SIMAUDIO Moon Neo 250i
このアンプとの出会いは、店主にとっもて大変幸運なことでした。
SIMAUDIOの出会いについては以前にも呟いたことがあります。
それはライフサウンドを創業して活動を開始した当初です。その時は
薄味過ぎてどうも興味が沸きませんでした。
それから月日が経ち再会してからは、これは何かの啓示かと思いました。
当時の印象があるのであまり期待はしていませんでした。
しかし、Moon Neo 250iを聴くと「!」と来る感じがありました。
これは行けるかもと。
それから付き合いが始まりました。
あれこれ試行錯誤しました。当初は「あれ?」と思うこともありましたが、
あれこれして行くうちに250iから「もっと働けるのに!諦めないで!!」という声が聞こえてきました。
そして内部配線材を交換してみると、まるで別物のように透明で変な癖がなく自然で耳当たりに良い感じになりました。
さらにチューニング技術が進み、そして内部配線材も理想とするものに交換することが出来ました。
水を得た魚と言う言葉がありますが、まさにそれになってしまいました。
そして、この250iから様々なことを学ばせてもらいました。
最近は340ixがメインになっていますが、今日も久しぶりに250iを聴いていました。
店主にとっても久しぶりの休みになったものですから、少し気分を変えてみようと
思いまして。
さらに休みなのですが250iが DSD再生に適応できるかも確認したいと思い。
スイッチをいれてHDDプレーヤーで聴き始めました。
何の破綻もなく素直にHDDプレーヤーから流れる信号をスピーカーに伝えてくれます。
このアンプを聴いていると何故かホッとするのですね。
変な自己主張がなく、音楽再生に忠実に働いてくれるので。
そして、音の輪郭がボケることなく、演奏を聴かせてくれます。
このような素直で音楽再生に貢献してくれるアンプがこの価格で手に入ることは、なんと幸運なことなのだろうと、つくづく思う次第です。
今日はアンドレス・セゴビアの演奏するドビュッシーを聴きました。亜麻色の髪の乙女です。単旋律で始まります。この辺はギターでも何とかなりますね。
曲が進むつれて和音が出てきます。ピアノのような響きはありません。それが無いとつまらないかなと最初は感じました。
しかし、聴き続けて行くうちにセゴビアの色彩豊かな音色の変化の演奏で、この曲の魅力をピアノ的ではなくクラシックギター的に演奏してくれるマエストロの芸術に自然に引き込まれて行きます。クラシックギターによってピアノ曲がギター用オリジナル曲のように演奏されることに、改めてセゴビアという巨匠の芸術性に魅了されていました。
高校生から何度も聴いている曲です。レコードも散々聴いていました。
ですから新しい発見があるかどうかと思ってもいましたが、DSDリマスタリングなどのお蔭で情報量が著しく増えただけでなくノイズが無くなることで、純粋性の高いサウンドによって、これまで聴きとれなかった微弱な表現をする音が聴こえてくることでセゴビアの演奏が本来の姿として蘇ったことによることなのでしょうか。
店主は以前も呟いていますがセゴビアの生の演奏を聴いています。
本当に凄いのです。思い出す度に感動するのですが、日比谷公会堂というあまり響きの良くないホールにおいても二階席の奥までセゴビアトーンが聴きとることが出来たのです。
ポーンと飛んでくる。さらにはブーーンという弦が回転していることが良く分かる音でも
ありました。
そんな思いでをRD712zMK2COSMICとcosmicチューニングされた250iは蘇らせてくれました。
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