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2016年06月02日

TD-M1&ATOLL DAC200

最近、TD-M1の楽しみ方を変えてみました。それは王道的使用方法と言っても良いと思います。

遅まきながらパソコンに接続して鳴らすということをしました。

これまでは一般的オーディオ的使用方法専用にしていました。

 

 

パソコンから音を出すことは店主は個人的に好きではありませんでしたが、昨今の事情を考えるとテストしなければならないのは当然のことです。そして最近ATOLLのDAC200のご注文を頂いたのでATOLLDAC200のチューニングの結果の判定にパソコンを通じてチューニングの音質の確認をしなければならなくなり、それならこれを機会にTD-M1を接続してみようと重い腰を上げることになったのです。

パソコンディスクの上にTD-M1をセットして早速鳴らしてみました。

これまで使用した環境とは随分と異なります。眼前にサウンドステージが広がる面白さは何とも言えないですね。

またパソコンのモニターの位置を変えることで音も変化します。

スピーカーよりも後方にモニターを置いた方が音質的には改善されました。

さらにモニターの画像のONの時とOffの時の違いも確認。モニターをオフにした方が音が通るようですが、それでは意味がありません。

またモニター画像を見ていると音の世界への集中よりはモニター画像への集中の方が大きくなりました。

そうなると自然に音が聞こえてくるので、面白いことになりました。

この価格で気軽に高音質なサウンドを十分過ぎるほどにを味わうことが出来るのが嬉しいですね。

重い腰を上げただけの結果を得られたことは嬉しいことでした。

あと、パソコンディスクのテーブルの質によって音質が変わりますね。出来るだけしっかりしたディスクの上にセットしたいものです。

 

2016年04月23日

北海道のNさんからTD316SWMK2LSのご感想をいただきました。その2

Category: お客様の声

 

北海道のNさんのご感想をさらに掘り下げて教えてくださいとお願いしたところ、ご快諾いただき、ご感想をいただきました。

 早速、ご紹介させていただきます。

                ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

北海道のNです。

店主からご要望を頂いたので、先日メールした件で、定在波の調整と調整したあとの音の傾向について書いてみようと思います。

先ず初めに、ホワイトノイズと言われる昔のテレビの「砂嵐」のような音が収録されているファイルを使って、自分の再生機器とリスニングルームでの 音の傾向を測定し調整していきます。

私の場合は、先ずフロントに使用するTD510LSとTD316SWMK2LSのマッチング調整から始めました。音を波形で表示するスマートフォ ンアプリを使用して、ホワイトノイズの波形を測定します。

ここでは、TD510LSのボリュームとTD316SWMK2LSのボリュームレベルを同等に調整することが目的です。この時、ホワイトノイズを 再生する音量は、普段音楽を聞くときの音量に近くしたほうが良いと思いますが、耳障りな音なので耳栓を使う事をお薦めします。このスピーカーと SWのボリューム調整を行った後で、アッテネータを使ってクロスオーバー帯域の調整をします。私見で申し訳無いのですが、波形を見る限りスピー カーとSWの低音が重なっている部分は、大きく揺らぐ波形を示している様に見えます。この、上下の揺れ幅をなるべく小さな物に調整していくことが スピーカーとSWをセッティングする上で重要でした。

とりあえず、この状態で「なるべく波形の揺らぎが少ない状況」をつくりだしたら、イコライザーを使って波形を「よりフラットになるよう」に調整し ていきます。

ここで注意したいことは、イコライザーはレベルを上げて調整するのではなく、大きく出ている部分を出ていない部分に合わせるように下げて調整する ことです。

デフォルトの波形上で、低い出力状態の周波数帯域は、再生機器が不得意としている帯域です。この部分をイコライザーで強制的に、出力を高め過ぎて しまうと負荷をかけすぎることになり、無理な音を増幅する結果になってしまいます。

いわゆる音割れの原因となります。私の環境では調整ゲインはプ ラス側に3dBが限界でした。

また、大きく出力されている周波数帯域も、必ずしも、使用している再生機器が得意としている帯域とも限りません。いわゆる、部屋鳴きや共振といっ たものが原因で波形にあらわれている場合が多くあります。

そこで、最初から全てのレベルをマイナス6dBに合わせてから、なるべく初期設定のプラスマイナス0dbを超えないようにしながらフラットに近い 波形を作り出していきます。これは私の環境がPCオーディオであるのと、最近流行りのハイレゾ音源がプラス6dBの録音レベルを使用していること で通用する手法かもしれません。ですが、音源をイコライザーで調整する場合、レベルを高く調整するよりも、低めに調整しアンプで増幅するほうが効 果が高いと思われます。

