歴史
ライフサウンドの歴史について
ライフサウンドが行っていることは、一般的オーディオの取り組み方とかなり異なっていると思われます。
初めてライフサウンドのホームページを御訪問頂いて、店主の独り言を読んで頂いても「一体何を言っているのか?」と疑問や不思議に思う方もおられることでしょう。
そこで、このコーナーを使ってライフサウンドこれまでの歴史を簡単にご説明させていただきます。
それによって少しでもライフサウンドに対して御理解を頂ければと思います。
☆ ライフサウンドを創業することになった理由 ☆
店主の父が不治の病になり、介護をする必要に迫れました。
それまで住んでいた住居では介護が不可能な作りであったので、介護を容易に出来る環境を作ることになりました。
そのために調査や研究に2年をかけ、3年半目に現在の店舗兼住宅を建築するとこになりました。
建物の条件
1.可能か限りバリアフリーであること
介護される側、介護する側ともに移動が楽であるため。
さらに父は、歩行も年々困難になっているたため。
2.震災に強い構造
地震が起きても介護される側は、簡単に避難することが出来ないため。
3.気密性が高い構造
父の病気は気温の変化に対して、調整し難いもので室温の変化が激しい住宅で
はストレスが多く、また、冬場に人がいるだけでも室温が病人にストレスを与えな
いために
4.木造建築であること
鉄筋コンクリート造りでは、費用がかかり過ぎることと、体が冷えてしまうこと
あるため。
転倒した時にダメージが少ないため
ということが最低条件でした。
その結果、北欧住宅が我々が行う介護には適していることが判明。
そして1994年から建築を開始。
その間に介護する側の心の安らぎに音楽再生のシステムを研究していました。
店主は、クラシックギターの演奏を14歳から始め、20代半ばまで行っていました。
オーディオシステムを選択するにあたり、この経験があったために、既存のオーディオ販売方式に疑問を持つことになってしまいました。
その結果、オーディオ選択で困っている方が多いことだろうと思い込むことになり、
オーディオ販売店を行う決意をしてしまいました。
それがライフサウンドが創業する理由でした。
☆ 当時は異端と思われていた営業方式 ☆
営業開始初期においては、業界の異端児的存在でした。
これまでの秋葉原などにみられる一般的なオーディオの販売方式ではない、予約制ということもそうでした。
その理由ですが、店主はクラシックギター演奏していたことは先に書きましたが、クラシックギターを購入する場合は、お店で試奏させていただき、納得できる楽器を購入していました。
馴染みのお店になると、自宅へ持って帰って試奏して、気に入った楽器を購入させてもらったこともありました。
ハンドメイドで製作されたクラシック・ギターは、同じメーカーが製作したものであっても、個性が違うのです。 名前だけで購入することは出来ないのです。
そのため気に入る楽器が無い場合は、諦めて、しばらく時を待つ必要もありました。
色々な楽器を触れる機会に恵まれていたので、様々なメーカーの楽器を300本ほど触れることが出来ました。
歴史的な名器と言われるものから、現代の名器、そして、一般的なものまで。
そんな経験をしたいたのですが、オーディオを選択する場合は、ちょっと違っていたのです。
お店には八百屋さんのように沢山の機器が並んでいて、そして、メーカーから派遣されたヘルパーさんが、その派遣元が有利になるような説明をしたり、「これお得ですよ!」、「20%引き出来ます!」とか言われたり、私の好みを全く知らないのに、「これお薦めです」と迫られたことが多々ありました。
また、自分の好みの傾向を話して、持ち込んだCDを再生してもらうのですが、一緒に聴いていないで、聴き終わったころに戻ってきて「良いでしょう!」という始末でした。
私の好みなどを真剣に理解するつもりはなかったようです。
オーディオ雑誌で評判が良い、名機賞受賞というのも判断基準のようですが、私の好みにはさっぱり合わないものばかりでした。何故かといえば「クラシックギターの音になっていない」からでした。
さらに聴かされる環境も、多くの機器がところ狭しと並んでいる中で判断しろと言われても、難しいものがありました。
さらに色々なお客様が出入りして、音楽に集中出来ない環境でした。
