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店主
マルチユニットのスピーカーを聴いて
暑さも少しだけ収まってきた中、マルチユニットのスピーカーを試聴しました。
フルレンジに慣れた耳にはどのように聴こえるか?
大変楽しみにしていました。
200万円を超える高額なスピーカーですからさぞ凄いのかなと思っていました。
試聴を始めると「・・・」となってしまいました。
5つぐらいのユニットで構成されているのですが、音がバラバラに聴こえてきます。
まとまりが無いのです。
これは以前にアメリカで経験したことと同じです。
このようなマルチユニットのスピーカーを楽しむにはスピーカーからのリスニングポイントが10メートルぐらい欲しいと思うような感じです。
バスレフポートの位置も疑問なものでした。
日本ではこのようなスピーカーがまかり通っていますが、店主には不思議でなりません。
日本製で世界的にも認められているスピーカーが存在していますが、形状に慣れないだけで敬遠される方が多いのですね。
昔父が小学生の頃、つまり昭和8年前後ですが、プロペラの無い飛行機の絵を描いたら先生に叱られたそうです。
そんなもの飛ばないだろうと。
試聴したマルチユニットのスピーカーを聴いて父の昔話を思い出しました。
理解出来れば理に適い美しく見える形も、理解出来なければ違和感を感じるということでしょうね。
マルチユニットでは2ウェイぐらいが限界かもしれないなと改めて思った次第です。
その点ではディナオーディオのCONTOUR30は良くできたスピーカーだなと改めて関心しました。またCONTOUR20もしかりです。
多少のチューニングをすればより驚くべき存在に変身してくれます。