魂を揺らす「楽器」としての響きを求めて
- lifesound
- 14 分前
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前回の記事では、スピーカーが置かれる空間、そしてそこで共に過ごす人々との調和について触れました。
今回は、その「調和」を生み出すための源泉、つまり、店主がスピーカーを「精密機械」ではなく「楽器」として位置づけする理由について、少し呟きます。
現代のハイエンドスピーカーを眺めていると、拭い去れない違和感を覚えますね。あまりにも「物理的な正確性」を追い求めすぎて、音楽そのものを置き去りにしてはいないだろうか。
物理的な正確性を否定するのでありませんは、物理的正確性は、当然大切なことですが、それだけ終わっていませんかということです。
極限まで硬い振動板を競い合い、重厚なアルミや樹脂のキャビネットで徹底的に「鳴き」を排除する。

しかし、これではスピーカーが「楽器」ではなく、単なる「精密な出力装置」になってしまっているかと思うのです。無機質な素材で固められた箱からは、奏者の体温や音楽の躍動感までは伝わってこない。
スピーカーユニットの素材も大切ですが、それ以上に重要なのは「キャビネット」の在り方です。
現代主流の「振動を殺す」設計は、音楽にとって大切な豊かな余韻や倍音までも、余計なノイズとして切り捨ててしまっている。
そして、その設計思想は内部配線にまで及びます。世に溢れる安易な線材では意味がない。ライフサウンドが採用しているのは「銀メッキ銅単線」ですが、これとて「同じ名称のものなら同じ音」というわけではないのです。
巷の高級スピーカーに使われているような、単にスペックを整えただけの線材とは一線を画します。メッキの厚み、銅の純度、そして振動制御……それらが一つでも狂えば、音楽はたちまち命を失い、表面を滑るだけの冷たい音に成り下がる。
店主が選んだ線は、銘木の響きを真に活かし、エネルギーを濁りなく届けるための、言わば「血流」そのものです。
もちろん、理想と現実の間にはコストという大きな壁が立ちはだかる。しかし、音楽が本来持つ「有機的な暖かさ」を表現するために必要なことには、一切の妥協はできません。ですから、たとえ優秀な線材であっても、さらにライフサウンド独自のチューニングを施し、有機的なサウンドになるように徹底しています。
さらに磁気回路に対しても独特のチューニングを行うことで、より有機的な再生が可能になるようにしています。
ウォールナット、ハードメープル、マホガニー。 楽器と同じ素材で組まれたキャビネットが自然に共鳴し、選び抜かれた「特別な単線」が、その響きを余すことなく運び出す。そこで初めて、人の声やヴァイオリンなどのアコースティックな響きに、血の通った温もりが宿ることになるのです。
現代の無機質なスピーカーが緊張感を強いるのに対し、この有機的な響きは、深く、静かに魂を揺らしてくれる。その瞬間にこそ、日頃の疲れやストレスは消え去り、心は真の解放を迎えることができるのです。
「情報を暴き出す機械」ではなく、「魂を癒やすための楽器」。
この確信を胸に、ライフサウンドはこれからも素材と対話し、本物の響きを追求し続け、皆様には、心が安らぎ、感動のあるオーディオライフをご提供していきたいと望んでおります。




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