
Great16KING
再生された音が、音楽として現れる。
「Great16KING」という名は、誇張から生まれたものではありません。 それは、16cmフルレンジというサイズが持つ、ひとつのバランスに改めて気づかされたところから始まりました。
音の速さ。位相の正確さ。 そして、音楽がひとつにまとまる、その潔さ。 ありふれたサイズの中に、確かにあった力。 それが、「Great16」の出発点です。
正直に言えば、最初は半信半疑でした。 けれど音を出したとき、その印象は静かに変わりました。 無理なくつながり、音楽として、そのまま立ち上がってくる。 16cmというサイズの意味を、あらためて考えさせられる瞬間でした。
フィデリウムサウンドへの敬意
このスピーカーの骨格は、フィデリウムサウンドの設計にあります。 キャビネットを、単なる「箱」として扱わない。 振動を押さえ込むのではなく、音楽の一部として整え、響かせる。 その発想には、どこか楽器に通じるものがあります。 私たちはその考え方を尊重しながら、ライフサウンドとしてのチューニングを重ねました。
楽器と同じ「魂」を宿す ―― フィデリウムサウンドの独創
内部には、フィデリウムサウンドの画期的なアイディアによる、ヴァイオリンなどの弦楽器と同じ考え方の**「魂柱(サウンドポスト)」**が設けられています。 天板と底板の振動をつなぎ、エネルギーをキャビネット全体へと伝えるこの構造により、キャビネットは単なる容れ物ではなく、音楽とともに響く、ひとつの「共鳴体」へと昇華されています。 正確な音の再生と、楽器のような豊かな響き。その両立を支えているのは、この見えない「魂」の存在です。
「剛」と「柔」がつくるもの
フロントバッフルには、同じくフィデリウムサウンドの象徴的な設計である25mm厚のハードメープルが採用されています。 この厚みが、音の基準になります。 どれだけユニットが動いても、土台が揺るがない。 その上で音が立ち上がると、輪郭は自然に整い、無理のないかたちで空間に出てきます。
それを包むのが、ブラックウォールナット。 正確な音に、わずかな温度を与える素材です。 硬さと、しなやかさ。 その両方があって、はじめて音楽としての自然さが出てくるように思います。
「KING」という名前について
25mmというフロントバッフルの厚みと、その構造を見たとき、強い安定感を感じました。 外乱に揺るがない、しっかりとした基準面。 その印象から、自然と「KING」という名前が浮かびました。
キングタイガーという存在が持つ、あの揺るぎない構造と造形。 性能の新しさではなく、構造そのものが生み出す強さと美しさ。 このスピーカーにも、どこか通じるものがあるように感じています。
「特別」ではなく
ライフサウンドによる内部配線や磁気回路へのチューニングは、何かを足すためのものではありません。 もともとあるものを、きちんと出す。ただそれだけです。
整えていくと、音は変わります。 軽くなり、自然に広がり、音楽として無理なく鳴りはじめる。 派手さはありません。 けれど、音楽は自然にそこにある。 このスピーカーは、そういう再生の在り方を思い出させてくれました。
最後に
特別なことをしているわけではありません。 ただ、音を整えていくと、音楽はちゃんと応えてくれる。 そのことを、あらためて感じさせてくれるスピーカーです。
見出し h5

税込定価 385,000円
-
型式 : NC11_MAOP_コンビネーション /NC11_MAOP_ウォールナット
-
SPユニット : MAOP11 _MS
-
再生周波数 : 35 Hz ー 25,000 Hz
-
最大入力 : 35W (cont.)
-
出力音圧レベル : 87dB /1w@1m
-
定格インピーダンス:7.2Ω
-
Mms = 7.90 g
-
Xmax(1way) 8.0mm
-
寸法 : (幅x高さx奥行き) 245 x 450 x 295 mm
-
重量 : 11.5 kg x 2
Great16King は以下の特徴を備えています。
内部配線材(ギガヘルツ帯までフラットに再生可能)
磁気回路 素粒子物理学的応用チューニング
内部吸音材 エボニーを中心とした素材使用
フロントバッフルチューニング LS金色プレート使用