2014年12月13日
SIMAUDIO 納品
Category: ユーザー様宅訪問記
今日は、横浜のIさん宅へSIMAUDIO N̈̈eoの260D(DAC無し)と330Aを納品させていただきました。
これまでIさんはMelody845とCECTL-1を使用されておりましたが、引退時期になったと認識されてシステムの入れ替えを決断されました。
お仕事が半端なく忙しいIさんですが、音楽を聴くことがお仕事で疲れた心身を癒すための最良の方法とご理解されているので、今回も試聴した結果、導入をされる運びとなりました。
Iさんは巷に流れる情報に惑わされることなくご自身の耳で確認体感された事実を大切される方なので製品の知名度などには拘られることはないようです。
残念なことに日本においてSIMAUDIOの評価はまだまだのようです。
その理由は、「北米的音質を持つ機器は他にも沢山あるから」ということで、すでに日本で売り易い状態になっているものが選ばれるような事情もあるようです。
また繊細なサウンドを聴かせてくれるのが、それに合わせた環境でなければ、その真価は理解されないと思います。さらにエージング時間400時間を誇る製品ですから、本調子の状態での確認はなかなかされていないようにも思います。
↑SIMAUDIO N̈eo260D(トランスポート)
エージング時間が400時間となると、一般ユーザーにおかれては、相当の日数が必要とされることになります。ライフサウンドではエージング後の状態と、それをチューニングした状態での確認をしていますが、それは全く別物とも言える状態になるものです。
ノーマルでは微妙に抜けきらないように感じられることもあるのですが、ライフサウンドチューニング後は水を得た魚とも言えるように、伸びやかでしなやかでさらに音色が豊になります。
そして音の粒立ちが大変美しく、その余韻もまた美しいものとなります。その結果再生される音楽は最上質なものへとなってしまうのです。
貸出試聴機でもかなりな再生を確認していただきましたが、今回のチューニングされてエージングが未完了な状態でも、相当の響きの美しさにIさんと奥様も大変納得して下さいました。
↑SIMAUDIO N̈eo330A
電源を入れてから暫くは、その能力が発揮されませんので、セッティング終了後。音楽再生を開始してみますと、少しスケールが小さく、低音の出方が慎ましく、「?」という感じではありました。 ところが20分ぐらいすると響きが良くなりサウンドステージが広がり、さらに時間が過ぎると低音もしっかりと再生されてくることになり、より立体的に音楽が楽しめるようになりました。
25年は使えるとメーカーが言っているという話を聞いていますが、それもあながちウソではないだろうと感じることにもなりました。
今回はN̈eo380Dもご注文頂いていたのですが、在庫切れで納品が来年になってしまうのですが、それもまた楽しみということで今回は、この2点を納品させていただきました。
また、Iさんのお宅へお邪魔する度に頂ける奥様お手製のプリンが店主とアシスタントの妻の楽しみでもあります。これが滅茶苦茶に美味しいのです。
今回はジャージー乳を使われてお砂糖は控えめにされたとご説明頂きましたが、絶妙な甘さが維持されて舌触りも抜群で、高級プリンとはこういうものかと教えられてしまいました。
DACを納品させていただける時は、さらに高級な卵を使われる予定とかで今から楽しみにしている次第です。
さらに今日は、以下のケーキもセットされてしまいました。
音楽再生も上質,またスィーツも最高ということで、至福の時間を過ごさせていただきました。
店主
2014年11月04日
音楽が薫る再生
Category: ユーザー様宅訪問記
今日は埼玉のSさん宅へLSチューニングをさせて頂いたSIMAUDIO Nēo350P SIMAUDIO Nēo400M SIMAUDIO Nēo380Dを納品させていただきました。
長年ご使用いただいたブーメスターやEADが15年程使用されたSさんですが、そろそろ入れ替え時とご判断いただいたようで、今回の運びとなりました。
スピーカーとトランスポートの変更はありません。スピーカーは知る人ぞ知る神木社の初代べラボーチェ。初代とはいえ
最新のLSチューニングを施してありますので、最初期と比較すると圧倒的にパフォーマンスレベルがアップしています。
