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素敵な小リスニングルームその3


ここまで様々なテストをしますとTさんご自身も気になるポイントを指摘されそれを移動されました。

それはリスニングポイントの後ろにある小型のCDラックです。

これをTさんが座られている椅子の影になるように移動させてみました。

するとよりスッキリ明確なサウンドに変化することになりました。

CDのケース1枚1枚の面積は小さいものですが、50枚や80枚ぐらいになるとそれなりの面積になりますね。

そこへスピーカーや壁から反射して飛んできた音が当たれば乱反射することになり、それがまた戻ることになります。それは音が混濁することと同じでしょう。

さらにテストは続きます。お部屋の中で共振を起こしているものの作用について潰していくことにしました。

ドアノブやドアのヒンジなど。さらにラックの柱、照明スタンドの柱などです。

これは簡単な方法で消して行くことが出来ます。

それを行ってみると耳に当たっていた金属音が全て消えて落ち着いて楽しめるようになりました。

この方法はライフサウンドのテクニックの一つなので公開は出来ませんが、これまで

多くのお宅や、オーケストラの演奏前に楽団員が座る椅子などの影響を無くすために行って来た方法です。

これによって不要な共振音がない純粋性の高いサウンドが得られることになりました。

そして、スピーカーの色もTさんのお部屋には黒よりパールホワイトの方が合うことも理解出来ましたので色の変更をして頂き、パールホワイのTD508MK3を納品させて頂くことになりました。

無理に大きなスピーカー入れないでも必要十分に音楽の醍醐味を味わえることを教えてくれました。

またお部屋の感度が良い事とシステムが合うことで問題点を発見し易く簡単に修正が出来るのです。

さらにTDシリーズのスピーカーであれば、そのサイズが的確であれば予算的にも少なくて済みます。サイズが小さいことで再生周波数帯域は異なりますが、その品質が大きく変わることはありません。再生可能な周波数帯域であれば、その再生される音楽の質が変わることはありません。

ですので予算的に余裕が出来ればアンプそしてケーブルなどに予算を割り当てグレードをアップすれば、さらにそれ以前よりも高品位な音楽再生が楽しめることになります。

スピーカーを選択する際にはお部屋のエアボリュームを考えた上で選択をして頂くことをされたら回り道をしないで済むことになります。それだけでなく、さらにより再生次元を上げた再生を獲得するチャンスが生まれることになりますね。

ということです、Tさんの小リスニングルームは様々なことを的確に教えてくれる素敵なお部屋でした。物理的サイズは小さいですが、その内容はとても大きく深い存在でした。

是非、ご参考にして頂ければと思います。

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