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店主も歩けば・・・

  • lifesound
  • 1月30日
  • 読了時間: 3分

お正月休みの初日、つまり1月1日に、朝起きると直ぐに思い立って都内を歩く事を始めることにしました。

空いている都内は、本来の東京の雰囲気があります。店主の田舎は東京なので、余計に嬉しい時期です。

5日間で50キロぐらいは歩けました。1日10キロですね。

普段では見られない発見が多々あり面白かったです。


昨日は秋葉原に用事があったのですが、少し空いた時間があったので神保町から秋葉原往復をしました。

知人の楽器屋さん、明治大学の裏手、御茶ノ水駅、湯島聖堂、希少なビリヤード店から秋葉原へ、そして、帰路は、靖国通りを歩き、ちょっとお腹が空いたら、鯛焼き屋があり、そこで10分休憩、そして古本屋街を歩いて地下鉄へと、歩みを進めていると、ある古書店で

1枚300円でLPが店頭に30枚ほど段ボールの箱に。「?」と思い、見てみると

何と以下のアルバムがありました!


クナ大先生のアルバムではないですか!1959年の録音のようです。ニュークラシックライブラリー1500、最高の音質を誇るFFSS録音全可聴周波数帯域ステレオ・サウンドという謳い文句があります。ジャケットはそれなりの姿。しかし、クナ大先生の肖像画はとてもいい感じ。「これは大変ありがたい出会い!!」ということで、レジへ。

「袋は必要ですか?」とレジの女性に言われたので「お願いします。」というと

「レコードは300円、袋は10円です。」ということでした。

「310円で本当に良いんだ!」と大変嬉しい買い物になりました。駄菓子屋サンで買い物した気分なりましたね。(笑)


盤面の状態は確認しなかったのですが、価格を考えたら何でも許せると思って地下鉄の駅へ急ぎました。

帰宅後、早速、盤面を見ると、まるで新品のようで傷もなく歪みも無い盤でした。これは凄い310円。

早速、再生!


トーレンスのTD1600とラインコンタクの針を搭載した、エボニーボディのカートリッジと唯一無二のヘッドシェルの組わせ、フォノケーブルはSUPERNATURAL「極」その他のケーブルもすべて同じシリーズ。そして4スピーカーによる再生。アンプRA1572MkⅡ。

レコード盤は念のためにクリーニングをして再生を開始しました。


いきなり瑞々しいサウンドが流れ始めました。

「おおーー!」叫んでしまいました。

出だしは静かですが、盛り上がるところはクナ大先生です、グワーンと盛り上がり、迫力が凄いことになりました。

6センチユニット4本が怒涛の如く吠えました!!

アシスタントの妻が「スピーカー大丈夫!?」と焦った声で聴いて来ました。

ボリュームは少し低めにしていたのですが、それでもこの迫力!!!

そして、美しい音色。独特のオケの鳴り方に店主は大興奮!!!

アシスタントの妻は、焦りながらも、この迫力に満たされていました。

この演奏を聴けた幸福!! 演奏が終わるまで、只々大感動をし続けることになりました。


この仕事を始めた当時からクナ大先生のファンではありましたが、これだけのリアルな再生は、出来ていませんでした。


それから30年の月日が流れた現在、当時からは想像もできないほどリアルな再生には、生きていて良かったと、耳が聴こえていて良かったと、心のそこから思う体験となりました。

アシスタントの妻は「凄いね!!こんな小さなスピーカーなのに!」と彼女なりの感想を言ってくれました。


犬も歩けば棒にあたるではないですが、店主も歩けばクナ大先生に会える、それも310円で、それも予想もしない場所で!!

それとも鯛焼きの効果なのでしょうか?何れにしても、ありがたいことでした。東京に感謝ですね!


お陰で良い正月になりました。

これで今年は良い年になりますね。









 
 
 

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