御質問を頂きました
ATOLL IN50seの投稿においてご質問を頂きました。
それは「ノーマル状態ですと少し音に雑味があり、」と書かきましたが、その雑味とはどんな状態を言うのでしょうということです。
そこでもう少し丁寧に書くことで御質問にお答えしたいと思います。
これは微妙な振動により、音がブレて聞こえる状態ですね。写真でいえば微妙にピントが合っていない状態です。
この原因は外部振動をいうこともあるかもしれませんが、内部で発生している振動に起因しているとチューニングの結果理解できるものです。
音楽信号は、振動でもあると思いますが、それをアンプで増幅してスピーカーに送ります。
その再生された信号は基板を通じてスピーカーケーブル端子に流れます。
(専門的に言うと電気振動(でんきしんどう)とは 電流が一つの回路の中を高速度で往復する振動と
いうこともあるようです。)
この振動は逃げ道を探しますが、それが上手く逃げられないと音楽再生をしている間は、回路基板を揺さぶった状態が継続することになります。その揺さぶれた信号がスピーカーを通じて再生されることにで音にブレを感じることになります。
そのブレた状態の音の質を「音の雑味」と店主は表現したわけです。
それでは基板が振動しないようにすれば良いではないかと単純に考えられるのですが、強く抑え過ぎますと、
今度は自らの振動の反作用が起きて、音が押さえられて潰れたような伸びの無い音になってしまうのですね。
そんなアンプを聴いていると元気の無い音楽しか聴けなくなりますね。
筐体が強固過ぎると外部振動に強くても内部で起きる必要な振動まで殺してしまうことになります。
そこでライフサウンドでは独特のチューニングパーツを作り、必要な振動を殺さず、尚且つ基板などを揺らし過ぎないようにしております。
またフロントパネルに対しても影響が出ると、それが音楽の再生に色付けしてしまうので、それをも調整しております。
その結果としてノーマル状態では乱暴な言い方をすれば「ごちゃごちゃ」した再生音が、すっきりとして聴き易くなるのですね。
鳥の声などの高い音は顕著にその違いを聴き取ることが出来ます。