DINAUDIOのユニットを使用していますのでSIMとも相性が抜群に良いのです。
セッティングが終わり、ブルーノワルター指揮コロムビア交響楽団の「田園」を演奏してみました。
その感想は
この演奏の凄さを改めて教えてもらうことになってしまいました。ソリッドステートのアンプにありがちな低音ではなく、まるで良質な真空管から再生されるような質量感が充実して、さらにインパルス応答の優れた低音が奏でられました。
そしてオケの弦の流麗さや厚みが、1958年という時を忘れる演奏を聴かせてくれたのです。
まるでウィーンフィルのような演奏に耳を疑いました。
さらにハーモニーの素晴らしさが、音楽の薫りを醸し出してくれ、思わず鼻をすすって薫りを嗅いでしまいました。
これは純粋なサウンドだから成し得た結果であると思います。
音粒立ちが美しく、正確だからこそ、音楽の薫りまで体験させてくれたことになったと思います。
さらにライフサウンドのオリジナルケーブルだからこそ成し得たことでもあると思います。
このように純粋なサウンドを聴かせてくれるシステムは下手な使い手であれば、面白みに欠けてしまうこともあると思います。
ですが、Sさんのお宅では全くそんなことはありませんでした。
ユージンオーマーディーとフィアデルフィアもそうで、あの時代の豊かな演奏がそこにあり、最近録音したのではと思えるほどに新鮮な演奏が再生されました。
このような音楽再生を聴いてしまいますと、心が充実感に満たされて幸せそのものになってしまいますね。
2014年10月21日
SIMAUDIO350P
380Dの精緻で繊細な世界を支えるのが、この350P。微妙な世界をすんなりと表現してくれてしまいます。
SIMAUDIO Nēo350P
ともかくウルトラスムーズで、心地よいサウンドを聴かせてくれるのですが、プリ単体だけではなく↓の400Mとの組み合わせにおいて、それが実現してしまいます。
SIMAUDIO 400M
以前、ソリッドステートのパワーアンプは音圧で押してくるだけで、重さをあまり感じられない低音を出すものが多かったように思いますが、このモノーラルアンプは重心がしっかりとある、低音を再生します。さらにインパルス応答が良いのでTD712zMK2LSで再生してみても、その素晴らしさがより発揮されてしまいます。
エージングも終わっていないのに、それなりに音の粒立ちが出てきます。
さてLSチューニングをしてみますと何が異なるのかと言えば、ともかく静粛性がアップしますし、繊細な歪が消えてくれます。微妙に歪があったことをLSチューニングは教えてくれます。
そしてさらに繊細で伸びやかな音を聴かせてくれるようになります。
これだけ良いパーツでシンプルに作られているSIMAUDIOにおいても、LSチューニングは大変有効であることが
理解することができました。
2014年10月19日
SIMAUDIO 380D
精緻なサウンドとリアリティを兼ね備えたSIMAUDIONēoリーズの380Dをご注文を頂きました。
カラーがブラックなのでご注文頂いてから3ヶ月ほどで生産本国であるカナダから到着しました。
このDAコンバーターは精緻極まるサウンドでリアリティに優れていて、低音域のレズポンス良く、音楽を楽しませてくれます。
SIMAUDIO Nēo380D
試聴後にLSチューニングを施してみました。
チューニングしてみると、まず音が落ち着いてきます。微妙に暴れていたサウンドが静かになり、そして精緻さを増してくれます。
さらにリアリティが向上、より再生された音楽の世界に没入してしまいました。
瑞々しい音でもあり音楽がそこにあることの幸福を味わう事ができました。
2014年06月30日
ATOLL CD400 LSチューニング
ご注文いただいたATOLLのCDプレーヤーのフラッグシップであるCD400へのLSチューニングが終わりました。
ノーマル状態では品格があり、上質なサウンドを聴かせてくれますが、少し大人しい感じです。
LSチューニングに慣れた耳においては少し物足りない感じもしてしまいます。
そこでLSチューニングを開始しました。これが完了して、最初に試聴する時が店主も一番楽しみであり、緊張する瞬間です。
