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少女から大人へ。Special White 10 MAに宿った「ベラボーチェの経験」

  • lifesound
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

Special White 10の兄弟機となる、もう一人の存在。 その名を、非常にシンプルですが Special White 10 MA と命名することにしました。

この「MA」もまた、我が家の御神木・ベラボーチェから「音の真実」を継承する儀式を経ることとなりました。


素材の対話が生む、異なる個性


Special White 10 MAは、基本スペックこそSpecial White 10と同じですが、大きな違いはその「器」にあります。左右の側板にマホガニーを採用しているのです。 (標準機はブラックウォールナットを使用しています。)


また、内部吸音材も異なります。標準機がライフサウンド伝統の素材を用いるのに対し、MAはフィデリティムサウンドが厳選した素材を充填しています。


鳴らし込みこそ終えていたものの、MAはまだ経験が浅く、熟練のSpecial White 10に比べると、どこか幼さが残る鳴り方をしていました。しかし、ベラボーチェの経験を注入し、その「鳴らし方の真実」を引き継ぐことで、MAは驚くべき変容を遂げたのです。


精妙なる声、そして「大人」への成長


最も大きく変化したのは、ソプラノ歌手の声の精妙さでした。 その美しさはさらに研ぎ澄まされ、聴いているこちらが思わず息を呑むほどです。

それはまさに「ベラボーチェ(美しい声)」そのもの。 これまではどこか「少女」のような初々しさがあったMAが、この経験を経て、一気に「洗練された大人」の存在へと成長してくれました。



特にエリザベート・シュワルツコップ女史のソプラノを聴いたときは驚きました。 もともと稀代の美声で知られる彼女ですが、その歌唱の凄み、洗練の極致がこれまで以上に克明に描かれ、彼女の真の偉大さを改めて教えられる結果となったのです。


モノラル録音に現れた「高さ」の真実


そして意外な驚きは、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮によるレスピーギ『ローマの松』にありました。





第3楽章「ジャニコロの松」の終盤。静寂の中に響き渡るナイチンゲールの鳴き声。 レスピーギがスコアで当時の蓄音機用レコードの盤番号まで指定して指示したという、あの「鳥の声」です。

驚いたことに、1950年代のモノラル録音であるにもかかわらず、その潤いある鳴き声が、リスニングルームの**「高さ方向」**へと鮮やかに響き渡ったのです。

トスカニーニの厳格極まる合奏精度と、NBC交響楽団のメンバーにインスピレーションを与える凄まじいエネルギー。その個性が、モノラルという枠を突き破って実在感を持って迫ってきます。


これこそが、ベラボーチェの経験を授けられたMAが到達した表現力。 個性の異なる指揮者、異なる録音環境であっても、そこに「真実」があれば、スピーカーはそれを見事に描き出してくれるのです。




この日の最後はVanessa Williams。とても当然ながら素晴らしい歌手ですが、この演奏を聴いていると何とも言えない透明感。それに包まれて店主も透明になって行く様な心地よさ。大人の女性の魅力に惹きつけられて今日も寝不足になりそう。

 
 
 

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