IN400 その3
さて、音の抜け対策で少々難儀してしまいました。対策が簡単にセット出来るものでしたら良いのですが、なかなか大変なので、量の問題を考えて調べてみます。
あれこれ試行錯誤した結果50%と46%&を選択することになりました。
これはスピーカーケーブル接続端子に対して、赤(+側)は50%減らし、黒(-側)は46%減らすということです。
そして、これを装着するのも大変で、僅か1グラムにも満たないので、鼻息でも飛んでしまいます。
1時間ほど格闘して無事装着完了。
早速試聴を開始しました。 出だしでは僅かに高い音域に強さがありますが、それ以外は全てOK.
あとはアンプが本調子になるまで20分と装着したものが安定する時間も必要ですのでしばらく、その状態で
再生を続けておきました。
20分から30分ほどすして改めて聴きなおしてみました。
問題点は全て消えてしまいました。さらにこれまで見えなかった世界が見えてきます。
再生されるサウンドステージの隅々まで音が伸び、さらに深く、高さも出てきます。それでいて分析的ではなく音が有機的に紡ぎ合って音楽を再生してくれます。
また特に低音域の改善が著しく、TD712Mk2LSがこれまでにない鳴り方をしてくれました。
地を這うような低音がリスニングルームに響き渡りました。
12センチ1発のスピーカーを言う感じを忘れさせてくれます。使用したCDは以下の龍馬伝のトラック3です。
低音がズーンと響き、そこにステージを作ります。そして女性ヴォ--カルの声が日の出のように現れて来ます。それを支える低音の重さが音楽に重厚感を与えてくれます。
それがリスニングルーム中現れてきて、その世界に引き込まれてしまいます。ストリングスがさらに海に輝く太陽の光のように響きて来て、その世界に包まれてしまうことになりました。歴史の流れが低音に込められているようでもあり、新しい世界が始まる予兆のように女性ヴォーカルが現れて次第に周囲を照らしだし、進む道を示しているようです。
無駄な音が一切なく、深淵で心の扉が大きく開かれてしまうようです。この曲のタイトルは「想望」ですが、その意味は心に思い描いて待つことです。龍馬が日本が、新しい時代を迎えることを心に思い描いて待っていることを
意味しているタイトルであると思います。また、この曲のタイトルに添ってこの曲を聴いていると、その時代のエネルギーを感じられるようで当時の人々の想いを心で受け止められるようです。
IN400の与えてくれる世界の深さを、今回の改善で深く得ることが出来たようで、店主もホッとしました。
音の出方の改善は、突き詰めればそれを受け取る側の心に様々な影響を与えます。さらには魂にまで。
音楽に込められた願いを正しく受け止めるためにライフサウンドチューニングは生まれ、さらに今回の「ワクワクする音」もあります。 多くの方に、心や魂がワクワクされる体験をして頂きたいものだと願う次第です。