PERUSONA Bとの会話
更新日:2024年6月6日
来週にPDNさんへ返却をするPERUSONA B。明日から日曜日は仕事の関係で試聴出来ません。
煮詰まって来たとはいえ、まだ納得できない点がありました。
さっぱりしないので、床屋に行って頭をすっきりさせてきました。
15分で終わるので時間の節約になります。
そして、ATOM君を最終チューニングすることにして準備を開始。
使用するスタンドはPDNが指定するものではないので、ちょっと気になることもありました。
その対策としてLSエボニーパッドを使用して3点支持にしました。 200Bでも行いましたが、PERUSONA Bでは行っていませんでした。
今日はクラシックメインで行こうと思っていたので、ATOM君のチューニングをしながらと思っていたのですが、LSエボニーパッドのお蔭で PERUSONA Bとスタンドの間で起きていた問題が解決してしまい、聴き込んでしまいました。
↓ ヨーゼフ・ヨアヒム全録音集
トラック1の 無伴奏ヴァイオリンソナタ1番ト短調BWV.1001 より「アダージョ」(J.S.バッハ)PRELUDE G-MOLL (J.S.BACH) 3'36"
を聴いてみました。
最新のスピーカーで1903年の録音を蓄音機で再生した音を聴けるとは!
耳だけでなく心を澄ませて聴いていると、確かなテクニックに裏付けされた音楽が聴こえてきます。腰の入った音に、当時の様子が伺えるようです。SP盤のスクラッチノイズなど気にもなりません。真実の音がしっかりと聴こえてくるからです。
確固したる演奏に感動させられていました。以前も呟きましたが、奇跡のような時間を過ごせることにさらに感動が深まりました。
サット・マリーのオルガンを聴いた後にストコフスキーの編曲によるバッハ。
PERUSONAA Bはより芯のある低音が再生できることになりました。
何曲か聴いているとトラック5の復活祭カンタータBWV.4よりカンタータの時です。
PERUSONA Bのバッフルボードにある「P」の文字が左右にぶれ始めました。
ブルブルっという感じです。
するとPERUSONA Bが店主に話かけてきたのです。それは心に響いてきました。
「真剣に試聴しておれるから、私の長所も短所も理解できたはずです。このバッハの演奏を聴いて、感じられていることも真実です。素晴らしいエンジニア達が熱意を持って製作してくれた私ですが、彼らは神ではありません。どこかに気が付いていない、あるいは見過ごしているところがあります。
それを私は分かっています。ですから貴方が感じる問題に関して、ご自身で手を入れてください。 私は貴方を信じています。そして、私は貴方の信頼を裏切ることは決してありません。」と言う感じのメッセージでした。そのメッセージを聴いて、しばらくは、茫然としていました。
今起きた事が真実なのか? と疑っていました。しかし、 ヨアヒムの演奏を聴けることも奇跡です。ブラームスと同時代の演奏家の演奏を21世紀に聴いているのですから。
ヨーロッパでは第一次大戦、第二次大戦がありました。音源になるSP盤がアメリカや日本にも渡ったかもしれません。ヨーロッパだけにしか音源がなければ、焼失していかもしれません。
日本に在った音源が戦争に巻き込まれることなく生き残ったとしたら、それも凄いことではないでしょうか?
ということで発売元のシェルマンアートワークスさんにお尋ねしたところ、イギリスかヨーロッパで買い付けたSP盤を使用しているということでした。
さらに日本で初めて蓄音機・レコードの製造販売を行った日本蓄音機商会(日本コロムビアの前身)を創設し〝日本における蓄音機の父と呼ばれるアメリカ人F.W . ホーンさんです。彼がいなければ他の人が蓄音機やレコードを持ち込んでくれたかもしれません。あるいは、誰も持ち込ま無かったかもしれません。そうなるとSP盤が日本には無かったという事が起きたかもしれません。当時輸入盤は高価でしたから、一般庶民には高値の花だったのでしょう。蓄音機がなければシェルマンアートワークスさんもお仕事をされてはいなかったかもしれません。そんな奇跡が重なって、店主も121年前の録音演奏が聴けるのです。
そうなるとPERUSON Bが私の心にメッセージを伝えてくれると言う奇跡もあっても良いのかなと思うことにしました。(汗)
PERUSONA Bが店主を信じてくれると言うなら、それに、応えなければと思う店主です。
PERUSONA Bへの店主からの回答は、PDNのHさんへ発注です。
そして、それは行われました。
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