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削りたての音─ 音にも鮮度がある

  • lifesound
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分






袋詰めのカツオ節しか知らなければ、それはそれで十分に美味しい。

しかし、自宅で削ったカツオ節の味を知ると、その違いに愕然とします。

鉋を一度引いた瞬間、ふわりと削り花が舞い上がり、香りが立ち上がる。

そして一度その香りを知ってしまうと、もう後戻りはできません。


音楽再生にも同じことが起きています。

音にも、削りたてのような瞬間があります。


しかしオーディオの世界では、長い間スペックや性能といったものが大切にされてきました。

多くの製作者がより優れた数値を目指して努力してきたことには、深い敬意を抱いています。


けれども音楽の魅力は、そうした数値だけでは測れないところにあります。

演奏が生まれた瞬間の空気。音が立ち上がるときの気配。


それは、削りたてのカツオ節が放つ、あの香りのようなものかもしれません。

例えば、いま注目されているマークオーディオのガラス振動板ユニット。

これは、最高級の本枯節のような素材です。


しかし、その繊細な素材を、情報の澱が溜まった既存のシステムという「袋」の中に入れたままでは、その香りは、なかなか立ち上がりません。

どれほど優れた素材でも、削り出す環境が整っていなければ、削りたてにはならないのです。

音楽再生にも、そんな瞬間があります。

そして、その瞬間をできるだけ損なわずに届けること。

それが、私たちが目指しているオーディオによる音楽の再生です。

音にも、削りたてがあります。


 
 
 

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