お客様からのご感想
ご感想を頂きました。かなりご感動していただけたようです。
本当にありがたいことです。
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今回、訳あって壊してしまったTD510zMK2の修理とチューニングを片方(右チャンネル)だけをお願い致しました。
もう片方(左チャンネル)はチューニングせず、そのままの状態です。
スピーカーが届いたので聴いてみました。
まずチューニングしていない方から聴いてみました。やはり「TD510zMk2の音」がしています。TD712zMk2に比べてスケールの小さい、言ってしまえばTD710zMk2の方が良い音だと言えてしまう音です。メーカーの事情から考えれば仕方ないことだと思います。
次にチューニングしたTD510zMk2を聴いてみました。
まだエージングしていない状態なのに、まさに原音再生が忠実に再現しているのを感じました。出音があまりにも良いのでスケール感が気になりません。
スケール感はよくハイエンドと言われる分野の議論されますが、本来聴きたい音は作られたスケール感ではなく、身近に寄り添ってくれるような音楽、耳にただ心地良い、エンジニア達が一生懸命作ってくれた音楽の原音再生なのだと再認識させられました。
ライフサウンドでチューニングされたTD712zMk2の音を原体験として忘れられない私にとっては、これはある意味、嬉しい誤算でもありました。
生産終了してしまい手に入らなくなってしまった、TD712zMk2の代わりにTD510zMk2のスケール感という概念すら忘れさせてくれる音が本来スピーカーが何の為に必要なのかを教えてくれた気がしました。
こんな自分の側に音楽がいてくれるんだと驚きました。ヘッドホンやイヤホンという耳からの距離の問題ではない、より精神的に近くに、音楽の心が奥底まで届いてしまう感じです。
更にエージングが進むにつれて原音再生という概念が消えていき、透明な水の中にいるような、ただ音楽を聴いている、その音に溶け込んでしまいます。音楽だけがそこにある感じです。
それはかつての懐かしい自分の姿でもありました。
チューニングされたTD510zMk2で聴いていることすら忘れてしまいました。
今ではチューニングされていない左チャンネルをいつチューニングをお願いするのか、それを楽しみに精進するモチベーションにしています。
それほど、チューニングしている状態としていない状態では音の純度が違います。
これはライフサウンドでしか出来ない、ほとんど奇跡のような出来事です。
どれだけオーディオ業界に精通していても泥沼にハマって行くだけの現状は非常に残念な状況ですが、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」のように、ライフサウンドには音楽の救いがあります。
本来音楽は、人生に寄り添ってくれるもので、チューニングされたTD510zMK2は、それを体現してくれます。TD712zMK2よりスケールは小さくても、そのかわりとても近くに音楽があります。
これ以上何がいるのでしょうか。
こんなにありのままの音楽を何を足す必要があるんでしょうか。
チューニングされたTD510zMk2しか出せない良さが必ずあります。
店主さんにも勿論感謝の気持ちでいっぱいですが、スピーカーを通して音楽そのものに感謝の気持ちが溢れてきます。
生きることは大変ですが、音楽に浸っている時間は何もかも忘れられますし、逆に忘れてはいけないものを思い出させてくれます。
ライフサウンドの仕事のすばらしさをこれからも末永く全力で応援します!
以上駄文長文失礼いたしました。
K
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