こんな経験をしていたので、このような方式は、音楽再生を目的としたオーディオ機器選択には、間違っていると店主は判断して、予約方式にして、音楽再生に集中出来る環境を提供させて頂くことにしました。
さらに、日本においては、御自宅で音楽を鑑賞される時、殆どの方が靴を脱いでいると思います。 リラックスした環境で音楽を鑑賞されていると筈です。
ですから靴を脱いでリラックスして頂き、他の方がうろうろしてない環境で試聴をして頂くために予約制としました。
歴史その2
1995年3月末に店舗兼住宅が完成しました。
それまでに、お薦めしたいオーディオ機器の選択も終わっていました。
☆次に生まれた問題 「ローンクレジット」☆(2022年現在は取り扱いを止めています。)
しかし、この業界については知らないことが多く、クレジットローンを用意もしていませんでした。
取引を始めた、ある業者の方から、その点を指摘されてクレジットローンを扱うために、またカードも扱いたいと思い取り扱い会社に電話をして来店してもらいました。
しかし、ライフサウンドの店舗形態は店舗ではないと断られてしまいました。
それでもあきらめないで、次の会社へ電話をしてみました。
担当課長と女性スタッフが来店してくれました。
担当課長は、リスニングルームに入るや、「こんな所へ来てしまった!」と仕事にならないという表情を一瞬されました。
女性スタッフは「ワー素敵!」と全く反対の表情でした。
そこで、仕事の流れをデモしてみると、女性スタッフの方が、涙をされたのです。
それを見て、担当課長も態度が軟化してきました。
そして、この形態こそが音楽再生のための機器を選ぶのに必要な形態で
あることを説明し、他のお店に行って同じ曲を聴いてみてとお願いをしてみました。
その曲は竹内まりあさんの「駅」。
彼らは、早速、他のお店を数カ所回り、「確かにそう思いました!」と嬉しい報告をしてくれました。
そして、担当課長はローンクレジットが取り扱えるように尽力して下さいました。
☆ その次の問題 「広告」 ☆
さて、次の問題は、「専門誌に広告を出さなければお客様が来られません!」とまたまた業者の方から指摘を受けてしまいました。
当時はインターネットは、これほど普及はしていませんでした。
色々調べてオーディオアクセサリーを出版している音元出版さんへ電話。
そして、店主のプログでも書かせて頂いた、佐々木さん(故人となられました。)が来店して下さいました。
佐々木さんとお話をすると「珍しい形態ですが応援します。」と有難いお言葉を頂きまました。
その結果、広告を2面で掲載することになりました。
そして広告代を半額サービスとしてくれたことで、ちょっと派手なスタートになりました。
歴史 その3
ローンクレジットも用意でき、広告を出すことも可能になったのですが、さらに大問題が起きました。
☆ ケーブルの問題 ☆
創業時は細かい知識がないこともあり、ケーブルがオーディオ機器に与える問題について考えておりませんでした。 出来るだけ機器のレイアウトを美しく見せることが大事なことであると思いこんでいました。
あるメーカーのスピーカーケーブルを壁の中を通してレイアウト出来るようにしていました。
当時は、そのケーブルで十分と思い込んでいたのですが・・・・・・・・・
試聴会などをさせて頂くうちに色々な知識をお持ちの業者の方やお客様から御指摘を頂きました。
そうなると、いい加減な製品を売るために仕事を始めたわけではないので、「店をたたむしかないのか・・・・」という思いが過りました。
スピーカーケーブル、RCAケーブル、電源ケーブルなどは、ほとんどが細い線を撚り合わせた「撚り線」構造のケーブルばかりでした。
そこから生み出させるサウンドは、メーカーの違いがあっても親戚同士みないなもので、音楽再生に良い意味での大きな変化や向上を与えるものではないことが調査の結果解りました。
本質的には何も変わらないということです。(汗)
銀や金を入れても、銀効果があったとしても本質は変わらないということです。
カレーでいえば、「カレーうどん」も「カレーライス」も多少は違いますがカレー味であるということと同じですね。
(より線構造のケーブルでは正確な音の輪郭を描けないのです。音の芯が出ず、ぼわーとしています。)
しかし、捨てる神あれば拾う神ありで、当時お付き合いしていた個性的なアンプを製作している方が提案して下さり、電話線から研究を開始。