今回はNHK大河ドラマ「義経」を使ってみました。オケの楽器の輪郭が改善されて伸びやかに音を聴かせてくれます。さらに全体的にスケール感がアップして充実した音楽再生が、そこに現れてくれました。
品格が失われることなく、さらに上質なサウンドがそこにあります。
SACD200も良いプレーヤーですが、さらに奥深く豊かなサウンドには時間が経つのも忘れさせられてしまいます。
2014年06月29日
ATOLL IN50se LSチューニング
ここ最近はATOLL&ライフサウンドチューニングへのご注文を頂くようになっております。
価格を超えたシンプルで素敵なデザイン。良い音楽性を持ってリスナーを堪能させてくれるからですね。 今日はIN50seへのライフサウンドチューニングを行いました。
ATOLLの良さは各クラスともにそれぞれの個性を持っていながらATOLLらしさを失わずに存在していることです。その味わい方は組み合わせによってかなり変化もします。
CDプレーヤーをATOLLにしてみますとATOLLワールドが展開して参りますがSIMIAUDIOのCDプレーヤーと組み合わせるとATOLLの持っていた柔らかさだけだけでなく、緻密で彫りの深いサウンドが楽しめることになります。
ライフサウンドチューニングを行いますと、何れにしてもさらにインパルス応答が改善され、音抜けが良くなり、余韻が美しく響いて参ります。
チューニングする度にATOLLの魅力に引き込まれてしまう怖さもありますが、それもまた楽しみなことです。
2014年06月27日
ATOLL IN400 LS
ATOLL IN400のご注文を頂き、LSチューンニングを施すことになりました。
ATOLL IN400はATOLLのインテグレーテッドアンプのフラッグシップです。音質は流石に上位機種だけあって、深さ、静粛性に優れたものがあります。さらに音の輪郭描写も素晴らしいものです。そして滑らかな肌触りを感じる音質には、聞いている側がうっとりするだけでなく、その音質を通じて、演奏者の心を感じさせてもらえる結果となります。そのIN400にLSチューニングを行うと如何なる結果をもたらすのでしょうか?
その結果ですが、まず音の抜けが圧倒的に改善されてしまいます。
自然に伸びていくので、再生される世界の深さがより深淵となってまいります。
さらに艶やかなサウンドになるので、音楽再生の品格が上がってしまいます。
元々品格あるサウンドを持っているATOLLですので、その真価を堪能することが可能となるわけです。
微細な世界における充実は時間経過によって、さらにその価値が理解出来ることになります。
この改善された状態で長く音楽を堪能することによって、その価値が連続的に味わえると、ノーマル状態では音楽再生の流れの中に隙間があったということが分かってしまいます。
これは大変重要なことでリスナーの感性を満足させるか、それとも疲れさせるかの何れに別れることなります。
フラッグシップ機でもあるので、チューニングの前に個体情報をしっかり確認してからチューニングに入りますので、チューニングする側にとってもノーマル状態でしばらく聴き続けますので、よりチューニングの有り難さが分かってしまいます。
さらに、IN400の場合は、その作りにも拘りがあります。フロントパネルの処理、彫刻、ボリュームツマミなど製作精度の高さがオーナーに所有することの満足度をアップしてくれます。さらに放熱フィンがスタイリッシュに決まっています。とはいえ以前に存在したマークレビンソンのような派手なフィンではないので音鳴きの影響は限りなく抑えられているので、好感が持てます。
内部チューニングに関しては部品交換など一切行いません。最後はフロントパネルのチューニングです。ここは大変大事なポイントで、IN400の能力が上がることで生まれてくる振動の管理ポイントとなります。
これを行わないとLSチューニングが完成出来ません。オーナー様のご了解を頂いて最後のチューニングを行いました。
これによってさらに音抜け解像感が良くなり、音楽再生視界が広がって参ります。
あえてATOLLのウィークポイントを上げると足回りです。簡単なゴム系素材で処理されています。これはLSエボニーパットやアンダーボードベビーを使えば問題は解決できます。
さらに音抜けが改善されて立体感が充実して参ります。
何とも素晴らしい世界を堪能させてくれるのがATOLL IN400LSです。
店主