リラックス
新しい仲間CECのTL3 3.0とTD712zmk2LSC、SIMAUDIO250i達との共演に新しいチューニングが加わりかなり時間が経過しました。
久しぶりにStacey Kentを聴いてみました。何故、このCDがライフサウンドにあるのかは、すっかり忘れています。
アルバムタイトルは「In Love Again」。
疲れた体を癒したいと思い何気なく選んで聴きはじめ、トラック4の「It Never Entered My Mind」でテナーサックスのソロを聴いた時、これまでにない体験をしました。
テナーサックスの音が瞬時にリスニングルームに響いて来たのです。この瞬間に音がリスニングルームに響くということは初めての体験でした。音速がありますから、当然だろうということになるでしょうけど、これだけ瞬時にリスニングルームの隅々に音が響き伝わるほどの速さということを感じたことは、これまでありませんでした。
この体験はこれまでのあったのでしょうけど、これほど明らかに体感、聴感することはありませんでした。
それだけ音の力が、これまでとは違ういうことでしょう。
これはTL3 3.0のバーンインが終わったということでもあるのでしょう。
テナーサックスの音が疲れた体を響かしてくれることで、微妙なバイブレーションがマッサージ効果をもたらしてくれます。心身ともに。
ゆったりとした響きに時間と言う制約を忘れて、この世の法則からの支配から解放された状態になっていました。
TL3 3.0でサンプリングレートを変えてみると奏者のブレスが良く分かります。44.1→88.2→176.4と上げていくとフレーズが終わり、息継ぎをするときに奏者の気管に空気が吸い込まれる様子がリアルに聴こえてくることで、臨在感が増して店主も演奏されている場に存在していることになってしまいます。
時空間を超えて演奏に没入。 これこそオーディオ再生におけるリラックスの極致ということでしょう。
またステイシーの声が実に良いですね。丁寧に美しく発音されている声が寒さを忘れさせて体を癒してくれます。
さらに懐かしい体験をしました。テナーサックスの奏者の名前を調べるために日本語解説を読んでいると
その筆者が寺島靖国さんでした。そのお名前を見た時に寺島さんとの思い出が走馬灯のように流れていきました。
この解説で寺島さんが「和みのステイシーケント」と評価されています。
店主が今回呟きたいタイトル「リラックス」と重なりましたね。
さらに「整体にかかれば1時間5000円かかるが、その半分の値段で身も心もとろけるようにリラックスできる」と書かれているのには驚きました。
何故驚いたかというと、この呟きを書いている途中でテナーサックスの奏者の名前を調べるために、このCDを購入後、初めて解説を読んだのです。2002年頃にこのアルバムが生まれていると思いますが、おそらくは翌年に購入したのでしょうね。それ以来初めて解説を読んだということです。(汗)
今は配信の時代と言われていますが、アルバムを持っていると今回店主が体験したことを皆様も体験することが出来ることと思います。
CDの置き場が大変と言う方も多いと思いますが、自らの人生に参加して来てくれたアーティスとの思い出は
人生の宝ではないでしょうか?
時空を超えて場を味わうことが出来ることは、何と素晴らしいことでしょう!!!
この宝がより輝くようにオーディオシステムの向上に努めていきたいですね。それは自分を磨き向上させることと同じと店主は思っていますので。