新たな感動の時代へ向けて
更新日:2021年1月9日
店主はお正月の間、DSDとの取り組みでソフトのリッピングなどで休む暇もありませんでした。少々ばて気味です。(汗)
そこで今回はライフサウンド蕨研究所の所長のMさんに登場していただきます。
新たな感動の時代へ向けての呟きです。
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音楽再生において、ダイナミックレンジは非常に重要です。 ハイレゾはCDを大きく凌駕するダイナミックレンジ(CD 96db、ハイレゾ144db)と、デジタルのきめ細かさを有しています。
ダイナミックレンジは武道館のロックコンサートや、フルオーケストラのクラシック音楽を余裕でカバーします。 きめ細かさでいうと例えば、ハイレゾ192kHz、24ビットはCD(44.1kHz、16ビット)の音よりも約1114倍(サンプリング周波数×ビット数[対比])もキメ細かいということになります。 では、再生はどうでしょう。
ハイレゾは、簡単に言えばSN比が抜群に良いアナログのような音。
簡単に言うと、柔らかく、音量を上げても煩くならない。
ここで、多くの人が勘違いしやすいのはCDと比べて迫力が無くなったと感じてしまうこと。 聞こえない音が聞こえてくると、今まで目立っていた部分が均されて、おとなしくなったように感じることです。
おとなしくなったということは、逆に言えば、もっと音を上げることが出来るということです。 迫力が無くなったと感じるならば、音を上げればよいのです。
音を上げることで、今まで聞こえなかった音も聞こえて来ます。
特に気配のようなものは、音を上げなければ聞こえません。
静かであるというのは無音ではないのです。
かすかに音が聞こえるとき、そこは静かであると感じるのです。
例えば、誰もいない草原で、風が葉を鳴らす音が聞こえたり、秋の夜長、虫の音が聞こえてきたりすると、静かだと感じるように。
また、音楽などを聴くとき、時に低域不足を挙げる人がいます。
そういう人は、実際の楽器の音まで音量を上げて聞いているのだろうかと疑問に思います。
音量が低い音で聞いていて、低域がバンバン出ているようなら、それは低域に特性が偏った再生音。
本来、実際の音まで音量を上げなければ、生音と違うのは当たり前で、低音は不足するものです。
特に、人間の耳は音量が低いと低音は聞こえにくくなる特性があります。
さらに、付け加えるなら、多くのスピーカーの音響特性は、100Hz以下はダラ下がりの特性なのです。
ただ、一般的に多くの人が感じている低音はせいぜい100Hzくらいまでで、それ以下は、普通の生活環境において長時間の試聴は身体に響いて結構不快で疲れるものなので、許容範囲なのです。
そもそも、一部のパイプオルガンを除くほとんどの音楽ソフトそのものが超低域はそれほど含まれていません。 ちなみに、高域に関しては18㎝フルレンジでも可聴帯域は概ねカバーしています。
今、ハイレゾによってまた新たな音楽シーンが訪れつつあります。
今から130年前にエジソンがレコードを発明して以来の大変革期を迎えようとしています。
アナログでなしえなかった、圧倒的なSN比とダイナミックレンジ、そしてきわめて滑らかなアナログ波形を可能にするハイレゾは、リアルな音楽再生を可能にし、新たな多くの感動を呼び起こすことになるでしょう。
ライフサウンド蕨研究所
所長 M
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