2014年12月26日
ATOLL IN50 SE LS
Category: 製品紹介
↑ ATOLL IN50 SE
ATOLL IN50SEを初めてご紹介したのが2012年でした。あれから間もなく3年になります。
お陰様でライフサウンドチューニングを施したATOLL製品を数多くお世話させて頂けました。
特に、このIN50シリーズはライフサウンドにおける、ATOLLの原点です。
シンプルで音楽性が豊でありながら低価格。別の商社が扱っていたら18万円ぐらいの値段になってもおかしくないかもしれません。
それがこの価格です。(来年からは税別110,000円になります。)
最初は、ちょっとびっくりでした。日本製のこの価格帯になると外装が、あまり面白くなく、ありきたりな感じ。音楽性も今一というものが多いですね。
でもATOLLは手抜きがありません。ボリューム摘みも削り出しのようですし、フロントパネルも凝っています。上の画像にもあります○の中に見えIN50は、わざわざパネルに穴を空けています。そして裏から留めているのです。そして、この小さな空間の立体感が、このメーカーの心を現しているようにも思います。
ATOLLのアンプは、低価格から高価格なアンプがありますが、それぞれにATOLLの主張があり、単なる廉価版というものではありません。
それぞれに主張と個性があります。それでいてATOLLという個性にまとまっているのですね。
このIN50SEにしてもそうです。楽しいアンプです。そして、音楽を聴かせてくれるのです。
これからも大事にしたいアンプであると思います。
ライフサウンドではIN50SE、IN100SE IN200、そしてIN400まで研究を兼ねて試聴が出来る様にしています。 それは店主にとっても幸福なメンバーが揃ってくれていて感謝をしております。
来年もATOLL製品をSIMAUDIO製品と共にお薦めして参りたいと思います。
2014年12月19日
来年の1月1日よりATOLL及びSIMAUDIO製品の価格が変わります。
Category: 店主の独り言
以前にもお知らせいたしましたが、円安の影響でATOLL&SIMAUDIO製品の価格が変わります。
下記価格はすべて税別価格です。下記はライフサウンドでお薦めしている製品です。
その他機種も価格変更になります。
*ATOLL
IN50 SE100,000円→110,000円
IN100SE160,000円→170,000円 CD100SE2 180,000円→210,000円
IN200SE240,000円→260,000円 CD200SE2 260,000円→300,000円
SACD200 300,000円→320,000円
IN400 600,000円→690,000円 CD400 680,000円→ CD400SE780,000円
*SIMAUDIO
250i 260,000円→280,000円 380D 480,000円→480,000円
340i 500,000円→530,000円 380DSD 530,000円→560,000円
350P 400,000円→430,000円
330A 470,000円→500,000円
400M 470,000円→500,000円
260D 325,000円→340,000円 DACあり
230,000円→240,000円 DAC無し
上記はすべて税別価格になります。
今年もあと僅かですが、年内にご注文頂けものはすべて旧価格でご提供できます。
輸入代理店に在庫が無く、来年、到着する製品においても年内のご注文であれば旧価格です。
12月27日がライフサウンドの正式営業最終日ですのでよろしくお願いします。
2014年12月19日
ATOLL IN400LSエージング190時間超 &CD400
Category: 製品紹介
↑ATOLLCD400(上)&IN400LS
IN400LSのエージング時間が190時間を超えました。100時間を超えたあたりから音抜けが良くなり音楽表現が豊になりました。 さらに140時間を超えると100時間を超えたあたり以上に音抜けが良くなり、極めて自然なサウンドを聴かせてくれるようになってきました。
IN400LSは音を弾くように鳴らすというよりはリスニング空間に再生された音楽が浸み込んで伝わってくるような鳴らし方をします。
それでいながら音の輪郭はしっかりとあるので、聴き疲れることはまったくありません。
さらに派手にパワーをひけらかすことはなく、極めて静かにパワーを感じさせる音をスピーカーから送り出してくれます。そして密度があります。
その音質は品格があり、シームレスなサウンドです。
上ATOLL CD400
さらに今回はCD400を借り出して組み合わせてみました。
LSチューニングされたSACD200との比較もしてみました。
LSチューニングされたSACD200の方がノーマルのCD400に比べ、音の粒立ちが美しく、分離感も良い感じですが、CD400の音の生み出し方は、IN400LSと同じです。
どこまで静粛で、音がリスニング空間に浸み渡ります。
この音を聴いているとリスナーの魂が、サウンドステージに漂うような感じを覚えてしまいました。
2014年12月16日
ATOLL IN400LS その3
Category: ライフサウンドチューニング
ATOLL IN400 LSのエージング時間が100時間超えると、音の粒立ちや音の広がりが改善され新鮮なサウンドがリスニングルームに響き始めました。
この瞬間が堪らなくうれしいのですが、それでも何かボワーンとした感じが纏わりついていました。
そこで一緒に使っているTD520SWLSをミュートにするとそれが消えてしまいました。
このウーハーはTDの思想で作られているのでスピーカーボディの影響が無いということが魅力の一つですが、ですのでメーカー仕様通り底板面に付属の丸型フェルトを貼っています。
しかし、このボワーンとした感じはフェルトの悪さのように感じて、LSエボにーパットを敷いて、フェルトの影響を受け無いようにしてみました。
↑右側に僅かに見えるLSエボニーパッド
すると、やはりで、フェルトの影響を受けていた音が、フェルトから解放されて、伸びやかになりました。さらにボワーンとした感じでマスクされたような印象が姿を消しました。
さらに楽音が鮮明に響くことになりました。
今ATOLL IN400LSは120時間近くエージングが進み、ますますサウンドが輝いています。
これからさらにエージングが進み自然で心地よい伸びやかなサウンドを聴かせてくれることになるでしょう。
2014年12月15日
ATOLL IN400LS&ライフサウンドチューニングが必要なのか?
