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素晴らしいスピーカーですが・・・

WharfedaleのLintonの試聴を続けて来た店主ですが、そろそろ決断をしなければなりません。




創立85年に作られたLintonに対して、その歴史に含まれた音楽再生の能力に対して、敬意を持って接してきたつもりです。

音楽再生に長きに渡り、貢献してきたメーカーです。

その時代や、現在に対応すべき能力を持たせるためにメーカーが培ってきた経験を存分につぎ込んでいることが分かるサウンドを聴かせてくれました。

しかし、ライフサウンドにも世界から来客がある中で、培ってきた基準があります。

この点に関して妥協をしたらライフサウンドの存在を否定することになります。

この問題は軽視できない問題なのです。


しかし、一般的にはあまり問題とはされてきませんでした。

最近も様々なお店を回つて経験を積まれた方とお話しましたが、あまり、その点については重要とは考えておられないようです。

この点を大切な問題と受け止められた方が進む道は、そうでない方と大きな違いを体験されていくことになります。


これは囲われた柵の中で生きている存在と、柵に囲まれることなく自由に生きれる存在の違いにも等しいものだと思います。


Lintonに対しても、同じような問題があります。それは内部配線材です。能率も良く、品位ある再生をしてくれるLintonですが、最後の最後のひと伸びに欠けるのです。

ギターで言えばハーモニックスの音が最後に綺麗に減衰するのではなく、ボソと消えてしまうのです。

これは微細な表現において、その表現を完全に描き切れないで終わってしまうことになります。

これはギターに限らず、すべてに言えることなのですね。

Lintonの場合はミッドレンジとウーハーの内部配線材は交換できそうなのですが、ツイーターは難しいのです。

ツイーターの内部配線材の交換を諦めて聴いて行くことも、一つの道かもしれませんが、恐らくは時間経過とともにストレスへと変わって行く可能性があります。


日本刀の研磨で言えば、より線での再生は刀で言えば下地研ぎで終わってしまっているようなもので、あの美しい肌を出す仕上げ研ぎをしていない状態にも似ています。


以前にも呟いている橿原神宮で、宝物館で美しく研ぎ澄まされた宝物である日本刀を拝見しました。その研ぎの素晴らしさは、美しく、心に沁み込んでくる輝く姿を見せてくれました。

これは橿原神宮だけではなく、美しく研ぎ澄まされた日本刀が美術品としても高い評価を得ている理由の一つでしょう。


音楽再生も一つの美であると思います。それが僅かな濁りでも含めば、美は失われてしまうと思います。


忍野八海に行かれた方なら、あの透明な水を見た時に皆さん感動されますね。

あの結果が選択された単線を使用した内部配線材での再生の結果と似ています。

同じオーディオライフを過ごすなら、濁った池ではなく澄んだ美しい池のもたらす感動を

味わって過ごしたいものです。

Lintonはかなり頑張っているので、本当に僅かな差で微妙に音の抜けがライフサウンドの基準に合致しないのです。(涙)


重量だけでなく、その点においてアシスタントの妻が首を縦に振らない理由のようです。




↑の画像を見てください。ボケていますね。これはピンとが合っているのですが、絞りの関係でこのような状態になるのです。

これは画像ですが、より線での音を画像で表現するとこのようなものです。


今日でLintonの試聴は終わりにするつもりです。解決策はあるのですが、ロッキーさんが首を縦に振ってくれなければ、この先はありません。

惜別の思いで今日の試聴を終えます。




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