素材の音質への影響、線径の違いによる音質への影響、被覆素材の影響、プラグの影響、はんだの影響、構造による影響を調べることになりました。
素材の音質への影響は、素材を複合したり、ある程度年代を経た素材を調べたりと
面白いものでした。
その結果として現在のオリジナルケーブルが誕生しました。
それは2000年になってからです。
初期のオリジナルケーブルは極めて原始的なものでした。 しかし、ライフサウンド蕨研究所が生まれて飛躍的にケーブルの性能が向上しました。
それがM3シリーズです。
蕨研究所の水沼所長が画期的なアイディアを出してくれました。
さらに、全く違う分野の応用が可能となってM3シリーズがTHOTH-Mシリーズへと成長いたしました。http://www.lifesound.co.jp/g-clef/m3-series
現在はM3COSMICRCAへと進化しました。)
この間に多くのユーザーの皆様がライフサウンドを支えて下さいました。
ユーザーの皆様の御支援をいただけたからこそ、THOTH-Mシリーズが誕生することが出来たのです。
さらにTHOTH-MTOPというスピーカーケーブルが生まれました。http://www.lifesound.co.jp/g-clef/thoth-mtop
(これは限られた素材を使っており、販売数も限られてしまうので、これまでライフサウンドを支えて下さってユーザーの皆様や、ライフサウンドのオリジナルケーブルを購入頂いているユーザーの皆様限定で発売をさせて頂いております。)
こちらもM3COSMICスピーカーケーブルへと進化しています。
ケーブルの問題で、この仕事をやめようかと思った時期もあったものですから、オリジナルケーブルが誕生し、さらに進化するとは夢のような出来事でした。
さらに、これまでのノウハウを活かして廉価だけども性能は「ちょっと凄い」というシリーズがスチューデントであり、それが進化してTHOTH-Sシリーズになりました。
http://www.lifesound.co.jp/g-clef/thoth-s
THOTH-Sシリーズは生産中止になっています。
歴史 その4
ケーブル問題が生まれた時期に、さらに次なる問題が起きました。
☆ リスニングルームの問題 ☆
店主も若い頃はクラシックギターを演奏し、コンサートホールでのソロと合奏の経験をしていましたので、音楽が演奏される環境問題については考えていました。
建物の構造、強度と質、室温や湿度の管理、音楽が再生される標高などは注目をしていました。
しかし、それでもまだまだ足りないということが解ってしまいました。
それは一般的住宅でオーディオ再生は楽しまれるものです。余程凝った方でない限り、普通の部屋にオーディオ機器を置いて再生されています。ライフサウンドにおいては左側は壁、右側は窓があります。そうなると左右での音の反射の質が異なることになります。また、スピーカー後方も重要な場所ですが、入口があります。
そうなると左右後方から音の反射の質が違うものが交わって再生音楽を構成することになるのです。
あるメーカーのスピーカーの試聴会をライフサウンドで開催した時に、このことが顕著に理解出来ることになってしまいました。
それまでのオーディオ再生の分野では「吸音」「反射板」という方法が一般的でした。
不要な音の反射を吸音すれば音楽再生は良くなるという神話があります。
その神話が本物であるのでしょうか?
ライフサウンドの研究では、この神話には偽りがあるという結論になりました。
吸音が必要な環境もあるのは事実です。狭いスタジオで大音量で演奏をし、それを収録するときに、スタジオが響き過ぎては収録が困難になります。
そこで極力響きは抑え、直接音をマイクで拾い、あとは調整するという作業をする場所においては吸音も必要なことになるでしょう。
しかし、一般家庭で耳が痛くなるほどに音を聴く場合は別ですが、心地よいレベルや、やや大きなレベルにおいては、それほど吸音は必要としないのです。
敢えて必要な場所はリスニングポイントより後ろでは吸音をしても良いことがあります。
それは、リズニングポイントの後ろに壁などがある場合、スピーカーから発せられた再生音が反射して、スピーカー側に戻って再生音に被ってしまうことがあるからです。
リスニングルームのコントロールがどのようにしたら可能であるか。これまでの一般的な手法ではなく、異なる方法があるのか?