ライフサウンドチューニングが絶対に必要なのかと質問されることがあります。
それは絶対に必要であるとも言えますが、そうでもないとも言えます。
というのは、その価値を理解されない方には無駄な投資になるからです。特にオーディオだけで
音楽を聴いて、それが基準になってしまっている方には難しいことかもしれません。
ただ楽器を演奏したり、録音に携わって生の楽器の音やライブを聴いている経験がある方には
すんなりと受け入れて頂けるものです。
オーディオ再生の難しさには、そのオーナーの経験が左右してくるので、簡単に「これが良いです」とは言えないこともあります。
その方がどのような問題意識を持っているかが、大事になるのです。それを教えて頂かないと結論を出すことは出来ないでしょう。
「なんとなくモワーンとしている」「どうも歌詞が聴き取り難い」「響きが不満」「さしすせそがどうも濁って嫌なんだ」「ピアノの音程がおかしい!」とか何か問題意識を持って頂いていると、ライフサウンドチューニングの必要性もご理解いただけることになります。
また、「効果的なのはどこでしょうか?」との質問も多いのですが、それはこちらの価値で判断して良いものかと悩む質問でもあります。
その方がご自分のシステムのどこに問題意識を持たれているかが分かりませんと、何を順番にして良いか分かりません。
さらにもっと細かいことを言えば「良い」ということな何を以てして良いというのでしょうか?
言葉は簡単ですが、良いということは音楽再生においても、各人の趣味性があるので、それを店主がである私が知らなければ「こちらの方が良いと思いますよ。」ということは言えないのです。
音味というものは、機器やケーブルなどそれぞれに持っているものです。それらの味がお好みである場合は、それで良いと思います。
微妙に音が甘いあるいは緩いのが良いこともあります。またオーディオ雑誌や価格.COMでの評価を知って、ご自分なりに想像された価値を持って、それを求めている方もおられます。しかし、それが本当にその人にふさわしい価値観であるかは分かりません。
時間をかけてご自分のシステムと向き合って、その上で何か不足や不満があれば、それを教えて頂くとライフサウンドチューニングの出番が必要なのか不要なのかが分かります。
ライフサウンドチューニングをお求め頂ける方には、そのようにご自分のシステムの個性を深く理解されてご連絡を頂ければ店主も助かります。
さてATOLLIN400LSですが、チューニングを終えて、エージングの第一段階を終えてみると次なる問題が現れて来たように感じられました。
それは次回にお話ししたいと思います。
2014年12月15日
ATOLL IN400LSエージング100時間超 その2
↑ATOLL IN400LS
チューンニングについて簡単に前回説明させていただきました。こちらではATOLL IN400で説明をしていきたいと思います。
ノーマル状態でも素晴らしいものですが、音の立ち上がりがやや鈍く、音の消え際が粗い感じがあります。その結果、もう一つ音楽に入り込めない状態とも言えると思います。
エージングが終わっていない段階ですから仕方が無いのですが、それでも多くのチューニングを行って来た経験から、この状態でエージングが終わることで、何を感じることになるかと言えば、
「最初の問題がより鮮明になってくるということです。」これは優秀な機器になればなるほど、その差が激しく感じられるようになります。
エージング前にチューニングをしてみますと、上記に掲げた問題がかなり影を潜めてくれます。
逆に見えてくる部分が増えてくるのです。その為に、ノーマルで不満に感じていたことがかなり少なくなります。
それでもエージングが終えていない状態ですと、少し乱暴な表現かもしれませんが、スピーカーの周辺に音が留まっている感じになります。しかし、一つ一つの音の粒だちかかなり改善されています。
ライフサウンドのIN400の場合、70時間を経過した段階で一皮剥けたようになってきました。
スピーカーの周りからかなりサウンドステージが拡大されて来た印象を受けました。
違う表現をすれば、音は出ているがスピーカー周辺には密度があるが、それ以外は薄くなっているということでしょう。
その音楽再生の密度がスピーカー周辺でけではなく、さらに広がりを持ちながらも密度をもっている状態になります。しかし、それは空間全域に渡ることではありません。
