Mさんと試聴
更新日:2月21日
今日は東久留米にお住いのMさんとTD508Mk4とROTELA11LSの組み合わせでの試聴を御行いました。
Mさんはフラメンコギターを弾かれます。所有している楽器も素晴らしいものです。
1940年代のもの。ドミンゴ・エステソだったと思います。とても良い状態で鳴りも凄いものです。
私も弾かせてもらいましたが、立ち上がりが早く切れ味の良い音を聴かせてくれます。
Mさんは既にTD510Mk2とSIMAUDIOの600iV2をお持ちです。MさんがTD508Mk4を初めて見た時、「小さい!!」と感じられ、あまり期待できないのではと思われたようです。
そこで現代ものでは、クリス・ボッティの以下のアルバムでトラック2のMaiami Overnightで出てくるベース音を聴いて頂くと「十分ですね!」と言うご感想を頂きました。
そして、フラメンコではサビ-カスの演奏、クラシックでは松田晃演先生のトーレスを聴いてみました。
さらにフラメンコではビンセンテ・アミーゴと沖仁も。
サビ-カスの名演を聴くと、フラメンコギターで話しかけてくるような感じになります。
そして、ギターの限界を超えても音楽として聴かせてくれる凄さに圧倒されました。多彩な音色の変化!早い指の動きから紡ぎ出される歌!70歳代とは思えない圧倒的なパワー!!
フラメンコ・ギターを通じてサビ-カスの叫びが聴こえてくるようです。
フラメンコ・ギターも歌っています。素晴らしいギターです。
次にビンセンテ・アミーゴ Un Momento EnEL Sonnidoの1曲目ですが、素晴らしい技術に裏付けらされた演奏なのですが、サビ-カスのギターのナチュラルな音に対して、ビンセンテのギターは音が乾いていない感じで、安いギターのように感じられてしまいました。沖仁さんは風林火山からの演奏です。綺麗に弾いていますが、Mさんは「ピックで弾いているようで・・・」どうにも面白くないと言う感じです。
音色の色彩の幅が狭いのです。
サビ-カスの音を聴いてしまうと、その実力に伴いギターのレベルも高いので、どうしようもないということが明確に分かってしまいました。
次に、イザイの演奏とクライスラーのヴァイオリンに行きました。
クライスラーの古い演奏も今そこで演奏してくれています。
イザイではもっと驚いたのですが、SP再生のような力強いパワーを聴かせながらスクラッチノイズの向こうからイザイのしなやかでありながら品格良く、力強く抜ける音が聴こえてきました。これには店主も驚きました。
イザイの演奏するヴァイオリンの音があまりにも美しいからです。艶やかもであるのです。
これなら当時の人々がイザイを絶賛する意味が分かります。
8センチ1発から聴こえてくる音ではないですね。
古い時代に名匠たちが奏でていた音色が、ここまで深く味わえるとは、これからが楽しみになりました。
上のアルバムが本当のお宝になってしまいました!!
またMさんは。この音を聴いてしまうとより本物の楽器の音に触れたようで、可能であればシステムを入れ替えたいようなお気持ちになってしまれたようです。
凄いですねlTD508Mk4とROTELは。
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