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TD508Mk4再降臨
ROTEL RA-6000の鳴らし込みの為にTD510zMk2に、任を譲ったTD508Mk4ですが、
昨晩あたりから、「そろそろ私もお願いします。」と言う雰囲気を漂わせてきTD508Mk4です。
そこで、今日の午後から再降臨して頂くことになりました。
セッティングは初心者のような感じです。利便性を重視したセッティングです。実はこれには狙いもあったのです。それは後に呟きます。
TD508Mk4はかなり鳴らし込んでいたつもりですが、実は午後から鳴らして3時間ほどすると同じボリューム位置なのに音量が上がりました。
これでやっと鳴らし込みが終わったということでしょう。いよいよ本領発揮となってくれました。
それまでも凄かったのですが。低音の抜けがさらに良くなり、気持ちよくなり始めました。
微妙なもたつきもなくなり、極めてスムーズです。
サウンドステージが以前より広くなり、改善されました。
しかし、問題はあります。それは後に呟くことのために、その状態に甘んじていました。
その事について、同席していたアシスタントの妻に丁度良い学習機会にもなるので、その問題を体験してもらうことにしました。
今回の目的のためにレコードプレーヤーのダストカバーを外さずにしておきました。
その他にもあるのですが、あまり多くのことを体験させると「疲れた!!!」と言われる可能性があるので、このダストカバー一点に絞りました。
テストした曲は、↓のアルバムからトラック15 So in lave。
Lara Fabian & Mario Frangoulisのデュエットです。アシスタントの妻の大好きなLara Fabianに活躍してもらいました。
ダストカバーの素材と形状による影響を理解してもらうため、まずダストカバーを付けたまま。次にダストカバーを外して。そしてダストカバーを装着。そこで感想を聞いて、最後にいダストカバーを外しての再生。
その影響に最初は分からなかったようですが、最後に外してみると、その影響が深く理解ができたようです。歌声が不自然になり、樹脂系の音になって、音の芯もボケてしまうこと。
外してみると、すべてが自然。声の質がかなりよくなり、細かい表現が良く聴こえるなど。特に低音域の伸びが良くなりました。
ダストカバーの威力に驚いていました。すると、「だからごちゃごちゃオーディオ機器を置いていたら駄目と言っている意味が分かった。」と言い出しました。いろいろな素材が影響しあい、様々な形状の存在が音の響きを混乱させてしまうことなどに気が付いたようです。
利便性を求めると、あれこれおいて楽しむことになりますが、音質は劣化していきます。
シンプルであればオーディオ機器の素材の影響や存在の形状の影響が少なくなるのですから
音質の劣化は抑えられるわけです。
「お客様が来店されるときは、使わない機器は全てしまうのね。」と言い出しました。
「オーディオがお部屋に合わない大きさの人も沢山いるよね?」と質問が来ました。
それはお部屋のエアボリュームも足りないし、スピーカーからの距離が取れないから、性能を完全に発揮できないでしょう。で大きな音で鳴らしたら煩いだけになって聴いていられないよと話をしていまいした。
そこで以前お邪魔したお宅で、40代後半の方がオーディオを熱心に取り組んでおられていたことを思い出したようです。マンションのお部屋で、広さが10畳ぐらい。
そこにJBLの4343を置かれていました。これではJBL4343が働けないですね。このスピーカーの一部の能力を使うだけです。
またサイズは(W×H×D、mm) 635×1051×435mmになります。
それが2つ並んでいます。小さな冷蔵庫が2つ並んでいるのです。それで定在波は解消する努力はされていた、かなり良くなったと言われていました。お部屋の四隅に吸音関係の素材を置いておられました。
しかし、このお部屋に合わない大きさなスピーカーを使っているのですから、これ以上良くなることはないでしょう。ボリュームを上げて素晴らしいのですけどと言われますが、音場が全くなく出てくる音を聴いているだけです。
しかし、JBL4343が存分に働ける部屋ではないのですから意味が分かりません。
38㎝のウーハーが存分に働くために必要な部屋の長さがありません。
音色的に気に入られているのは分かります。お部屋の高さも2.4mほどしかありません。高さ方向が出ないのであればモノラル録音を楽しんでいるようなものですね。
これでは、この大型スピーカーの真骨頂は楽しめません。
18㎝ぐらいのウーハーを持つスピーカーで充分でしょうね。本当に低音域が処理されて音が良くなっているのでしょうかね?100Hzぐらいの音が暴れていただけでしょうね。
38㎝のウーハーが本当に働いたら窓ガラスも揺れるでしょう。
それは無かったようです。
アシスタントの妻は「奥様が可哀想」とこっそりと店主に呟いていました。
店主は「JBL4343が可哀想」と呟いていました。
その方はオーディオ歴20年と言われていました。しかし、オーディオ機器をいくら入れ替えても、お部屋に合わない機器を使っている以上、その年数は虚しいですね。
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