色の世界
TDシリーズは色の世界を超え解脱をしたような世界を展開してくれます。
しかし、そのような世界を受け入れられる人はごく少数かもしれません。
色付けのあるスピーカーの世界にはそれなりの歓びはあると思いますが、その数たるや数多であり、選択に悩むことになりますね。
甲乙つけがたいものが多くなり、その選択に迷うことになります。
20世紀型スピーカーの場合はそうなりますね。
しかし、あえてその色の世界に身を投じてみるのもまた楽しということになります。
ライフサウンドでは何度かご紹介しているオペラのスピーカーがイタリアンカラーを味わえる色の世界を展開してくれます。
最新のチューニングはどのような結果を得られるかオペラで確認をしてみました。
すでにディスコンになっているスピーカーですが、これまで何故か気に入って保管し続けています。
どのような色の展開がされるのか店主も初めての体験になります。
まずはこのアルバム。
ギターの響きは素晴らしいですね!!!
ただベースの音が何か違います。
ゴム臭い音なんですね。何時も聴いているHadenのベースの音とは違います。
抜けが悪いのです。
色のある世界のスピーカーはそのスピーカーキャビネットが振動で動いています。
今回の最新のチューニングは、これまで以上にスピーカーを歌わせるので、キャビネットの振動がまるで違うのですね。
原因を探るとゴム臭い音の出どころはスタンドの天板にあるすべり止めのゴムでした。
4か所あるゴムがスピーカーのキャビネットの振動を妨げているのです。
その妨げ方がゴムならではのものです。
そこでLSエボニーパッドを3枚敷いてみました。
すると・・・・・
見事にゴム臭い音は消えて本来のベース音になり伸びやかになりました。
次は幸田さんの声が蕩けるように円やか!上質なソフトクリームのような柔らかさとコクがあり、その歌声が爽やかに体を抜けていきます。
カリオンでは伴奏のピアノは少し控え目に聴こえますが、彼女は等身大に存在しています。これまでより密度があり、リアルなサウンド。
臨在感が凄いですね!!
音質のクオリティの次元が遥かにアップしてしまった結果ですね。
このような小さなスピーカーでも豊かなサウンドステージが生み出されることになりました。
とはいえ、ここまでの再生が出来るとぶつかる壁が出てきます。
それは内部配線材の問題とスピーカーキャビネットの音です。
色のある世界ですからスピーカーキャビネットの音は許すとして、
内部配線材のより線から生まれる歪あるサウンドはどうしても最後の伸びを阻害してくれます。
このことは何百万円出して購入さえれる超高級なスピーカーにも付きまとうものです。
こればかりはどうしようもないのです。
オーディオ雑誌が如何に褒めようとも、その壁の存在が分かる耳を持ってない人には
問題がないかもしれませんが、耳がある人には大変な苦痛になります。
この微妙な歪は高級なアンプを接続しても消えるものではありません。
むしろより理解させられてしまうものです。
この阻害要因はライフサウンドのユーザーの皆様にはとても許せる音ではありません。
物欲に負けてしまうと耳まで劣化してしまうので、これは色の世界における
煩悩のなせる技になりますね。
本来のその方が持っている感性を阻害させて冥府魔道の世界に緊縛されてしまうことになります。
オーディオにおける冥府魔道の世界に引き込まれてしまうと家族から反対の声が大きくなり、またその結果ストレスに苛まれることになります。
また人間は凄いもので耳で理解出来なくでも体に影響が出てしまいます。
色の世界で遊ぶも良しですが、この恐ろしい要因は除去して楽しみたいものです。
店主もオペラがここまで楽しませてくれるのなら、この阻害要因を除去したくなりました。