、試作には何度も失敗もありました。またカートリッジを壊してしまうこともありましたが、遂に完成しました。
1.HLD (Highest level of dignity)を聴いてみますと、これまでのMG-3675の良さが消えることなく品格のあるサウンドを聴かせてくれることになりました。
プラのボディや金属やセラミックのボディは絶対に出せないナチュラルなサウンドです。分解能が凄いとかそんなことを言うのが虚しくなる世界が展開してくれました。これは以前の神木社のカートリッジでも体験出来なかった世界です。
2.RG(Relax gracefully)はHLD (Highest level of dignity)より押し出しは控えめですが、じっくりと聴き込んで行くうちにリラックスさせてくれる
サウンドが展開。この世界も嬉しいですね。メタリックな感じは全くありません。セラミックの様な温度感に乏しい感じもありません。
優美な世界が展開します。
3.SS (Special Standards)変な名前かもしれません。特別な普通?これは中電さんのオリジナル半田を使ったMG-3675にブラックエボニーを装着した
MG-3675のスペシャルモデルであり、半田はオリジナルなのでスタンダートとしました。元気な音にリスナーは驚かされるでしょう。
これがMG-3675なのときっと驚いて頂ける事になると思います。
お薦めヘッドシェルは当然「唯一無二」ですが、その他のヘッドシェルでも楽しんで頂けます。
また上記3機種は全く同じ姿をしています。何が違うのかと言えば使用している半田が異なります。
そこでボディなどに違いを記そうかと考えたのですが、ブラックエボニーのボディに傷はつけたくないし、彫ることでバランスが崩れても嫌なので、
あれこれ考えた末にシールドケースに店主が油性ペンで名前を入れることにしました。サインですね。スターでもない店主がサインしますが、お許しください。
さらにMMカートリッジなのでスタイラスが交換出来ます。ですので針の寿命を考えて神経質になることはありません。但し加工が必要になります。
交換針の加工費は交換針本体価格+税込み2,200円になります。
*丸針やサファイヤ針もご使用になれます。