top of page
  • lifesound

恐ろしいことに!

更新日:1月21日

愛妻家の東久留米のMさんから、奥様の為に最終的なSUPERNATURALチューニングのご依頼を頂きました。

素晴らしい感性をお持ちの奥様の心を豊かにされたいとのことで、店主も気合が入ります。

しかし、店主が危惧していることが一つあるのです。

SUPERNATURALチューニングの結果です。良い結果が出ることは分かり切っていますが、その音を聴いたら戻れない世界に入ってしまうからです。




ライフサウンドで扱っているハイエンドオーディオの一つであるSIMAUDIOの600IV2は、最上位機種の700IV2に限りなく近い存在です。この価格まで出すらなセパレートでもと言われますが、接続するケーブルが増えること、さらに電源接続も増えます。

都市型住宅で14畳以下の部屋に設置出来なくはありません。設置機材が増えることは

音響的には不利になります。シンプルが一番です。


先日もあるお宅へ訪問したのですが、14畳の部屋にB&W Signature 800や巨大なアンプをモノ使いにされ、その他の多々ある機材が音響的に重要な場所に陣取り、カーペットや吸音材などが敷かれていました。これで音が響かないなと拝見しただけで一目瞭然でした。温度感の低い音になるなあと。


ライブな場を作りたいとのご希望をされておられるのですが、、その方の言われるライブとは如何なるものか不明なのでお伺いすると、生々しい音を聴きたいということでした。

生々しい音と言われても無響室で全く響きの無い音も生々しい音ですし、狭いスタジオで吸音された部屋で鳴る音も生々しい音です。また響きの良いホールで鳴る音も生々しい音なのです。「?!」と思われる方も多いと思います。

普通にライブのような生々しい音と言われると響きのあると思われるかもしれません。

しかし、その環境で、そこで鳴る音こそ生の音です。響きが在ろうと無かろうと、そこで鳴っている音こそ、その場における生々しいの音なのです。

店主はこれだけカーペットを敷いて吸音材を立てているので、違う言い方をすれば響きのない音で聴きたいのかと思ったのです。しかし、そのお部屋のオーナーは響きのある音と回答してくださいました。

「????」と店主は困惑しました。そこで「スピーカーの手前からリスニングポイントまでカーペットを敷かれていますので、これでは吸音されて響きが死んでしまいますよ。」とお話しました。さらに「左右のスピーカーから生まれた音が交わる大切なところに金属の塊のようなアンプがあるので音の波形が乱れて音の焦点が乱れて濁った音になります。さらに温度感の低い音にも」ともお話しました。さらに大切な場であるスピーカーの背面の壁に額縁に入って絵が飾ってあります。オーケストラの譜面を置いた譜面台でも音が上方向へあがってしまうので問題であることを体験している店主としては、趣味良く飾られた絵が音響的には問題児であることを説明しました。反射板になっているのですね。

簡単に言えば響きのある生々しいサウンドを得難い障害物が沢山、そのリスニングルームには存在しているのです。

例えオーディオ機器と言えども音響的には障害物にしか過ぎないのです。その方は様々なオーディオ店がHPで言われている音響的考察を学ばれ、その方なりにリスニングルームをチューニングされていたのです。

しかし、何か響きが美しなく迫力はあるのですが、納得いかない状態だったのです。

非常に酷な話ですが、現状のセッティング状態ではご希望される響きは得られませんとお話して、その場で簡単に出来ることをご了解の上で行ってみました。

余計な吸音をするものカーペットや吸音材、音響に影響を与える額を取り外しました。

それだけでも音が生きた感じがしてきました。「ええ!!」と驚かれていましたがご希望される方向になったようです。さらに「まだ行きますか?」とお尋ねすると「はい!」と

言われたので、金属の塊のようなパワーアンプをバイアンプにして使用しておられる片方を外して、パワーアンプをモノ使いからステレオとして使いました。すると不快な金属音が少し消えて、複雑な形状をしているパワーアンプの影響が少し減り、フォーカスも以前より改善されてしまいました。パワー的には少し減ってしまいますが、正しくフォーカスが合うことで得られる結果で損失分が少しは補われてしまいました。重量級のアンプなので、お手伝いを頂いて外したのですが、その労力が報われたようです。「このような重量級のアンプは、もとエアボリュームがある場で使うものだと思いますよ。少なくとも18畳以上でないとアンプのボディの影響が分かりすぎてしまうと思います。」とそれからスピーカーも大き過ぎますねと

お話してTD510ZMk2を簡単にセッティングして鳴らしてみました。

必要十分な響きがリスニングルーム現れました。(店主はそれでも不満でしたが)

「!!!????」とショックを受けられたようですが、お部屋のエアボリュームに合ったシステムでないとご希望のサウンドを得られるには遠回りであることをご理解頂けたようです。

と長くなりましたが一面的なメリットのため、多くの得られるメリットを得られないなんて馬鹿らしいですね。ですので音響的に邪魔しないコンパクトで良質なプリメインアンプを鳴らした方が得られる結果が大きいのです。Mさんの場合もライフサウンドのオリジナルアクセサリーを使用して頂いてるのでボーリュムを上げなくても納得できるリアルな再生を味わって頂けるのです。その上にSUPERNATURALチューニングをされますので凄い結果になると思いますが、チューニング終了後、テストをしました。

このクラスになると音の輪郭や響きがより精緻で美しく輝き、さらに質量感がさらに豊になります。

そこに存在するアーティストが等身大になってきます。SUPERNATURALチューニングをしていますので音密度が全く異なります。さらに過去に録音された音源であるのに今そこで歌ってくれています。

この状況を体験してしまいますと、もうたまらなくなります。




アシスタントの妻にボチェッリの娘さんのバージニアの歌を聴かせると「この子、こんなに歌うのが上手いんだ!!」と感動していました。その意味はこれまでより、より身近に感じらえる結果からそう感じたようです。

何と恐ろしいことに!!!


来年にはライフサウンドのシステム自身もレベルを上げないとならなくなったようです。(汗)





閲覧数:147回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page