ジンガリ君のご感想
北の国からやって来たジンガリ君のオーナーのOさんの悩みは以下のようなものでした。

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私は、zingaliの前にaltec dig mk2とMcIntosh ma6800、marantz cd94limitedでジャズを聴いていたのですが、アンプをsonusfaber musicaに変え、次にスピーカーを、そしてcdpをmaranz sa15s2に変えたのです。変えた理由は、主にシステムの小型化です。zingaliを選んだ理由は、小型・デザイン・ホーン型でジャズの再生に適しているのではないかと考えたからです。 しかし、スピーカーの交換は、不満の残る結果となりました。一年ほど使用し、
①中高音に伸びが無く、頭打ち感があり、サックスやトランペットの再生に迫力がなく、音楽に躍動感がない。
②音全体に紗幕がかかっているようでリアルな再生音が得られない。
③低音は量感はあるが、音の輪郭がはっきりしない。etcという感想を持っています。
改善できないかとインシュレーターを使ったり、上下を逆さまにしたり、ウーハーのネット外し、ホーンのネジを締め直したりというようなことを試みましたが殆んど変化はありませんでした。やはりzingali自体に問題があるのではないかと考えるようになりました。 そこで、ネットを見ていたところlifesoundのblogに出会うことになります。blogでzingali ocm106の欠点として紹介されていることは、言葉は違うけれども私の抱いた不満と共通しているのではないかと思いました。
長くなりましたが、お願いすることに至った経緯を伝えた方が良いと考え書きました。
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そこでOさんのお悩み解決をお手伝いすることになりました。
内部配線材とクリスタルチューニングで。
これらの作業によってオリジナル性が大きく損なわれては意味がありませんね。オリジナル性を損なうことなく、能力アップを実現をするために生まれたのが内部配線材とクリスタルチューニングです。内部配線材は吟味しないとオリジナル性を損ないますが、これまでの長い経験から選択された素材は、そのような問題は非常に少ないことが分かっています。この作業は車で例えるならメーカー純正として付属しているバイアスタイヤにスチールホールから、高性能ラジアルタイヤとアルミホイールに交換したのと同じです。エンジン、マフラー、サスペンション、プラグなどを交換したわけではありません。
さて作業が終わり納品させて頂きましたが、その最初のご感想もいただきました。
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50時間くらいのエージングが必要とのことでしたので、その時間が経過しての感想も送信いたします。
金曜日の夜・土曜日と住まいの環境や仕事でわずかな時間しか聴く時間を取れませんでした。
今日は存分に聴こうと思っています。
そのわずかな時間での第一印象を報告したいと思います。
初めに耳慣れた「art pepper meets the rhythm section」を聴きました。音楽もその録音も好きなdiscです。
red garlandのpianoに先導されて出てくるphilly joe jonesのdrumsのスネアの音がすっきりと聴こえます。
不満の一つに伝えました紗幕がかかったような見通しの悪さ、不鮮明さが改善されています。
また、これも不満の一つだった詰まったような中高音域もalto saxの音の抜けが良くなり、窮屈さ・頭打ち感が改善されていました。
bassの音は輪郭がはっきりとして響いています。
音楽全体が鮮明になり、躍動感が感じます。
私がzingali ocm106に感じていたストレスが解消されています。
この音にストレスを感じ、改善したいと悩んでいた頃、「ampやplayerと組み合わせが悪いのかな。」
「ネット上のユーザーの声には様々な異なる声があるけれど、個体差、当たり外れが大きいスピーカーなのかな?」
「中広域が生々しい音と書いている人は、本当に聞こえているのかな?ホーンを使っているからそのように鳴るはずという先入観・バイアスが、一種のプラシ-ボ効果のようになっているのじゃないの?」
など様々なことが頭の中を巡っていました。
ネットには、スピーカーのオリジナルな状態を替えることやチューニングについては様々なご意見があるようです。
しかし、今回はこの選択をしてとても満足しています。
ありがとうございました。