​ここまでの調整を終えたら、お気に入りの曲を適当に再生してみます。お気に入りの曲を聞いていると、機械任せに調整した波形の問題部分が見えてき ます。

どうにも耳が疲れるとか、嫌な鳴きが聞こえると感じたら、波形を測定しながら同じ曲を聞いて見て下さい。恐らく、尖った針のように波形レベ ルが高い音域が見えると思います。その帯域が複数の曲で似たような波形を示していれば、リスニング環境における定在波周波数帯でしょう。再びホワ イトノイズを測定してみると、その周波数帯域の揺らぎが他の周波数帯域よりも大きく上下していると思います。また、アンプのボリュームを上げてい くと、その部分が突出して波形にあらわれると思います。その部分を特定したら、その帯域を細かく調整していきます。私の場合は高温域の1KHz~ 6KHzに多く定在波があったように思います。

曲を再生し、粗を探し、ホワイトノイズで調整というプロセスを数度繰り返していくと、音楽が静寂を纏っていきます。いままで再生音だと思っていた ものがノイズであったことが判ると曲の聞こえ方が別物になっていくのです。

粗方、嫌な音を感じなくなったら、あとは好みの音作りをしてみてください。最後に信用できるのは結局のところ、自分の耳です。低音不足を感じたの ならSWのボリュームを再度、好みの音量に調整したり、アッテネータのクロスオーバーを見直すなどの作業をしていきます。クロスオーバーの調整を する上で私が一番重点を置いたのは、ボーカルの声です。特に男性ボーカルの声音には低音域が多く含まれており、クロスオーバーを上手く調整するこ とで歌声の深みや迫力が別物になります。

しかし、クロスオーバーを被せ過ぎると声がタンパクで物足りないものになってしまったり、妙な揺らぎを伴 います。

また足りないと思う。

帯域をイコライザーで再調整していくのも良いでしょうが、測定によって得たバランスを崩さない程度に留めることを推奨 します。この作業をすることで新たな定在波を見つける事もあるでしょうが、確実に好みの再生環境が見えてくると思います。

しかし、こういった調整にも限界はあるもので、抑えることは出来ても消せない部分は残ってしまいます。こうなると、物理的な解決しかなくなりま す。私の場合は窓ガラスが原因でした。タバコを吸う関係上、匂いを吸着するカーテンを使わずにブラインドを使ってきましたが、ガラスの共振と音の 反射に悩まされた挙句、カーテンと消臭スプレーを併用することにしました。(笑)カーテンの吸音効果は調度良いものだったので、今では必須アイテムです。

​ここまで色々と書いてきましたが、この方法がリスナー全てに適したやり方であるとは思っていません。作業自体は慣れるまでは結構神経質になりがち ですし、最初は調整が上手くいかない事もあると思います。また、俗に「原音再生」と呼ばれる音源に忠実な再生を目指すことに私は否定的です。何故 なら、原音というものが再現不可能だと思うからです。気温や湿度が違うだけでも音の再生には影響が出ます。もしも、原音を再現するのであれば同じ 環境と同じ奏者による完全な演奏が必要です。

ですので、私は自分が心地よいと思える音の再生に注力しています。

しかし、調整によって音が変わる、もしくは変えられると言うのはオーディオ最大の魅力であると思います。どこまでやっても、納得のいく音は得られ ないかもしれませんが、自分の工夫やアクセサリー、再生機器によって明確に聞こえ方が変わった時に新鮮さを味わう事ができます。大げさに言えば、 一生、音で遊べます!同じ曲に自分だけの表情を与える事ができるのがオーディオという趣味だと思えば、こんな楽しい趣味はありません。あと、完璧 を求めすぎずに雑味も味わいの一部と開き直るのも楽しい時があります。

みなさんも、自分に合った音に巡り合えれば、こんな個人的情報も役に立つかもしれません。神経質にならない程度に参考にして頂ければ幸いです。

 

2016年04月23日

北海道のNさんからTD316SWMK2LSのご感想をいただきました。

Category: お客様の声

 

10か月前にTD316SWMK2LSをご購入いただいた、北海道のNさんから10か月経過後のご感想を頂きました。

音楽を深く愛され研究熱心なNさんのご感想は、皆さまのご参考になることと思いますので

ご紹介させて頂きます。 

               ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

こんばんは。北海道のNです。


TD316SWMK2LSを購入して早10ヶ月が経過しました。
この間に、自分なりのセッティングや工夫を凝らして来ましたので、他のライフサウンドユーザーの糧になれば良いなぁと思いメールします。

 

 

 

この10ヶ月 、TD316SWMK2LSサブウファー(以降SWと表記)を使用して一番に感じた事は、フルレンジユニットに対して TD316SWMK2LSが私の環境に必須であるとの事です。
TDシリーズのメインスピーカーはフルレンジありながら、広域な音域を再生し、音の定位においては無類の再現性を我々に与えてくれます。抜群の定 位感によってユーザーが得る音の立体感と、音声の再現力は他のスピーカーにはないものだと思っています。

