お客様からのご感想。
更新日:2021年1月25日
再び栃木のTさんからご感想を頂きました。
新規導入されたTD510zMK2COSMICの100時間を経過した段階でのご感想です。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
こんばんは。
栃木県のTです。
TD510ZMK2が来てから1ヶ月、バーンインは100時間経ちました。
日々音がこなれて滑らかさが増す一方、音に覇気が無いような印象を持ちました。
リスナーである私のテンションも下がっていきます。
先日のフロアボードに続き、今回はAVALON-LSの状態を確認いたしました。
私は5台、リスニングルーム四隅に1台ずつ、そしてスピーカーセンター後方に1台、計5台設置しております。
これが真っ黒に汚れておりました。
冬や梅雨の時期は結露して埃がこびり付くようです。
GLANOLを使用し鏡面が復活するまで磨きました。
その際、ガラス面や周囲の溝も清掃することが肝心です。
AVALON-LSを元の位置に戻し鳴らしたところ、手入れ前とは比較にならないほどの明るさ、深さ、伸び、立体感など総合的な表現力が出てきました。
聴いている私もエネルギーを取り戻したようです。
TDを導入してから、再生環境維持管理の大切さに日々気づきを得ています。
皆様にもリスニングルームの片付け、掃除をお勧めします。
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
ここからは店主の呟きになります。
オーディオ再生とは面白いものです。機器の問題だけでなく、機器が配置されている環境が再生の結果に影響を与えます。
狭い部屋に大型スピーカーを持ち込むことを始めたのは日本人とかいう話を聞いたことがあります。
「大型スピーカーの魅力が十分に発揮されない環境に設置して何を求めているだろう?」不思議に思う外国のメーカーもいました。
かなり以前に呟きましたがNADというメーカーの社長が集まったオーディオ店の関係者の前でも同じような話をしていました。
大きなスピーカーが売れたら利益になるということで、平気で販売してしまう販売店に対して疑問を持たれていたのでしょうね。
これもまた以前呟きましたが、CHORD社の社長と夕食を一緒にした時に、「オーディオ製品が家電と同じように販売されている」と驚いていました。
彼らが言いたいことは簡単に言えば日本人はオーディオ製品の扱い方を理解していないということですね。
昔の映画館で使用されたようなスピーカーをご自宅に持ち込むなんて馬鹿なことはされないように願うばかりです。
音楽再生というのは空気を揺さぶって行われるものです。さらにスピーカーから
生み出される音楽はエネルギーのある波動です。
その波動がリスニングルームに様々な影響を与えます。それは室内に配置された家具や
調度品にも影響を与えます。
しかし、その影響については多くの日本のオーディオ愛好者はあまりに気にしていません。
さらに言えば店主も様々なオーディオ評論家先生のお宅にお邪魔しましたが、彼らのリスニングルームには驚かされることばかりでした。
簡単に言えば小さなコンサートホールで演奏会があるとします。そこには聴衆が入りますが、整然としていますね。しかし、彼らの部屋はCDや生活用品の山でした。
純粋な音楽再生を楽しむには不要なものが散乱していたのです。また小さな部屋にコンサートホールでは必要な形状を持ち込んでいました。
「何の意味があるのだろう?」と不思議に思ったこともあります。気分の問題かもしれませんが。
さらにリスニングルームに沢山のオーディオ機器を収集されている方もおられます。
音楽を聴くのに同時に幾つものシステムを鳴らすことは出来ませんね。
使用されないで配置されているオーディオ機器は音楽再生に干渉する素材になります。
それを理解されないで悦に入っている方も多いのが残念なことです。
高額なオーディオ機器を買えば良い結果が得られると思いこまされているユーザーが多いということが逆に言えばオーディオ再生という崇高な趣味を衰退に追い込んでいる結果になっていると思います。
またオーディオ機器を買えば、どのお宅でも同じような再生が可能を思っている方も多いと思います。
そしてメーカーにあれこれ質問されるのですが、まったく同じ環境など存在はしていないのです。
まず、オーディオ機器が配置されるお宅のある場所が違います。緯度、経度、高度が違います。お宅の形状、素材、リスニングルーム空間の広さが違います。
さらに、そのリスニングルームを構成する内容(窓、、床、壁、天井の素材、調度品、照明等)
そのような条件が全く違うのですから同じ結果など得られる訳がありません。
ですから音出しをして様々な環境条件を理解しないと、オーディオによる音楽再生の質の向上は実現しないのですね。
それにも拘らず多くの方は、それを理解しないで苦しんでおられるようです。
今回の栃木のTさんは、ライフサウンドとのお付き合いが24年ほどになられているので
良く熟知されています。
それでもうっかりしていると今回頂いご感想のような体験をされてしまうのですね。
また店主も最近呟きましたが、情報量が上がることで、これまで問題とは感じられないことが、新たな問題として浮き上がってくるのです。
時代はハイレゾ時代に移行しつつありますが、その情報を活かすには、機器だけでなく、その配置される環境の管理も必要になります。
コロナ禍の中で多くの方が未来に不安をお持ちであると思いますが、2021年のニューイヤーコンサートでマエストロ・ムーティがコメントを述べられていますが、音楽というものは人々の心を癒し、救う力を持っているのです。
素晴らしい音楽再生を実現されたら、心が軽くなるし、希望も湧いてきます。
心の健康を維持するには大変素晴らしいのが音楽であると思います。
当然ですが、再生される音楽の質を考えて頂かなければなりませんが。
音楽再生を通じて一人でも多くの方が、この困難な時代を健康な心で生き抜いて頂きたいと
心から祈っております。
Comments