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大仕事を終えて

lifesound

重要なチューニング作業を終えて、お二人のお客様への納品も無事終わりました。

お二人からは、大変、嬉しい御感想を頂きました。

詳しくは、近いうちにブログで呟きます。


今回のチューニング作業はかなりヘビーなものでした。しばらくお休みをしたいと感じるほどです。

そこで、今朝はじっくりとオリジナル・システムを聴いていました。

カレル・アンチェル指揮で「モルダウ」と「新世界」です。

スピーカーはGreat Sixteen、ミニベラボーチェ、そしてCaramel8です。

プリアンプはROTEL RC-1590MKIILs、パワーアンプはROTEL RB-1582MkLS

HAP-Z1ES、ケーブルは、すべて。SUPERNATURAL「極」です。




いつもの上です。


それから上です


この方は、大変厳しい人生を送った方です。

1939年にチェコがナチス・ドイツの支配下に入ると、ユダヤ系だった彼は、1942年11月に家族全員とともにテレジーンの強制収容所に送られます。。彼は収容所おいてテレジーン弦楽合奏団を率い、音楽活動を。そして。ナチのプロパガンダ映画に出演させれ撮影が終わると、映画に関わった収容所の音楽家たちは残らず家畜運搬車に詰め込まれ1944年10月15日アウシュビッツへ移送された。妻のヴァリーと息子のヤンはガス室で命を落とし、アンチェルのみが生還したのです。


それからチェコがドイツの敗戦によって、ナチの支配から解放されチェコ・フィルの首席指揮者として返り咲いたのが1950年。「私の人生で最大の驚きだ。」と。

1942年からドイツが敗戦するまで、家族は殺され、自身もいつ殺されるか分からない状態に在ったのですが、それよりもチェコ・フィルの首席指揮者として返り咲いたのが人生最大の驚きと言われるのですから凄い人ですね。


その後、1968年のアメリカ演奏旅行中「チェコ事件」が起こり、チェコはソ連を中心としたワルシャワ条約機構軍の軍事介入を受けることで、彼は帰国を断念!

愛するチェコ・フィルの首席指揮者も辞任!断腸の思いであったことでしょう。

亡命後、1969年トロント交響楽団の常任指揮者になられ、トロントで1973年7月3日に亡くなりました。


その後、プラハのヴィシェフラド民族墓地に埋葬されているようです。やっと帰国出来たのですね。

何と厳しい人生なのでしょう。しかし、彼の演奏を聴いていると細部に渡り、心が込められていることが分かります。素晴らしい演奏です。

さらに言えば故国への愛を込めての演奏なのでしょう。特にモルダウを聴いていると、それを痛切に感じらせられます。

2回も愛する故国へ戻れない経験をされ、愛する家族を失い、愛するチェコ・フィルの指揮者を降りなければならないことは、彼にとっては大変な不本意であったことでしょう。チェコ・フィルの立て直しのために心血を注いだ方です。それは、失った子どもを育てるような心でもあったのでしょう。

その愛する息子のようなチェコ・フィルから離れなければならなくなっことも大変な悲しみであったことでしょう。


モルダウを聴いていると、子を慈しむような彼の愛を感じさせられてしまいます。

「お国もの」だからという人もいるようですが、それだけではなく、彼の経験された悲劇を打ち消すように、愛を込め、魂を込めて演奏していることが強く感じられ、涙を禁じえません。


このような愛のある演奏を見事に聴かせてくれるのは、システムのお陰で、大仕事の疲れが吹き飛ぶとともに、マエストロ・アンチェルの背負った困難に比べたら、軽いものだなと思わされることになりました。

マエストロに心から感謝です。

そして、ライフサウンドのシステムたちにも。「ありがとう」


そうそうヴィシェフラド民族墓地運動によって民族に貢献した人々を葬る地として定められたものだそうです。

そこには以下の人々らも埋葬されているようです。マエストロも今は彼らと共にあるのでしょう。



 
 
 

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