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更新日:2022年3月26日
ライフサウンドのオリジナルヘッドシェル「唯一無二」のご注文、お問い合わせを頂き誠にありがとうございます。
「唯一無二」これは店主の夢が叶った製品です。
アナログ再生への取り組みはしばらく封印していました。それは何故だか理由は忘れましたが、気が付いたらあれだけ取り組んでいたアナログ再生を封印した感じになっていました。
オリジナルのフォノイコを作り、カートリッジも作り、フォノケーブルも作っていました。
18年前位の話です。雑誌「アナログ」にもライフサウンドのフォノケーブルを取り上げてもらい評論家の井上千岳氏に評論を書いて頂いておりました。
お客様からトントンと封印の扉をノックされてから、ジワジワとアナログ再生への取り組みの道へ歩ませられたように動き始めました。
TEACのアナログターンテーブルに出会い、さらにSACEのアーム(廉価版ですが)に再会し、そして、どこかに姿を消していたSACE407/23のウェイトがアシスタントの妻によって発見され、そして、リファレンスにしていたCECのターンテーブルをオーバーホールしてと何故か着々と歩みを進めさせられました。
思えばアナログ再生というのは店主が子供の頃から身近に有った存在で、ソノシートという薄っすぺらいアナログディスクから始まり、1965年のエレキの若大将の中で演奏された「君といつまでも」、「夜空の星」を何度も何度も家具調オーディオのアナログプレーヤー聴いていました。EP盤ですから直ぐに終わってしまうので、何度も何度もかけなおしていました。
さらに中学生時代は軍歌に嵌り、音楽の時間で自由に発表する時間があり、店主はラバウル小唄を皆に聴かせました。先生は苦笑されていましたね。
その時に友人が演奏するフォークギターの音色に引き込まれ、自分もギターを演奏したいと急激に思い込み始め、親に頼み、黒沢楽器でクラシックギターを購入してもらいそれ以来クラシックギターに嵌りました。
2人の師について学び、そして、アンドレス・セゴビア、アリリオ・ディアス、ナルシーソイエペス、ジュリアン・ブリーム、ジョン、ウィリアムス、オスカー・ギリア、ロメロファミリーetc
などを知りました。
幸いなことにオスカーギリアを除いて、すべてのアーティストの生演奏も聴けました。
セゴビア大先生とは日比谷公会堂の演奏会の前にご本人、奥様、そして松田晃演氏の皆様に
帝国ホテルのロビーですれ違いました。(今思えばセゴビア大先生にサインをしてもらえば良かった)
イエペスさんとは群馬で開かれた演奏会の後、握手をすることが出来ました。
鍛えられた柔らかい指の感触は未だに忘れられません。
そして彼らの演奏を学ぶために、レコードを何度も何度も聴ていました。
その時に当時のステレオ再生のカートリッジの問題を体験しましたが、当時はオーディオに関しては無知なので、その理由が分かりませんでした。
大学時代に自分で初めてオーディオシステムを購入後、CDが生まれるまでアナログとの付き合いがありました。
つまり店主の中にはアナログ再生というものが幼少期より浸み込んでいたのですから、封印しても封印しきれない存在だったのですね。
お客様から刺激を受けてから封印が解かれるまではあっという間でした。そして、TEACのターンテーブルやCECのターンテーブルに触れている内に、1999年あたりから神木社のメンバーと交流が始まり、彼らの深い経験から学ばされて、その時に黒檀のヘッドシェルを
作ってもらいました。しかし、何とか日本で、それが作れないかと考え始めたのです。
黒檀との付き合いはクラシックギターで散々付き合いました。
黒檀の性格や性能が如何に大事であるかを痛感させられていたのです。
そして良質な材料で無いと不味い事も知っていました。縞黒檀(マッカーサー)も貴重な素材ですが真黒と名付けられた黒檀には及ばないのです。
そして18年前に当時付き合っていた木材商社は主に楽器用の素材を扱っていました。その商社からブラックエボニーを大量に買い込んでいました。その中に、角材も紹介されました。
何に使えるか全く分からず、とりあえず下さいと言って購入しましたが、それ以来使い道が分からずに保管し続けていました。
今回封印が解けたことで、その使い道が明らかになりました。そして、それから、この貴重な素材を加工できる方を探すことになりました。
しかし、誰にお願いするのか!?
この段階では誰も身近にはいません。
そこでライフサウンドの下請けをしてくれている木工所、アナログリラックスの万木さんらに伺いましたが駄目でした。最後に中電の斎藤社長に訪ねてみました。
するとヒントをくれました。斎藤社長も直接会った方ではなく、問い合わせが来た人ということ。
そこで、その人物に電話とメールをして直接お会いすることが出来ました。
誠実な人物で木材の加工、特に細かい仕事をされていることが分かりました。
そして貴重な素材の加工をお願いするのに相応しい方であることが、あることで
分かったのです。
そして、いよいよライフサウンドのヘッドシェルが生まれることになったのです。
その少し前にウエスタンのケーブルを知り尽くしたベテランの方と偶然知り合うことが出来ました。そして、今回、唯一無二のために無理をお願いしてシェルリード線を作って頂くことになりました。
続きは次回に
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