あまりの結果に
250iのあまりの変化の結果に340ixにも新しいシルク内部配線材を取り付けることにしました。この効果は経験的に語ると、一般的な線材はビニールやテフロンなどの化学合成物質で被覆されています。さらに、それは工場で大量生産されますし、密着力も強く、芯線に流れる音楽信号の振動をかなり抑えてしまっていると考えられます。さらに音楽信号の振動で揺さぶられることで被覆素材の個性も音質に乗って来ますね。
このことがオーディオ再生における純粋性から遠ざける原因となっていると考えても不思議はないと思います。
ですからその点に気が付いているメーカーはケーブルを覆う一番外側の被覆から圧力を受けないよう内部の線材が自由に動けるよう工夫をしています。しかし、その内部にある線材の被覆からは圧力を受けています。これでは片手落ちです。
簡単な実験では、断線しないようケーブルを強く握ってみると分かると思います。
またこれは違う角度からですが、過去にオイルを絶縁材にしていたケーブルがありました。
それは試聴してみるとオイルを感じさせる音がしていました。
ケーブル製作時に一般的に使われている熱収縮チューブがありますが、これは補強のために使われていると思います。これを外してみると音が解放された感じになります。
ライフサウンドの経験上は以上のようなことがあり、これらの問題点から信号を流すケーブルが被覆素材の圧力や素材の性質から解放された場合は、どのような結果になるかを考えていました。
過去にはウェスタンエレクトリックというヴィンテージオーディオファンなら良くご存知の会社が開発していたケーブルがあり、それは現在でも人気があります。
この会社のヴィンテージケーブルには、様々な工夫がされています。無機質な被覆素材は使われていませんでした。
しかし製作されてから50から60年以上経過していますと錆びていたりして、厳しい状態になっていますし、良質なものは入手し難く、コストも高くなってしまいます。
そのようなビンテージケーブルが現代に新しく生産して蘇らないかと考えていましたが、湿度の問題や安全性を考えると難しいのでしょう。またコストの面も考えると無理ですね。
それでもライフサウンドでは本質的な改善が出来ないかと悩みはしましたが諦めないでいました。
そこでお世話になっているケーブル製作メーカーに相談したら快くシルク巻き線を特注で作ってもらえることが出来ました。
しかし、シルク被覆だけでは強度が弱く、シルクが剥がれてしまうこともありますので、その外側に出来るだけ圧力をかけない熱収縮チューブで覆ってみました。
この結果がどうなるかで、製作が成功するか失敗するかが別れます。
結果として大成功になりました。
熱収縮チューブの影響が懸念されましたので手作業で熱をかけて収縮させて、さらにシルクの弾性が銅芯線にストレスを与え難くしてくれたことで今回の結果に大満足となりました。
さらにシルクの特性が音楽再生に与える良い影響はかなり以前より認知していましたので、その特性にも期待していました。
そして、cosmicチューニングを施すことでより能力のアップが期待されました。
チューニング前後ではかなりの違いがあり、音の密度、全域に渡り伸びやかでスケールアップされた結果が得られました。そして解像力が素晴らしいことになりました。
問題は非常にデリケートな状態なので、ケーブル素材として使用するにはかなり丁寧に慎重に作業をしないとなりません
さらに大事なことはシルク被覆される芯線がより線では全く意味がありません。
より線の弊害でシルク効果が裏目に出てしまいます。
そこで芯線は単線にしてあります。
というのがシルク巻き配線材です。
これを250iに取り付けたところ今まで線材を遥かに超える繊細で表現力豊かなサウンドになりました。
解像力はアップ、音の密度もアップ、リアリティがアップと驚くことばかりでした。
そして改めてSIMAUDIOの250iの素晴らしさを認知させてもらいました。チューニング前と後ではかなりの違いがあり、音の密度、全域に渡り伸びやかでスケールアップされた結果が得られました。そして解像力が素晴らしいことになりました。
この状態は上位機種である340iXを脅かすほどです。
ですので340iXの内部配線材を交換することにしました。
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