さらに100時間を経過すると、それまでが嘘のように音の粒立ちに輝きが増し、音の消え際が繊細でフレーズが十分な長さをもって表現されますので、より豊かで広がりを持った音楽再生がそこに現れてくれます。
さらにパワー感が充実してくるので、それ以前と比較しますと音量レベルが変わってしまったように感じます。さらにボリュームを下げることも可能のなります。
小さな音量でも音の透過性が良くなるので、小音量時においても聴き取り難いことはありません。
さらに様々な音楽を再生することでIN400LSの表現の幅は広がっていくことでしょう。
これまでチューニングした機器たちがそうであったようにです。
2014年12月15日
ATOLL IN400LSエージング100時間超 その1
ATOLL IN400LS
ご来店いただくATOLLファンの皆様からLSチューニングされたIN400を聴きたいとの熱烈なるご要望を頂いておりました。
頂いていたご要望に何時かはお応えしたいと願っておりましたが、ついにIN400へのLSチューニング試聴機が完成しました。
エージング時間を現在100時間を超えました。
また最近LSチューニングについてお問い合わせが増えております。最近は来客も多く丁寧にお返事が出来ていない状況でもあるので、ここでLSチューニングについて簡単にご説明をさせていただきます。
その効果についてはカテゴリーや各製品の欄にも記載しておりますのでそちらもご参照下さい。
1.LSチューニングの考え方
メーカー精神を侵すことなく、よりメーカー精神を具現化すること。
ですから、使用されているパーツ類を交換したりすることは一切行いません。
バーツ単体で優秀なものはいくらでもありますが、メーカーが製品設計・製作に当たり長年の経験から導き選択されたパーツの組み合わせを、勝手に変更することはメーカー精神を犯すばかりでなく、危険も伴います。メーカー側は経年変化における部品の劣化も経験から考えて、パーツ選択をしていますが、その経年変化を知らずに中途半端な知識でパーツ選ぶことは危険なことです。
すでに他界されたあるメーカーでアンプ作り30年の経験を持つ方とのお話が印象的でした。
「あるお店で使っているコンデンサーですが、あれは突然壊れるというか寿命が来るので、お客様が相当びっくりされる筈です。我々は多少音質は犠牲になるかもしれないが、そのような衰え方をするパーツは絶対に使いません。徐々に劣化して、お客様にも、そろそろかなと認識していただけるような状態を選択したいのです。」
というお話を頂いたことがあります。そのお話を伺って私も一人のユーザーであれば、そうだろうなあと納得していました。
また組み合わせについても、それぞれ工夫をしておられましたので、それに私も参加させていただいた時は大変良い経験をさせた頂いたと感謝もしておりました。
車では耐久テストということを繰り返した結果として完成した製品として世に送り出しております。
オーディオでも同じではないかなと思う次第です。
2.ライフサウンドの経験で知る得る限りノーマル状態の機能を最大限に発揮させること。
オーディオ製品は様々なパーツで組み合わせられていますが、それらが性能を100%発揮しているかは分かりません。ですので、各バーツにおいて、その機能を存分に発揮させてあげることが出来たら、これまでとは違う体験が出来る筈です。
古い話では旧日本海軍の戦闘機が、終戦後、アメリカ側に引き渡される時に、オクタン化の良質なガソリンと良いプラグさらにオイルにされてテストをされたら、日本における公式な記録を大幅に上回る記録を出したということがありました。
これも一つのヒントになっているのですが、まずコンデンサーや内部配線材などがその機能を存分に発揮できるようなチューニングパーツを開発しました。
それらをパーツに貼ることで、その能力が上がることを足掛かりにチューニングを進めます。
能力がアップするとこれまで問題が無かった部分にしわ寄せが行きます。
特に基盤固定部やフロントパネル、天板、底板などなどです。
それらもまたオリジナルチューニングパーツで調律をしていくことで、機能アップによる問題を解決します。
その結果としては得られる音楽再生がこれまでよりも一回りも二回りも味わいがあり、精緻で、豊かなものになっていきます