OPUSについての色々質問
- lifesound
- 2 日前
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上のアルバム画像の右手の女性が杉林貴子さんです。今回は、杉林貴子さんと
杉林岳さん、それぞれに色々と質問をさせて頂きました。
先ずは杉林貴子さんからご回答を頂きました。
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Q1. このアルバムの制作動機について教えてください。提案者や目的なども
A1. 先ず、かねてから、コアなファンからの強い要望がありました。
そして、私はブックレットにも書きましたが、日本でコレペティの仕事について、もっと知ってほしい!という思いと、コレペティトゥーアとしての杉林岳の存在を知ってほしいという思いがありました。
Q2.貴子さんは録音前に準備をされたと思いますが、どれだけの時間をかけましたか?
A2. 時間としては数えきれません。ずっと以前から温めていた歌曲も沢山収録しましたので。
Q3.日本のホールにおいてご苦労されることはございますか?
特に今回、録音の使われたにはホールは如何でしたか?
A3. 日本のホールで苦労するのは、先ず調律師を選べない事が多いことです。
ピアニストにとって、調律師との信頼関係は最も重要なことです。
この収録に使ったホールは、ステージ上の響きが良く、ピアノもベーゼンドルファーで、調律師も信頼している方だったので、良かったのですが、録音技師の要望で、ピアニストと歌い手が離れないといけなかったので、歌い難い感じはありました。
Q4. 歌う時に心がけておられることはございますか?
A4. 歌い過ぎない、というかかっこつけて歌わない。素晴らしい曲を残してくれた詩人や作曲家に感謝して真摯に取り組む事を心がけています。
Q5. OPUSを聴かせて頂き質問者である私は、びっくりさせられてしまいました!
貴子さんの発声が日本人とは思えないですが、この発声(方法)は何時頃身につけられたのでしょうか?また、レッスンを受けて身につけられたのですか?
A5. かねてから日本人の発声は、欧米の方々の発声と決定的に違うな、と感じていましたので、常に模索はしていました。はっきりと違いが分かったのは、ウィーンの宮廷歌手のレッスンを受けてからです。その気づいた事を人に伝えることによって、更に確信が深まりました。
Q6. 岳さんが日本でもウィーンでも貴子さんのことを教授の皆様にご紹介されて個人レッスンを受けてしまうことになったとお伺いしましたが、日本におけるレッスンと、ウィーンにおけるレッスンの違いがあれば教えてください。
また、何れのレッスンにおいても学びになられたとお思いますが、特に印象に残った教授のレッスンは如何なるものだったのでしょうか?
A6. 日本でのレッスンでも、ヒントになる事は沢山教わりました。でも、やはり決定的だったのはウィーンでのオリヴェイラ・ミリャコビッチ先生のレッスンを受けた事です。今までとは全く違う事を言われました。そしてそれが私が自分なりに模索してきた事と繋がったので、こういう事でしょうか?と先生に質問したところ『そうです!』とお答えくださいました。
Q7. 伴奏者が息子さんということで、やり難いことはございましたか?
また伴奏者としての岳さんの評価は如何ですか?
A7. やりづらいことは一切ないです。
コレペティトゥーアとしての岳は、いつもパーフェクトです!
Q8. 貴子さんは短大時代に良い経験をされたとお伺いしましたが、どこかの音大にも通われたことがあるのでしょうか?
A8.音大に通ったことはないです。色々なマスタークラスは積極的に受けました。
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