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偶然が運んできた世界的名歌手

  • lifesound
  • 10 時間前
  • 読了時間: 4分


前回の「ホセ・ホセ、この部屋に蘇る」では、私が体験した音楽の感動について、少し吠えてしまいました。

今回は、そのホセ・ホセとの出会いについてお話ししたいと思います。

Qobuzで音楽を楽しんでいると、再生中の楽曲に関連するアーティストが次々と紹介されます。

その中に、一枚のアルバムがありました。

正直なところ、その時の私はホセ・ホセという歌手をまったく知りませんでした。

ただ、そのアルバムのジャケット(今はジャケットと言っていいのでしょうか)が妙に印象に残り、「一度聴いてみよう」とライブラリーに登録したのです。

それが、ホセ・ホセとの出会いでした。

最初の一曲が流れた瞬間、その歌声に思わず耳を奪われました。

「この歌手は誰だろう。」

そう思ったことを、今でも鮮明に覚えています。

実は以前から、ホセ・フェリシアーノやフリオ・イグレシアスなど、スペイン語で歌われるラテン音楽はよく聴いていました。

一方で、ボサノバも好きで、若い頃にはブラジルの歌手のカセットテープを愛聴し、ポルトガル語の柔らかな響きにも親しんでいました。

だからこそ、ラテン音楽には決して馴染みがなかったわけではありません。

それでも、ホセ・ホセの歌は、それまで私が聴いてきたどの歌手とも違いました。

張りのある美しい歌声でありながら、どこまでも繊細で情熱的。

一声聴いただけで、人の心を惹きつけてしまう不思議な力があったのです。

後になって調べてみると、ホセ・ホセはラテン音楽史を代表する世界的な名歌手でした。

しかし、私が惹かれた理由は、世界的に有名だからではありません。

何の先入観も持たずに聴いた、その一曲が私の心を動かした。

ただ、それだけだったのです。

だからこそ、ホセ・ホセとの出会いは、私にとって特別なものとなりました。

だから私は、配信の時代を本当に面白いと思っています。

Qobuzは、まるで音楽図書館のようです。

一人のアーティストから、その関連する音楽へ。

さらにその先へと、自分では決して出会うことのなかった音楽の世界へ案内してくれます。

もしCDだけの時代だったなら、私はホセ・ホセという歌手と出会うことはなかったかもしれません。


そして、その出会いは、やがて一曲の歌へと導いてくれました。

『El Triste(悲しき男)』。

初めて耳にした瞬間、私は言葉を失いました。

後になって知ったのですが、この曲こそ1970年、第2回ラテンアメリカ歌謡フェスティバルで、若き日のホセ・ホセが歌い、伝説となった名曲だったのです。



YouTube公開映像(1970年 第2回ラテンアメリカ歌謡フェスティバル「El Triste」)より

↑伝説のステージの映像はYouTubeでも視聴できます。


あの日、Qobuzが偶然紹介してくれた一枚のアルバム。

そこから始まった小さな出会いが、私を『El Triste』という永遠の名唱へ導いてくれました。


そして、もう一つ、私の考えを変えてくれたことがあります。

以前は、配信を本当に楽しむには、もっと高価なネットワークプレーヤーが必要なのではないかと思っていました。

しかし、「ケーブルSUPERNATURAL極+1」を導入したことで、その考えは見事に覆されました。

そこに残ったのは、配信かCDかという媒体ではなく、音楽そのものの感動でした。

少なくとも私自身は、「もっと高価な機種へ買い替えなければ」という思いが、いつの間にか消えていました。


音楽を聴くことが、何より楽しくなっていたからです。

ホセ・ホセとの出会いは、一人の世界的名歌手を知ったというだけではありません。

配信という新しい音楽文化の面白さを、私にあらためて教えてくれた出来事でもありました。

音楽との出会いは、探すものではなく、ある日突然、向こうから訪れてくるものなのかもしれません。

これからもQobuzという「音楽図書館」を歩きながら、まだ出会ったことのない素晴らしい音楽との出会いを楽しみにしています。


そして、この『El Triste』が、私のオーディオ人生でも忘れられない一曲のになっていくのですが、その話はまた別の機会に。

 
 
 

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