リスニングルームのコントロールということが大きな壁となってライフサウンドの前に立ちはだかることになりました。
© 2016 ライフサウンド 東京都品川区上大崎1-5-50 tel 03-3440-5724 fax 03-5791-7477
歴史 その5
ルームチューニングという言葉がありますが、その多くは吸音に頼るか、反射板で反射させるかというものです。
しかし、チューニングとしては精度の低いものであるとことが研究の結果解りました。
☆ 神木社との出会い ☆
海外のオーディオ誌で「神木」と書かれた広告を見たことがありました。しかし、何のことであろうかと思いましたが、あまりに注目はしていませんでした。
しかし、それから数カ月して、お付き合いしている輸入代理店の社長さんが、これに注目してサンプルを取り寄せてくれました。そしてテストをしたところ「!!!」ということになり、お付き合いしているユーザーのお宅に持ち込ませて頂き、テストを重ねました。 結果として皆さんもびっくり!
この製品があれば、かなり高度なレベルでリスニングルームのコントロールが出来ることが判明しました。
それが神木(しゃんもっく)社製品とのお付き合いの始まりです。
http://www.lifesound.co.jp/sma
いろいろなお宅を訪問しました。
秋田、新潟、宮城、群馬、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、石川、愛知、滋賀、和歌山、京都、大阪、兵庫へ行きました。
さらにサンフランシスコ、ラスベガス、韓国までもお邪魔しました。
その結果、これは画期的なものであることが深く理解することになりました。
これまでの製品では行えないルームチューニングが可能になったのです。
☆ 低周波の問題 ☆
これで一安心と思っていると、この神木社製品と同時期に生まれた問題が
低周波の問題です。これは厄介なものでした。
電磁波問題と言うことが騒がれていますが、これに関係していることであるのですが、土地によっては、その土地の地層の関係から低周波の地上にまで影響していることがあるようなのです。
これらの影響を受けると音が冴えなく、さらに低音が濁った感じになり、人間の免疫力がさがり、影響を受けた家では、体の不調を訴える方も出てくることになるようです。
これらについてはお客様からの御提案で調査した製品ではレヨネックス社の製品が素晴らしい効果を出してくれました。
そして、ライフサウンドのショールームもこの影響を受けていることが解り、さらに音質改善のためにレヨネックス社の御協力を頂くことになりました。
さらに、その応用からライフサウンドレギュレーターが生まれることになりました。
http://www.lifesound.co.jp/m3a/regulator
歴史その6
これまでのオーディオの対する取り組み方が一面にしか過ぎない事を、ライフサウンドが成長する度に、実感することになってしまいました。
良い部品を使って、よいスピーカーやアンプなどを作ることで、良い音楽再生が得られるという観点は、極めて一面的なことに過ぎないということです。
よく考えてみれば、よい楽器、よい演奏者を集めて演奏しても、演奏される環境が、それに相応しくないのであれば、よい演奏を楽しめないことは簡単に理解出来ることであると思います。
しかしながらオーディオの世界となると、無線やラジオの延長線での発想が強く支配しているところがありました。
ですから、回路とかパーツ等の吟味に音質が左右されて、それ以外の視点を持つということがあまり大事にされていない世界でした。
逆に環境を整えることを行えば、そこそこの機器でも素晴らしい音楽が楽しめることになるのです。
さらに大がかりなシステムを日本の住宅環境へ導入することは、難儀なことです。
巨大ホーンシステムなどを導入するには、家を見直なさければなりません。
ライフサウンドを立ち上げた時、ライフサウンドが担当する領域を考えていました。
☆ ライフサウンドが担当する領域 ☆
都市型住宅環境におけるオーディオ再生の支援であり、お部屋の広さは4畳半から20畳ぐらいまで。
☆1人でセッティング出来る機器を中心にする。
