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Wavetuning Phonoケーブル

更新日:2023年3月5日

いろいろと難題が起きて完成までにいばらの道を歩まされたようなWavetuning Phonoケーブル。

RCAタイプと5ピンの2種類を完成させました。

出力信号が低いために内部に使う芯線も検討し直しました。さらにRCAプラグも。

どうもスイッチクラフトのプラグが良い感じに落ち着きました。

この点は店主も良く分からないことがあり、アースがあるプラグの選択することにしました。


芯線は日本では入手困難な素材になりました。素直で余計な色が全くないような性格の芯線です。リファレンスケーブルになるには当然のことでしょう。

その結果としてシェルリード線もあらたに作り直すことになりました。

シェルリード線やフォノケーブルに色があると録音された情報に素材の色が乗った状態でフォノイコまで届けることになるので。


質の良いビンテージ線にも魅力がありますが、それはその線材の個性を味わうということになり、本来の再生の意味が変わってしまうと考えて、ビンテージ線は外しました。

試作ではビンテージ線も使いました。悪くはないですが、新しい世界というか真に録音された状況とは異なるような世界になるので選択から外しました。ビンテージ線の世界を堪能したい方はそれで良いと思いますが、そうでない世界を知ると何か解放された再生の世界が

眼前に展開してくれる心地良さがあります。純粋な水を飲んだようなおいしさが味わえます。


RCAタイプも5ピンタイプも同じ芯線を使うことにしました。

しかし、M3構造を5ピンタイプに施すのは大変な作業になりました。


製作時間も3倍ぐらいになりますので5ピンタイプは価格がちょっと高くなってしまいました。1.5mで税込み187,000円になってしまいます。

作る側も大変で作っても5セットぐらいかなと言っています。(汗)

RCAタイプは普通のラインケーブルと一緒の価格で提供できることが分かりました。

1.5mで税込み66,000円です。


またシェルリード線は現在最終確認をしています。一般的なシースを使わない方法です。

パッとみると裸の単線が付いているように見えてしまいますがフッ素樹脂で絶縁しています。

これらの試作段階で試聴してみますとMG-3675を土台として生まれたライフサウンドのオリジナルMMカートリッジがここまで音を拾ってくれていたのか!!!

と驚かされることになりました。


試聴で使ったジュリアンブリームの演奏のビラロボスの曲を集めたアルバムから前奏曲を聴いてみました。ブリームが悩んでいたことが如実に分かる結果になりました。

詳しい方はご存知のことと思います。

彼の肉体的悩みです。彼のP指の音はジョン・ウィリアムスより魅力的な音色を聴かせてくれますが、他の指は強い音を出すと欠陥が聴こえてしまいますね。

ビラロボスの前奏曲は和音が多様されています。その音の出方が彼の弱いというか薄い爪のせいで薄く感じられてしまいます。

爪を強化するのに喫煙が良いとか言っていたようですが。(その真偽を店主が知る由もありません。)

しかし、音楽として楽しく聞かせてくれるブリームは素敵なギタリストでした。


ジョン・ウィリアムスも素敵な演奏家です。彼が名器エルナンデス・イ・アグアド(フレタかもしれませんが)を使って演奏したアランフェス協奏曲の美しい音色には店主は子供の頃からの憧れでした。

しかし、彼は新しい弦を使って録音すると爪の音が顕著にマイクで拾われてしまうことを嫌って古い弦を使って録音に臨むことなったようです。

そのせいでしょうか、彼のアルバムから聴こえる音色が何か薄汚れた感じたしていました。

正確な演奏が出来る技術は尊敬すべきものですが、どうも音色が。

さらにP指つまり親指の音が軽いのです。音量的には申し分ないのですが、芯を食ったような音ではないのが何時も不満でした。

彼の演奏するシャコンヌなどそれが顕著に分かりますね。

それが今回の企画で生まれたケーブルやシェルリード線がさらに明らかにしてくれました

シェルリード線も最終的な確認を終えて間もなく戻ってくる予定です。

その確認が出来た段階で販売を行って行きたいと考えています。



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