素敵な小リスニングルームその2
音出しをしてみると・・・・・・
TD307MK3LSCが立派なサウンドを奏でます。等身大に近い再生です。
笠井紀美子の歌を何曲が試聴しましたが、立派なサウンドステージと共に、彼女がそこにいます。さらに言えば最近録音されたようなサウンドになっています。古さなど全く感じられません。
そして極小スピーカーであることをすっかり忘れさせてくれる再生がそこにありました。
お部屋のエアボリュームにあったスピーカーであることが証明されました!この感じで行きますとTD508MK3がTD712zMK2のように働くことが容易に想像出来ます。
低音においても何も過不足を感じることなくベース音が楽しめました。
そして内部配線材を交換している効果がTさんにもしっかり聴きとられることが出来ました。
お部屋の大きさにあったスピーカーを選択することの大切さを改めて教えられた結果になりました。
無理に大きなスピーカーを入れてしまうと、エアボリュームが不足することになるので
音量を上げていくと音が飽和してしまうことになります。
そうなると吸音だのやれなんだのと面倒なことをしなければなりません。
この状態でも素晴らしい再生なのですが幾つか気になる点が店主には感じられました。
そこで様々な実験をして確認させて頂くことにしました。
まずリスニングポイントの右側にあったオットマンです。その形状や素材からして
音響的には不利なものです。
そこでリスニングルームの外へ出してみました。
ベース音がよりしっかりと聴きとれるようになると当時に音の分離も良くなり、各楽器の位置が以前よりはっきりして来ました。違う言い方をすれば崩れていた音像が正しい姿になりました。
Tさんのお部屋で吸音することは殆どなく、右サイドにあるカーテンやリスナーそしてこのオットマンが吸音材でいたのです。
その一つを外しただけで、効果抜群でした。
そして次にTさんのご希望で以前使用されていたペルシャジュータンを敷いて、その影響を確認することにしました。
すると大切な一次反射が失われ艶の無がなく音が響かないような暗いサウンドになってしまいました。
あきらかに不要であることがTさんにもご理解いただけたようです。
さらにリスニングポイントの後ろにハンドタオルを下げてみました。
それもまた音が濁りそれまであった美しさが消えてしまいました。
またスピーカーの後ろの角にハンドタオルをぶら下げてみてもやはり同じように音が濁りつまらない再生になりました。
必要な間接音が消えてしまうからでしょうね。
さらにいえばエアボリュームにあったスピーカーを選択すれば吸音など無用ということでもあるのでしょう。