1人で動かせないものは正確なセッティングが難しいからです。
☆日本国内で、足を運べるところは足を運ばせて頂く。
現場を見ないと解らないことがあるからです。
最近はデジタルカメラの性能がアップしたので、リスニングルームを撮影された
画像から情報が得れる機会が増えました。
ということでした。
そして、ノーマル状態の機器の能力を発揮させることに主眼がありました。
しかし、サンフランシスコの神木社のメンバーのお宅で、コンラッドジョンソンのアンプを製作しているエンジニアと、試聴会が行われた時に、神木社なりの使いこなしとチューニングをコンラッドジョンソンのエンジニアの前で行い、試聴をしました。
そのエンジニアは設計の責任者的立場でした。
顔色を変えないように彼は必死に耐えていましたが、明らかに音質は改善されてしまいました。
それに対してのコメントは、非常に控えめで「確かに変わった」というものでした。
彼の様子から、彼のこれまで積み重ねたエンジニアの経験と知識では、解析出来ない状況が起きていることは間違いないことでした。
冷静に語ろうとされていましたが、彼の呼吸は浅くなり、動作も落ち着かない様子でした。
私達の立場では、容易に受け入れられることですが、彼にとっては宇宙人との出会いのようなショックを受けていました。
この経験から、ライフサウンドも出来るだけパーツを交換しないで、機器の能力を引き出すチューニングを研究し、提供することにしました。
その結果生まれたのがライフサウンドチューニング(略してLSチューニング)です。
ノーマル状態とは圧倒的な違いを提供することが可能です。
初期段階からチューニング内容も時間とともに進化成長しています。
http://www.lifesound.co.jp/tuning
歴史 その7
昨今は、インターネットによる販売が盛んに行われています。 誰が使っても同じ結果が出るものでしたら、ネットによる販売も良いのではと思います。さらに少しでも安い価格で入手出来た方が、ユーザーの皆様には好ましいことであると思います。
☆ 適正な利益を ☆
オーディオ販売においても、いろいろなお店に電話をして、少しでも安く買おうとされる努力をされることは、当たり前であるかもしれません。
それでも「度」が過ぎると、損をされることが多いように思います。オーディオ業界は狭い世界なので、あちこちに見積もりを出させて値引き合戦をさせても、その方の行動は、業界中に知れ渡ることになってしまいます。
そうなると、お店側も、真剣にその方の相談に乗る気は失せてしまいます。
ライフサウンドも経験の少ない時代に、そのような方に振り回されたこともありました。
しかし、よくその方の話を伺ってみると、経験が少ないので、出来るだけ経費を抑え、失敗をしてもダメージを少なくしようとされていることも分かりました。
「最小不幸の社会を作る」と菅首相は言いましたが、それと同じことなのでしょう。
「経験がない、自信がない、失敗はしたくない、失敗してもリスクは最小限にしたい。」という心理が働いておられるようでした。
ですから逆にお店と上手に付き合って、経験の少ない部分を補ってもらうことが大事であると思います。
値引きの金額でお店を判断するのではなく、音楽再生に対する姿勢や、実際の再生されている音楽を聴いて、判断されることが、失敗をしない事につながると思います。
オーディオ製品は家電ではないからです。
また、オーディオ店の経営は、慈善事業ではなく、適正な利益から運営が可能になり、アフターサービスも、適正な利益から捻出することになります。
さらに、より良いサウンドを提供するための研究費も必要です。
ですので適正な利益を確保しないと事業として、成り立ちません。
以前、粗利益5%で通販をしている会社がありました。
最初は凄い勢いで売れていましたが、1年半もすると元気が無くなり、2年目には消えてしまいました。
オーディオは家電製品ではないので、経験がないと、それなりの再生をして楽しむことが出来ません。
ですから、ユーザーの皆様のために製品の性格を研究して、使いこなしを理解して、販売しなければ、結局は信用を失い、倒産することになります。
その販売店は、信用を失って消えてしまったのでした。