 複数のユニットで再生される2WAYや3WAY方式のクロスオーバー帯域が生み出す不協和音的なノイズと無縁でありながらにして、深い音楽性を聞 かせてくれるTDシリーズに足りないものは、前述したクロスオーバーによる音の交わりに他なりません。
言っていることが矛盾してると思われる方も多数おられると思いますが、クロスオーバーした別ユニットが無いことが、TDシリーズの2Chスピー カーの最大の強みにして最大の泣き所なのだと思います。
世の中にある大抵のスピーカーは2WAYスピーカーですが、それらのスピーカーの最大の短所はキャビネット内部の共振によるクロスオーバー周辺の 不協和音がバスレフポートから漏れることです。
また密閉型キャビネットであっても、音の発生位置が異なることで起こる定位差と低音ユニットからネットワークを伝って戻る逆気電流による高音の曇 りは不可避であるでしょう。
しかし、フルレンジユニットにSWを追加した2.1Ch環境に於いてはこの限りではありません。
スピーカーとSWから発するリスニングルーム内での音のクロスオーバーはあっても、キャビネット内部で共振したような不快な混ざり方はせず、アッ テネータとボリュームコントロールを使用して、メインスピーカーに適したセッティングができるのがTDシリーズの2.1Ch環境です。また、SW のキャビネットが、ほぼ振動しないことで余計な定在波が存在しないユニット構造が素晴らしい。素晴らしいついでに、低音の立ち上がる速度が早く、 音の遅延(ズレ)を感じないことが、最も素晴らしい!
ですが、ここに各ユーザーのリスニング環境における部屋の定在波の問題が浮上します。また、各ユーザーの耳も千差万別でしょう。
私はコレまで、独自の工夫や、ライフサウンド製品のエボニーパッドやAvalonLS等を使って、または店主のアドバイスを元にリスニング環境の 調整をしてきました。所謂、響きのの調整です。しかし、建材の違いや家具の配置などでリスニングルームの問題は様々です。そこで私が着手したのが イコライザーとホワイトノイズによる音の測定と調定です。簡単に表現すると、使用している機器の特性や音色を大切にしながら、気に入らない響きを 除去し、自分色の音源に染める作業と思ってください。
私のメイン再生環境はPCオーディオですので、再生ソフト(Audirvana plus)でホワイトノイズ音源を使ってソフトイコライザーでイコライジングを行い、iPhoneのアプリ(SpectraSuite)で音域や定在波の 測定をしています。この再生環境の定在波や再生周波数をコントロールすることで、ライフサウンドチューニングされた機器が、より一層、ユザーに答 えてくれると思います。
私は、快適な音を奏でるようにチューニングされたライフサウ
ンドの製品を、空間を測定、コントロールすることでより一層の試聴環境を整えることが できました。
同じ、ライフサンドユーザーの皆様の一助になれば幸いです。

2016年04月15日

ATOLL IN50se

 

ATOLL IN100seと比較されるIN50seです。

IN100seと同じ程のお問い合わせを頂きます。

「どっちにしようか?」と悩まれる方が多いようです。

価格が高ければ良いのだろうと思う方が殆どです。

確かにそのような面もあると思います。がIN50seの音楽性に関してはIN100seと何ら変わらないのです。さらに上位のIN200seともです。 さらに言えばIN400とも変わりません。

ATOLL製品に貫かれた音楽性に関しては、どの製品にもATOLLの哲学がしっかりと反映されているのです。

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音楽性に関しては上位機と何ら劣ることも無いIN50seです。

「それなら価格差は何を意味するのか?」という疑問が湧いてくることでしょう。

それは音そのものの表現の違いが存在しているのは確かです。上位機になるにつれ、音の粒立ちの一つ一つがより立体的になるのは確かなことです。さらに2chで使う場合は低音の音がやや薄目という感じでしょう。しかし、サブウーファーを入れてしまえば関係なくなりますね。

この価格からは信じられない音楽性と音の表現を持っているIN50seです。さらにライフサウンドチューニングを施せば、音の粒立ちがキリリと引き締まり透明感が増してきます。

その結果としてサウンドステージが豊かに深くなります。そして、無理にスピーカーを押さないので、聴いていても疲れません。このアンプを聴いていると何故かホッとしてしまいます。

無理に背伸びをしないで自然体に音楽を楽しめる秀逸なアンプです。

高分解性能だけが音楽を楽しめる要素ではありません。このような音楽のツボを知っているメーカーはそんなに多くないと思いますが、ATOLL製品すべてに言えることが音楽のツボを知っているということが何よりも素晴らしいことであると思います。

スポーツカーで例えるなら300キロを出せるスーパーカー車だけが面白いのではないと思います。100キロ前後を楽しく走行できるライトウェイトスポーツでも街乗りは楽しく、山道のS字を軽快に走り抜ける楽しさがあると思います。渋滞の中をフェラーリ―で走るのは疲れますね。

 ATOLL IN50seはライトウェイトスポーツカーのように軽快に心地よくリスナーに音楽を味あわせてくれる素敵なアンプです。

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