楽しみ方色々
21世紀のオーディオ再生を目指しているライフサウンドですので、これまでは21世紀のオーディオ再生に一番近いところにいるTDシリーズについて呟いて来ました。
とは言え20世紀において人生の半分近くも生きた者としては20世紀に生まれたスピーカーを21世紀的とまでは言いませんが、21世紀に生まれたチューニングをして楽しみたいとも思っています。
これしかないと原理主義者になっても面白くありませんから。
そういう意味では最近一番楽しかったのは伊豆高原にお住いのAさん所有のジンガリ君です。
個性的といえば超個性的でしょう。さらに20世紀型スピーカーの典型的な様式を持っています。
内部配線材の交換とクリスタルチューニングをした結果、伸びやかで、迫力もあり、そして質量のあるサウンドが再生されることになりました。
そしてジンガリ君の個性は、継承されています。
Aさんからメールで以下のご感想を頂きました。あれから2か月ほどの時間が経過してのご感想です。
「ジンガリは「正しい音」かどうかは解りませんが漸く、私のイメ-ジに近くなってきました。
チュ-ニングしてもジンガリはジンガリです。ここから、リスタ-トです。
クリスタルチュ-ニング後は神木のマッピンゴエボニ-パッドが敏感に反応し、音の洪水になり
再設定が必要でした。」
電話でお話もしましたが、12畳のリスニングルームが音の洪水になってしまったとのことでした。
そこで現在のスピーカーの位置を変更して前に出してみることをご提案しました。
スピーカーが壁に近いと前に出て来る音は強くなりますが、奥行きが無くなります。
スピーカーの位置を前に出せば奥行は充実しますが、前に出てくる音は弱くなり、サウンドステージがスピーカーから後ろに展開するだけになります。
しかし、現在のジンガリ君の能力を考えると、奥行きと前方にバランスよくサウンドステージを展開出来ることになるので、スピーカー位置の変更をご提案しました。
我々は20世紀と21世紀の端境期に生きているようなものですから、両世紀を楽しむことが出来るという位置に活きているとも言えるでしょう。
ですので楽しみ方も色々と出来るということですね。
とは言え、その両世紀をより楽しむためにもクリスタルチューニングは必須でしょう。
店主は経験してしまいましたので。