凄すぎ!!!素晴らし過ぎ!!!
RA1592MkⅡLSは現時点で考えられる最上のチューニングを終えました。
こうなるとRAシリーズのトップモデルで限定生産のRA6000も同じ最上のチューニングをするしかありません。
作業は、RA1592MkⅡと同じく大変です。全て分解しないとショットキータイプのダイオードは交換出来ません。さらにギガフラット伝送が可能な配線材へ交換。
この大変取り付けが難しい配線材は、基本的にはオーディオ製品用ではありません。
何故ならオーディオ製品用の配線材は、そこまでの性能を持っていないからです。
ですので優れたアンプになればなるほど、その性能を発揮することが出来るということです。
しかし、この配線材はオーディオ用ではないので、それなりのチューニングをしないと音楽的表現は難しくなります。
さらに、配線材だけでなく、アンプの持っている能力を違う部分においても遺憾なく発揮させてあげないと意味が薄くなります。
そのため、コンデンサーやその他の配線材などのチューニングも必要になります。
さらにアンプ全体へのチューニングも必要になり、その作業時間は膨大になります。
それだけ行う価値のある潜在的能力を備えているのがROTELなのです。
全ての作業が終わり、試聴を開始しました。それが午前0時。
周辺環境の様々な環境が良くなっての時間です。
最初の音が出た瞬間に「!!!!!!!」です。
違い過ぎました。これまでのRA6000は、それで素晴らしい製品でした。ですから店主もこれまで以上に入り込んでいたのです。
しかし、その次元が違い過ぎるのです。
スピーカーから発せられる音が違います。つまり、生の音の持つ輪郭、エネルギーがそのままのように響いてくるのです。
ということは演奏者との距離がかなり近いことになります。
録音された現場のエネルギーが失われること無く、自宅で再生出来たらということがオーディオ再生の理想とすると、それに限りなく近い状況が成立してしまうと、これまで行って来たことが全て報われたようになります。
すると肩の力が、スッーと抜けて脱力状態になってしまいました。
このCDは、27年ぐらい聴き続けて来ました。このCDを使って素晴らしい再生をしてくれていた元ドラマーの方がおられました。スーパーツィターを取り付け38センチのウーハーを使っておられドライバーは何だか忘れました。
かなり凝られたシステムになっていました。そこで生み出された木製のステックがシンバルを叩いた時に生み出されるサウンドは、木の音とシンバルの素材が混じった魅力的なサウンドでした。
それを思い出させられる、いや、それを超えた世界がRA6000への極めつけのチューニングと6センチ口径の小さいスピーカーユニットから紡ぎ出されてしまったのです。
スピーカー全体の大きさの違いはありますが、大きなシステムとは似ているようで異次元の世界を描き出してくれました。
この瞬間から、ある種のゾーンに入ってしまったように感じられました。
このゾーンに入れるのは、本当に久しぶりでした。
人間的属性を離れて、オーディオの神様がおられるとしたら、その存在が招き入れてくれた世界を漂うだけの自分になったようでした。
シンバルの金属音とステックの木製の音が混じりあい、そこへピアノとベースの響きが重なり、それぞれの演奏者の思いと存在のエネルギーが交錯する宇宙の中を漂う心地良さに、時間が過ぎる事も忘れさせられてしまいました。無重力の世界です。
まさに無から有へ、有から無へが織りなす世界が、そこにあります。
不要な歪があれば、この世界は簡単に消滅してしまいます。
ROTEL RA6000は、このような世界へ誘ってくれました。
日本においては雑誌とか世間の評判に上がることが少ないと思いますが、世界で認められている理由がここにあると思います。
しかし、このサウンドは日本だけでしか経験出来ない世界です。
そうそう、この曲のタイトルは「BLAME IT ON MY YOUTH」邦訳では
「若気のいたり」とか「若さゆえ」とかいろいろです。
この曲を聴いていると若い時代の様々な挑戦や失敗を思い出させられてしまうのでしょうね。甘酸っぱくも、微笑ましい姿を思い出させられるのでしょうか。
ライフサウンドに於いてもこのレベルの再生ができるまで、無駄とも思えること、一般のエンジニアからした「馬鹿なことを!」と思われることもしてきました。
しかし、一般的なエンジニアが神様のように全てを理解して把握しているわけではありません。ですから参考になる点は学ばせて頂きました。しかし、理論の限界も感じることが多く
全てに賛同することは出来ませんでした。
ライフサウンドでは当初から単線の世界と波動の世界を中心に取り組んできました。
当時は、そのようなこと理解も支持も得られにくい考え方でした。しかし、有り難いことに
ライフサウンドのユーザーになって下さった方々は魂でご理解下さっていたのです。
さらに最近マークオーディオに出会い、マークは電気的なエンジニアでなく、メカニカルエンジニアであるということを知りました。
ここにも世の常識とは離れていますが、真実を求めて来た人がいたのでした。
そのような人々の思いや願いが重なり合っての結果として、この時間が生まれたのでしょう。
一人でも多くの方に、このような体験をして頂きたいと願うものです。
一度しかない人生を生きるなら。
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