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100年を超えた時間を味わう


休みが終わり、元の生活リズムを取り戻すのに少々苦労しております。新しい家族が増えたこともあり、29年ぶりに赤ん坊の世話をすることになりました。

赤子は無垢そのもの、その声もうるさいと思う方もおられますが、店主はとても健やかで効率良く、全身全霊で泣いて何かを訴えている赤子の声は、美しいとしか思えず、その声を聞いているだけで幸福に包まれてしまいます。何時までも青年の気持ちを忘れずに生きてきたのですが、ついにJJになってしまいました。(汗)


赤子の泣き声を愛おしく感じる店主には、このディスクに録音されているJJやその弟子たちの演奏も愛おしく感じられるのです。

HiFiな録音ではありません。しかし、100年以上も前に生きた彼らの命が生み出した演奏を聴ける奇跡には感謝の心しか湧いて来ません。

(より線が使用されているシステムではSP盤のスクラッチノイズがさらに悪さをしてくるようになるので、聴けたものではないでしょう。)


SPの世界を良くご存知の方は常に経験している世界であると思いますが、SP経験が無い者にとっては感涙の世界です。


先に呟いたイザイの録音もそうです。彼らが生きた時代を音によって感じ取ることが出来るからです。


さらにいえばSUPERNATURALのチューニングが完成したことによって、その時代が今のようにも感じられる体験が出来るのです。


今回、古い時代の再生をしていて、新たな発見がありました。それは「演奏家のベストな演奏を聴いているかな?」ということです。

過去に聴いていたジノ・フランチェスカッティの演奏を音声ありの映像で確認すると、予想を超えた凄さを拝見することが出来ました。ですので以前も呟いていましたが、ディスク単体で演奏家を判断することは危険だなと改めて考えさせられました。


ユーディメ・ニューインもそうです。神童と言われた方ですね。

彼の演奏をするシャコンヌやマタイには、余計な装飾が無く、純粋性のなかに深い世界に誘う引力があるようで、派手な演奏を好む人には「?」に思われるかもしれませんが、この

純粋性に神の息吹を感じさせられてしまいました。

これも濁った再生をしている状態では理解できなかったことです。



さらに、この方。このディスクを導入した時は綺麗な方ということがメインであったかもしれません。(笑)

そして、演奏を聴いて「?」になり、以後全く拝聴はしていませんでした。簡単に言えば「つまらない」(汗)

しかし、妃鞠さんの浄化を受けてから、また赤子の世話をしたお蔭で店主の汚れが落ちたのでしょうか。亡命をという命がけの冒険をされ、生きている彼女の音を聴いてみると、そこには非常に純粋で透明な世界を聴かせてくれるのでした。クールなサウンドがオーバーヒート気味の店主をクールダウンしてくれます。このクールさがとても心地良く、ドラマチックな演奏では無いと思いますが、それぞれの音の美を聴かせてくれることで癒しを与えてくれます。

SUPERNATURALチューニングが完成することで、これまで体験出来ない世界を味わえることが出来たことは本当に幸せなことであると思います。

100年を超えた時を味わえ、また、その時代に生きた人の命を感じ、さらに新たな体験をさせてもらい音楽の歴史の中を自在に行き交うことが出来るのですから。







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