B&W606S2Aチューニングの結果
更新日:4月21日
B&W606S2Aの限界突破のための内部配線材の問題を解決しました。
↑606S2Aのネットワークの一部
しかし、単線化したとしても単線の欠点というか癖を直さないと厳しいものになります。
そこで、スタンダードなチューニングをしました。配線材の活性化を図り、音楽信号の流れがレガートになるようにします。
さらに質量が乗った音質になることでリアリティが増し、生の楽器や人の声に近づくようにしてみます。
どうしてここまでするのかと言われる方もおりますが、機器の持っている性能が明らかに向上するからです。
内部配線材及びチューニングをを行う前は、音が軽く、艶の無い音で、そして、僅かに濁った音でした。
これですと軽やかさが特徴なのか?また艶がなく響きの細かく粗い感じが、このスピーカーの個性なのかと思ってしまいます。
それがスピーカー の内部配線材及びチューニングを行うと、しっかりとした音質になり艶のあるサウンドがえられました。リアルさがこのスピーカーの特徴なのだろうと理解が進みます。
これは誰が聴いても何が正解か分かる結果です。楽器の音や人の声が、そのように聴こえるからです。
店主が、何故、そのようなことに拘るかと言えば、演奏者たちの努力して築いてきた経験から導き出された音色とは違い過ぎる音を良しとしてはいられないからです。さらに、素晴らしい音楽再生を通じて人々の幸福な音楽ライフに貢献しようとスピーカーの設計者やスピーカーが、その実力を誤解されて人々に理解されては、可哀想に思えるからです。
人々が買いやすいよう、出来るだけコストを下げる努力をメーカーしています。
しかし、それも限界があります。また、そのために必要なパーツでは無いもので補うこともありますね。
一般的なユーザーは、完成品として購入されると思いますが、そうではないと言えるのです。確かに音楽を聴くことは出来ます。しかし、製作予算の関係でパーツが廉価になりますと、理想的な再生からは遠のいている状況になります。
その為にチューニングが必要になります。スピーカーの持っている性能を引き出してやることで、これまでのノーマル状態とは違う質の良い再生が出来るのです。
包丁もそうなのです。最近勉強させられたのが長い時間、ハサミや包丁の研磨と言うか研ぎを長年やっているプロに伺いました。
というのはアシスタントの妻が切れ味の良い包丁が欲しいと言い出しまし、ネットで良いと思われる包丁を買おうとしました。
しかし、私は待ったとかけて合羽橋に行こうと妻を連れ出し、研ぎを長年やられたお店でお世話になることにしました。
そして、包丁を研ぐことについていろいろと教わりました。
また、そこで私がプレゼントしたダマスカス鋼の切れないと言われてしまった包丁を、研いでもらうことにしました。
そして、お店が薦める2万円もする牛刀を購入しました。
帰宅後使用してみると、確かに良く切れ作業が楽になって妻も大喜びしました。
1週間後、切れない包丁と妻が言っているダマスカス鋼の包丁を引き取りました。
そして、帰宅と切比べをしました。
「えー!?」という妻の悲鳴が聞こえました。
理由は2万円の切れると言われた包丁より、研ぎに出したダマスカス鋼の包丁の方が切れ味が良いのです。2万円もする包丁の切れ味を1000円の研ぎ代をだした1万円もしない包丁が圧倒したのでした。
これには妻も驚き、ショックを受けました。「2万円を出した意味があったのか?」と。
そこで、2万円の買ったばかりの包丁を、お店に持ち込んで相談をしました。
するとベテランの研ぎ師である社長さんが、大変、勉強になるお話をしてくださいました。
それは、最初から切れすぎる包丁はないとのことでした。
それを言われて「?」となった私たちでした。
そして、そのお店で良い研ぎが出来るのが社長さんと、息子さんの2人ということでした。
また「?」となった話の真相を伺うと、包丁メーカーは、どのような人がお求めになるか分からないので、あえて切れすぎない状態で出荷をしているそうなのです。
丁寧に包丁を使う方、まな板も青森のヒバ材など木質系を使う方、また合成樹脂系のまな板を使う方。包丁をラフに使う方、丁寧に使う方など扱い方が分からないから、わざと切れないようにしている言われました。
切れすぎる状態で、合成樹脂のまな板で乱暴に使われると切れる刃の状態では、刃先が薄くなっているので欠けやすくなるそうです。
そうなると新品を買って直ぐに刃がかけたら、直ぐにクレームになります。
それを警戒して、あえて切れすぎないようにして出荷をしているそうなのです。
ですから専門店で購入することで、使用方法を教わり切れ味が落ちたと感じらた研ぎ直しをしてもらうことで、お気に入りの包丁と生涯付き合えることになるとのことでした。
ですので私がプレゼントした包丁も2万円の包丁も、それを意識して販売されていたのでしょう。(笑)
早速、息子さんにお願いして15分ぐらいで研いでもらいました。
勿論、研ぎ代はありませんでした。
帰宅後、またまた切れ味を試しました。
2万円の包丁は、これまで以上に切れ味が良くなりました。
こうなると切れ味の高いレベルの包丁が2本あるようになりました。
オーディオ製品の扱いにも通じるような部分がありますね。
スピーカーの話に戻りますが、B&W606S2Aは、その価格とは思えない上質な再生をしてくれるようになりました。
また、現在ライフサウンドでお聞かせ出来るアンプの最高峰であるRA-6000からのサポートがあったので素晴らしい性能を聴かせてくれました。
terashima0012様
ありがとうございます。自分の知らない世界に入ることは、面白くも勇気がいることですね。
自分に合った状態に包丁を研いでもらうことは、一つのチューニングと言えるでしょう。カボチャなどを切るには、包丁の刃先が切れすぎる研ぎですと
刃が欠ける率が高くなるそうです。使い古した包丁で、十分とか言われていました。
オーディオを買ってセットしただけで自分にとって真に納得できる再生になるかは難しいことと思います。
それで満足しているなら良いのですが、時間経過とともに気になることが
出てきます。
そこで機器を取り替えることも一つの選択ですが、それを繰り返していると
限がないです。
廉価な製品でもちょっと手を加えてあげるだけで見違えるような結果につながることが多いですので、折角、購入された機器なのですからね。
妻が「洗礼を受けた!」と騒いで来ました。
それは包丁の切れ味を指先で体験したということです。
「凄い切れ味でびっくりした!」と嬉しそうでした。
お早うございます。
切れ味の優れた包丁、確かに扱う側の認識が必要なのですね
刃が欠けるは、粗雑な使い方によるものでしょうし。
スピーカーも、音楽信号がレガートな流れに・・、を読んで
あぁ、そうなんだ、と、改めて思いました。
我らは、常識という宗教に染まり過ぎ、モノの本質を味わう
向き合う、丁寧に扱うことも、忘れているのかと。
逆にスピーカーの性能が低ければ、雑な音源情報であっても
そこまで再生されず、無視できるのかもですが、残念。
切れ味の悪い包丁しか知らなければ、優れた素材を用いても
大した料理はつくれず、味も冴えない、それも残念。
包丁の切れ味、奥さまは驚きの体感をされたのですね・・・
成程なぁと、読ませていただきました。