上を見たら その2
さてオーディオの楽しみ方の一つにオーディオ雑誌などで書かれた内容を鵜呑みにして、それを我が家で実現することがあります。
ようはオーディオ雑誌で評価が高い物を買うことで満足するという物欲を満たす楽しみですね。
これはこれで否定できないものです。自分が好まない機器を買っても、納得する再生は出来ませんからね。
物欲で購入したものが本当に自分の手の内に収まるように使いこなされた良いのですが、なかなかそうはいかないようですね。
オーディオ雑誌で機器を評価している人たちは、彼らの経験と好みと社会的事情の上で記事を書いていますので、読者一人一人の好みを理解して書いてはおりません。
さらに経験の違いから、どこに価値を感じられているかも異なります。
読者は書き手に依存した結果として自分を知ることになります。
それは話が違うということですね。そんな筈は無かったということもあります。
なんでそう感じるのか不思議に思うこともあります。
そこで大切なことはオーディオファンである読者の方が、自分の個性を知るということが大事になると思います。
次にリスニングルームに機器が沢山ある方は、音響的成功を得るのは難しいでしょう。
ただ機器を眺めて所有欲を満たすことは達成されると思います。
それもオーディオの楽しみの一つと言えば一つですね。
しかし、ライフサウンドでは、音楽再生の質が大切であると思いますので、部屋中に
オーディオ機器が存在することには賛成出来ません。
その理由は音響的に複雑になり過ぎでコントロールが難しいからです。
それでは音楽再生の一部を楽しむだけになりますので勿体ないですね。
先程も書きましたが上を見たら切りがありません。そこである程度の予算の天井を設定した中で楽しむことが良い音楽再生への第一歩になると思います。
オーディオ機器を頻繁に交換する楽しみ方もあると思いますが、一つの機器をじっくり理解してその性質を理解しながらシステムを築いて行くことの方が素晴らしい音楽再生を獲得する確率が高いと思います。
ですのでお部屋の広さをまず考えてからシステム選考をしていかないと最初から躓いてしまいます。