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2M LVB 250と比較試聴

更新日:2022年9月19日



Ortofonの2Mシリーズのフラッグシップ2MLVB250とLSオリジナルHLDとの比較試聴を行いました。

●出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):5mV ●チャンネルバランス (1kHz):1.0dB ●チャンネルセパレーション(1kHz):27dB ●チャンネルセパレーション(15kHz):15dB ●周波数特性(20Hz-20,000Hz):+2/-1dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):80μm ●水平コンプライアンス:22μm/mN ●スタイラスタイプ:Nude Shibata ●スタイラスチップ半径:r/R 6/50μm ●カンチレバー素材:ボロンという内容です。特にNude Shibataスタイラスを使用しているのでかなり追い込んでいると思われます。価格も価格ですから。当然でしょう。




一方ライフサウンドオリジナルHLDは針形状:接合ダイヤ楕円針 0.3×0.7ミル

出力電圧:7.5mV/1kHz(5cm/s)

周波数特性:20~20kHz

チャネルバランス:1.5dB以下

セパレーション:25dB以上

負荷抵抗、容量:47kΩ/200pF

という感じです

2倍以上の価格のカートリッジと比較するのは、少々分が悪いかもしれません。さらにシバタ針ですからね。片や楕円針。比較する意味が無いのかもしれません。

しかし、その違いは知りたいですね。


早速、試聴開始です。使用するのはTEAC TN5BBです。スピーカーはTD712zMK2 アンプはSIMAUDIO 340iX フォノイコもSIAUDIO 110LPv2です。ケーブルは全てライフサウンドオリジナルの特殊単線構造cosmicチューニング済みケーブル達です。


最初は敬意を表して2MLVB 250から


2Mシリーズはメーカーが謳う史上最高のMMカートリッジ「2Mシリーズ」とはortofonの中に於いてということなのでしょうか?それともMMカートリッジ全体の中においてなのかが気になっていますが、さてどうでしょう?

繊細な音を聴かせてくれますね。細かいところが良く聴こえてきます。流石フラッグシップですね!

この繊細さMMらしくないMMと言っても良いのかもしれません。

しかしながら2Mシリーズ全体に感じる店主の印象は大人しいということです。品が良いとも言えるのかもしれませんが、大人しいですね。グルーブ感が少々乏しいかなということなのです。

真面目に作られている製品であることは間違いないのですが、大人しいですね。

2MLVB 250は響きなども綺麗ですが、やはり大人しいという印象が強いです。

静かに響きを楽しみたい時には良いのではと感じました。


さて次はLSオリジナルHLG

音楽が再生し始めるとパッと視界が開けるように聴こえてきます。

その瞬間に音楽の世界に引き込まれてしまいます。

そしてグルーブ感もしっかりと味わえます。

音楽に乗れて楽しくなりますね。

しかし、楕円針ということでシバタ針を使う2MLVB250の様な細かいところは少々不利ですね。

鉛筆で言えば2MLVB 250は削りたての鉛筆の芯で線を描かれたようですがLSオリジナルHLGは鉛筆の芯が少し丸くなった感じで描かれる線のようです。針の個性の違いがハッキリと分かりますね。

その点以外においては音楽に引き込まれて楽しくなってしまいますね。

価格を考えるとかなり割安感を覚えてしまいました。

この価格で倍以上するカートリッジと遜色なく音楽再生を味わえるのですからね。


ということでカートリッジはそれぞれの個性を楽しめば良いと言うことだと思います。


メーカーが謳う史上最高のMMカートリッジかライフサウンドが謳う奇跡のMMカートリッジか楽しい選択が出来ることになります。ご予算が許される方にはどちらもお薦めしたいですね。





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