CONTOUR30
ここ最近はTDシリーズ以外にDYNAUDIOのCOUNTOURシリーズもあれこれ呟いている店主です。
NHTを最初に導入して以来、一般的なオーディオ感覚では納得できないでいたので、それもまた良かったと思います。さらにTDシリーズが登場してくれて、オーディオの世界が一気に新次元に突入してしまいました。
これはエポックメイキングなことですが、なかなか世の中の方にはご理解頂けないところもあります。
そんなTDシリーズを愛して止まない店主ですが、20世紀型スピーカーが嫌いなわけではありません。長きにわたり多くのメーカーが同じような条件の中で開発してきた世界でもあり、それはそれで尊重すべきことでしょう。
ライフサウンドが仕事を始める前に様々なスピーカーを試聴した中にDYNAUDIOがありました。初期のCONTOUR1.8も良く聴きました。残念ながらその時には導入に至りませんでした。気に入っていたのですが、当時の店主では、このスピーカーを存分に鳴らし切ることは出来なかったと思います。このスピーカーに合うアンプに出会っていなかったからです。
しかし、現在はケーブル、アンプ、室内環境及び経験においてもCONTOURシリーズを存分に鳴らし切ることが出来るようになったと思っているので、このシリーズのテストを行っています。
さて今回はCONTOUR30。店主が大好きなトールボーイタイプです。
何が嬉しいかと言えばスピーカースタンドが不要ですから、スタンドで悩む必要がありません。さらにスリムなボディですから、圧迫感がありません。
そしてかなり最低音域が32hzまで再生出来ます。重量は1本34.4キロと一人で動かせる重量にまとまっています。
価格は100万円から120万円と、かなりいい値段がします。しかし、それに見合う音楽再現性があれば問題はないでしょう。一生付き合えれば安いものです。20年つかれば年に5万円のスピーカーと言っても良いのでしょうか?
と変な理屈はさておいて、早速試聴してみました。
ボディカラーは標準色の黒。音楽再生には一番合っている色であると思います。CONTOUR20に18㎝ウーハーをさらにプラスしてボディも長くなりは箱容積も増えています。
となると、さらにサウンドステージが深く大きくなることが期待されます。
早速、幸田さんで試聴してみました。
1曲目の出だしから素晴らしい世界が眼前に展開しました。CONTOUR20をさらに深遠にした世界が展開したのですね。さらに品格も高く、派手に低音を稼いでいる感じは皆無です。この録音されたウィーンカジノバルムガルテンhttp://www.casinobaumgarten.at/のホールの響きがライブのように楽しめる喜びは嬉しいじゃありませんか。
DYNAUDIOの美点と店主が思っている乾いた音と言ういよりは適度に粘った音が、リアルさを引き出してくれるようです。幸田さんの声が美しく響いてくれることがこのディスクを愛聴盤にしてくるようです。さらにオケが面白いですね。品の良いサウンドです。ゴリゴリ押してくる感じはありません。またホールのエアボリュームを感じさせてくれる良い録音ということが良く分かりますね。臨場感が素晴らしいということです。
CONTOUR20をさらに深遠にした世界と書きましたが、それは低音域がより深く再生されることで、必要な音の重さが再生されることで、演奏されるエネルギーがより適度なものになることで安心、安定して音楽に没入出来ることを言っています。
音楽表現をより深くリスナーが理解し味わえるのです。
次はオルガン曲。ここでも幸田さんと同じように深く潤いのある世界がリスナーである店主を包み込んでくれました。
空間再現性が素晴らしいので、録音された空間に店主も居るようになりますね。
さらに余韻が綺麗です。
あれこれ店主が言うのがバカらしいぐらい音楽が心に自然に品良く入り込んでくれますね。
楽しく嬉しいスピーカーですね。