数字だけを見れば、定価から何割かの値引きをされて購入されることは「お得」なことであると思います。
しかし、それは目的の一部であり、本来は、素晴らしい音楽再生を楽しむために製品を購入されるはずです。
本来の目的が、数字により眩まされてしまうことになって、結局は、本来の目的を果たせないで終わってしまうケースが多いようです。
ライフサウンドは小さなお店です。ですから不要なコストはカットして、ユーザーの皆様が本来の目的を達成されるために、必要な利益を頂くことにしないと永続的な活動は出来ません。
そこで、「歴史その6」に書いたLSチューニングをお付けして販売することにしました。
これによって、ユーザーの皆様へは他では得られない音楽再生を提供させていただき、ライフサウンドは適正な利益を頂くことで、さらに、研究を重ね、それをユーザーの皆様へ還元させて頂くことに致しました。 また、ライフサウンドを通じて製品を購入された方に対しては、ライフサウンドに投資をして頂いたと考えております。
皆様から投資していただのですから、それにお応え出来るよう、企業努力を重ねて行くことが投資して頂けたことに対する感謝・報恩であると考えています。
その結果として、オリジナル製品をご提供することが出来るようにもなりました。
時代を先取りしている製品が多く、「怪しい!」と思われてしまうオリジナル製品も
ありますが、必ず、購入された方に大きな喜びと満足を得て頂けるものばかりです。
歴史 その8
☆ FAZIOLIやト音などライフサウンド製品が生まれた理由 ☆
オーディオ販売を始めて、選択した製品を御紹介していたのですが、それだけはライフサウンドが「理想」とする音楽再生をお客様に提供出来ないと、次第に考えるようになりました。 何故なら、ライフサウンドの経験は、これまでのオーディオ製作やオーディオ販売の歴史からしたら、かなり「変わっている」あるいは「着目点が違う」と言えるからです。
ですから製品の製作する段階において、すでに方向性がライフサウンドが考えている方向とは違うものになってしまいます。
ケーブル、ラック、ルームチューニングの分野は全く異質です。
そうなると、オリジナル製品を開発しなければならないことになってしまうのです。
「良い音楽再生とは何か?」ということから始まっているのですが、人生を豊かにする一助になるために必要に迫られたということが、ライフサウンドのオリジナル製品を生み出す理由であったのです。
ご好評を頂いているFAZLOLIアコースックフロアボードもそうです。
http://www.lifesound.co.jp/fazioli
お客様のご友人がアマチュア演奏会にお誘いを受けました。
室内楽の演奏でしたが、チェロ以外は厚いカーペットの上での演奏でした。
楽器の響きがカーペットに吸われてしまい、少し苦しい演奏に聴こえてしまいました。
この演奏会の経験から、和室におけるオーディオ再生の問題が頭をよぎり、その結果、生まれたのがFAZLOLIアコースックフロアボードでした。
また、まだHPではご紹介していないパワーアップシールもそうでした。
パワーアップシールの前身があったのですが、それは、色が白いので直径で6.5ミリしかないのですが、オーディオ機器の必要なポイントに貼り付けると目立つのです。
あるお客様から「結果は良いのですが、目立つのでちょっと・・・・・・」とご指摘を受けました。
それからしばらくは「ウーーーーン」と唸り続ける日々が続きました。
そしてある時、NHKで桂離宮の修復工事の番組が放映されました。
その番組は以下でした。
プロジェクトX 挑戦者たち(第123回)
「桂離宮 職人魂ここにあり」2003年9月2日放映
そこでまず建物の調査と清掃が行われた時にでした。
建物に中に存在した埃を捨てずに保管されたのです。
それが結局は後から大事な役割を果たすことになったということを知った時に
「!」と来るものがありました。
そして、パワーアップシールは世に出ることになりました。
桂離宮の修復工事の番組を知らなければ生まれてこなかったパワーアップシールです。
(つい最近判ったことが、この時の問題の柱の修復にあたられた澤野通郎氏とTRNの小林社長が幼馴染であったのでした!)
