お客様からのご感想
再び栃木のTさんからご感想頂きました。
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店主様
いつもお世話になっております。
栃木県のTです。
4週間前に納品いただきましたHAP-Z1ESは60時間ほど、そして8週間前に納品いただきましたMOON340iD3PXは200時間ほどバーンイン開始から経過いたしました。
日々心地良い音で満足しております。
先日、近隣住人が不在でありことを確認し、音量上げて再生試してみました。
選んだ音楽はTeodor Currentzis指揮、MusicAeterna演奏のチャイコフスキー「悲愴」。
WAV 44.1khz/16bitでHAP-Z1ESへリッピング済です。
2017年レコード・アカデミー賞大賞選定ディスクのそれは46分弱と短いですが、9:45の位置にアンプのボリュームを固定し再生開始したところ、怒涛の勢いで訳が分からないまま終演しておりました。
圧倒された私は、その日は何も用事が手付かず、翌日まで心の震えが止まりませんでした。
まるでマエストロのライブの帰り道のようです。この余韻が自宅で味わえるなんて感無量です。
オーディオ面での感想ですが、このアルバムはピアニッシモとフォルティシモの落差が激しいものの、TD510ZMK2から再生される音は全く破綻どころか余裕綽々と描写し切ります。10cm口径1発、サブウーファー無しとは今でも信じられません。
試しにスピーカーコーンを触ると激しくストロークしていることは分かりますが、エンクロージャーは殆ど振動無く、スタンドは微細な震えすら感じられません。
TDシリーズの基本コンセプト、ボイスコイルの動きを可能な限り邪魔しない、足場を持って支える様をまじまじと体感いたしました。
癒し目的でも唯一無二の再生装置ですが、条件が許せば大音響を伴うオケやロックのダイナミズムも実は得意種目と感じ入りました。
独占できるのはオーナーの特権です。
この(私的な大音量)再生以降、他のソフトも表情豊かに鳴るようになりました。ブレークインが進んだのでしょうか。
スピーカーの感想が先立ちましたが、プレーヤーもアンプも含めた一体となった再生は、クールかつ明瞭、歪感がまるで感じられないのに耳当たりはあくまで自然です。
音量の大小問わず実現できていることはやはり素晴らしいです。
悲愴というタイトルを持つ交響曲とその周辺の逸話から、悲しさや甘美さが印象として先立ちますが、この再生装置から響く音楽は、むしろ大いなる希望を届けてくれたような気がします。
これからもよろしくお願いします。
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