ライフサウンド川越研究所から
- lifesound
- 11 分前
- 読了時間: 3分
ライフサウンド川越研究所のM所長から面白い投稿が来ました。彼はあらゆるジャンルを聴くので、彼の友人との話からヒントを得たようなことから投稿したくなったようです
。今回もかなり吠えていますので、その情熱を味わって頂ければと思います。
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ライフサウンド川越研究所のMです。
「音が痩せる」と感じたあなたへ。
それは錯覚ではなく、デジタルに慣らされた耳の過敏な反応です。
——Sonic Correctorが解き明かす「音圧の罠」と真のダイナミクス——
Sonic Correctorをご試聴いただいたお客様から、時に「接続すると音が痩せる」「音が引っ込む」というお声をいただくことがあります。
また、「海苔音源でも、混濁して聴こえるものとそうでないものがあるから補正は不要だ」と解釈される方もいらっしゃいます。
しかし、オーディオの物理現象において真実はもっとシンプルです。
現代のデジタル音源の多くは、制作現場で「デジタルリミッター」というツールを通り、
音源の種類に関わらず規定値を超えた音のアタック(打撃の瞬間の突起)を水平にバッサリと切り落とす処理がなされています。
本来「ドンッ」と鳴るべきドラムの「ド」のアタックが削られ、余韻である「ンッ」の音量が無理やり持ち上げられることで、
波形が隙間なく真っ黒に埋め尽くされる—いわゆる「海苔音源」です。
では、なぜSonic Correctorを通すと「音が痩せる」と感じるのでしょうか?
それは、これまで「歪んだ大音圧の壁」として耳に押し寄せていた過剰なエネルギーから、刺激的な「角(トゲ)」が取り除かれ、本来の適切な帯域と空間の「隙間」が再現されるからです。刺さるような高域のバリや歪みが消えた瞬間、耳が一瞬「おとなしくなった=痩せた」と錯覚するのです。
この「海苔化」による被害とSonic Correctorの補正効果は、音楽ジャンルによって明確に異なります。
1. ロック・ポップス・アニソン(効果:絶大)
全編で全楽器が鳴り続けるジャンルでは、「ド」のアタックが押し潰され、すべての楽器が最前列で壁のように押し寄せてきます。
Sonic Correctorを通すことで、混濁した「音の壁」がふっとほぐれ、ボーカルと伴奏の間に豊かな奥行きが生まれる感覚をはっきりと体感していただけます。
2. R&B・ヒップホップ・EDM(効果:中程度)
あえて音数を減らして作られたジャンルでは、空間に隙間があるため「音の壁」にはなりにくいものの、キックの「ド」のアタックは強烈に叩かれています。
補正を入れることで、アタックのトゲトゲしさが丸くなり、重低音の質感が「硬く冷たいデジタル音」から「しなやかで太いアナログライクな音」へと変化します。
3. ジャズ・フュージョン・アコースティック(効果:質感の回復)
演奏者のダイナミクスが命であるジャンルでは、ピアノの打鍵やシンバルの初動が削られ、弱音部が無理やり持ち上げられて無機質化しています。
Sonic Correctorは、削られた強弱の差そのものを復元することはできませんが、デジタルリマスタリング特有の嫌なトゲを消し去り、聴きやすく自然な質感を取り戻します。
もちろん、アーチストが意図的な音作りとしてあえて海苔音源に仕上げる表現手法を否定するものではありません。
しかし、それによって生じた「アタックの欠損」と「波形の切り口から生じる歪み」が、
あなたのオーディオシステムのポテンシャルを覆い隠してしまっているのも事実です。
Sonic Correctorは、音を加工して味付けする機器ではありません。
デジタル圧縮という「不可避の解毒剤」として機能し、スピーカーの間に押し寄せる音の壁を解体して、
音楽が本来持っていた息遣いと温度感を呼び戻すための装置です。
「痩せた」のではなく「解き放たれた」真の空間再現を、ぜひご自身のシステムで今一度お確かめください。




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