このパワーアップシールが誕生してから、バリエーションが生まれました。
ライフサウンドチューニングに使われる三層シールや四層シールです。
2022年現在は5層チューニング用シールが生まれています。
これあらによってライフサウンドチューニングのレベルは大幅に向上することが可能になりました。
歴史 その9
良い音楽再生には良いオーディオ機器を揃えるだけでなく、ケーブルや環境整備も必要ということがこれまでの経験からライフサウンドが目指すよい音楽再生の条件ですが、それ以外にも根本的なことがありました。
☆ ソフトの問題 ☆
CDはアナログレコード盤と違って、針で擦られてことがないので、レコードより良い音楽再生が得られると言われて登場しました。
ある日、銀座のYAMAHAに行くと、それまで、当然の如く販売されていたレコードが全く無くなっており、CDだけが販売されていました。
これは驚きました。
そして、CDを試しに購入して聴いてみると、「???????」と疑問だらけでした。
これまでのシステムを使ってレコード再生をして得られていた感動が無く、頭が痛くなるだけでした。
知人は「CDは聴けない。やはりアナログである。それもモノでいい。」と言っていました。
その発言を聞いて「何とかCDでも良いサウンドを再生したい」と考えてるようになりました。
アナログレコードも静電気を帯び、埃が付着すれば良い音は出ません。
スクラッチノイズが出て、パチパチとうるさいものです。
さらにCDの研究を深めると、一般的に良いと言われているアナログステレオ再生にも「大きな問題」が存在していることが分かりました。
それはステレオ用カートリッジの構造から来る問題で、左右のバランスが異なる再生になっているのです。
http://www.lifesound.co.jp/cartrigeをご参照ください。
また、アームの性能の問題でレコードの内周になるにつれて歪みのある再生になります。
この点、CD再生においては左右のバランスは正しく得られ、内周歪みはありません。
レコード再生よりCD再生の有利な点がありました。
CDの高速回転における問題が、予想を超えて発生していることにも着目しました。
さらにCDにも着磁したり、帯電して音質に影響していることも分かりました。
そして、高速回転故に起きる面ぶれや、CDの製作精度による問題なども発見して、CD再生においてもCDそのものをチューニング加工しないと、いくら良いオーディオ機器、ケーブル、環境整備をしても、限界があるということになりました。
そこでCDの着磁を解消するために、最初はカセットテープ用デッキで使用されるヘッドイレイザーを使用して、消磁をしていました。
また、静電気解消には、専門のテープを導入しました。
磁気を取り、静電気を除去することによって、耳ざわりの悪かった再生音は姿を消しました。
CDの厚みや素材からくるレーザーの乱反射による問題もあり、これは当時「CD STOP LIGHT 」という緑色の水性ペンを使用することで、問題を解消しました。
最近ではZEBURAのペンが活躍してくれています。価格も300円程ですからリーズナブルです。
これらだけでなく高速回転による面ブレ対策も必要となりました。
これは直接CDに加工することで解消しました。
そして、どうしてもCDの再生音はアナログディスクによる再生と比較すると、音質が軽いのです。質量が乗っていない感じなのです。
そこで生まれたのがパワーアップシールの前身であるドッドシールです。
それを改善を重ね、最近では3層構造シールを製作することで、CDの音質の軽さを解消することが出来ました。
© 2016 ライフサウンド 東京都品川区上大崎1-5-50 tel 03-3440-5724 fax 03-5791-7477
歴史その10
CDの消磁や除電さらに加工などで、CD再生が飛躍的改善されたのですが、次に問題が起きました。
☆ 消磁による後遺症 ☆
CDに対して消磁のために、専用の機器も生まれました。しかし、ある方は、磁気を消す過程を繰り返すことで、CDにかなりストレスを与えると言われて反対をされる方もおられました。
その反対される理由は音質的に確認すると、「再生音が乾きすぎて薄くなった。」「ひりひりする感じがする」などでした。これはライフサウンドのユーザーの皆様にテストに参加して頂き、時間をかけて調査した結果でした。もう少し簡単に表現するとCDが火傷を負った様な感じと言ったらよいでしょう。
そこで、対策を考えた結果生まれたのがライフサウンドメーカーでした。http://www.lifesound.co.jp/m3a
これによって消磁によって火傷をしたようなCDをトリートメントし、さらに音質改善効果をもたらすことができました。
さらに、最近生まれたAVALON-LSもCDをトリートメントし、音質改善効果をもたらします。深遠な響きが実現する様になりました。これは上質なアナログ再生にも似ています。特にCD再生で高音域が粗く聴こえてしまいますが、それらが改善されてしまいます。そして、高さ方向へもより明確に見えて参ります。
磁気を取り除くことはCD再生のみならずDVD再生でも同じように必要ですが、それらを取り除く行為によって違う障害が生まれてしまっては意味がありません。
ライフサウンドメーカーやAVALON-LSの登場によって、これらの問題が一気に解決して、より素晴らしい音楽再生を御提供出来るようになりました。